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【YouTube広告】出稿目的と配信方法について

  • 2024.08.07
  • 2021.04.19

YouTube広告

2024年の日本全体の広告費が株式会社電通より発表され、WEB広告市場が年々堅調に増加していることがより鮮明に周知の事実となりました。2023年に引き続き「動画広告」は二桁成長していることが明らかになりました。

この状況から考えると、今後より動画広告がWEB広告市場でも大きな割合を占め、スタンダードになっていくことが予想されます。そして、これからYouTube広告の出稿を検討される方も増えていくのではないかと考えられます。

そこで、今回はYouTube広告の出稿目的の定め方と、それに合わせたYouTube広告の配信種類について解説していきます。

YouTube広告の出稿目的を考えよう

まず初めにYouTube広告を出稿する目的について見ていきましょう。

目的には主に3段階あると言えます。

一つ目は「認知」

二つ目は「比較・検討」

三つめは「獲得」です。

①目的が「認知」

まず一つ目の目的の「認知」ですが、第一に優先すべきこととして、自社の商品を知ってもらう段階にあります。

商品の口コミ情報や、詳細な情報を含んだ広告を流しても、効果はあまり良くないことが予想されます。

そのため、「認知」を目的とする場合、シンプルでかつインパクトのある訴求がマッチすると言えるでしょう。

②目的が「比較・検討」

ユーザーが望んでいる情報としては、この商品のどの部分が良いのかを知りたい状態にあると言えます。

この段階は、比較的自社の商品をすでに認知していて、より詳細な情報を必要としていることが多い層です。

よって、他社の商品との違いや自社商品・サービスの強みなどにフォーカスした訴求を行うのが適していると言えます。

③目的が「獲得」

販売促進や見込み客の獲得、WEBサイトへの誘導を目的としているのが「獲得」段階と言えます。

具体的な施策としてはユーザーがその商品を買わない理由を排除することが効果的でしょう。

商品を購入してから届くまでの時間や、送料などについて購入に必要な情報を含めた広告でユーザーの不安を払拭することで獲得につながります。

具体的なYouTube広告の種類

様々なYouTube広告種類がYouTube広告にはありますが、目的や用途により適切な広告種類があります。

闇雲にYouTube広告を配信するよりもどんな目的でYouTube広告を出稿するのか、を明らかにすることが大切です。

YouTubeの広告種類は下記の記事にございますので、ぜひご覧ください。

YouTube広告とは?【5分でわかる】種類や特徴、メリットをサクッと解説

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「YouTube広告」の種類や特徴は?急拡大中のYouTubeを用いた効率的な広告やメリット、デメリットについて解説します!効果的なYouTube広告の運用法と...

次に、広告目的を基準にYouTube広告ではどれを選択すればよいかについて説明していきます。

YouTubeチャンネル登録者数を増やす

以前の記事で、YouTubeチャンネルの登録者数はYouTube広告を出稿することで、獲得することが可能だ、ということを述べました。

【YouTube動画広告】YouTube広告を使ってチャンネル登録者数を増やすには?

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YouTube広告を使ってチャンネル登録者数を増やすには?収益化のハードル、広告の種類や実際の効果について比較解説!Tubeインフィード動画広告運用のコツとは?

しかし、今回はさらに効率よく『YouTube登録者』を増やすことができるYouTube広告の出稿方法を説明していきます。

選択するYouTube広告の出稿手法は「インフィード動画広告(旧ディスカバリー広告)」です。

そして、設定画面で下記の図のように、YouTube検索結果にのみ表示とすることで、効果を変えることが可能です。

YouTubeの検索窓にてユーザーが検索した語句に連動して広告が他の一般的な投稿動画のように表示することが可能になります。

これは、さながらリスティング広告の検索連動型広告のような状態になるため、広告出稿している動画のターゲティングをしっかり設定することができれば、非常に高いCVRを打ち出すことが可能です。

誘導したいユーザーが明確な場合、この配信手法が非常に効果的です。

また、YouTube広告を始めたいが、予算が限られている場合もこの施策は目に見える形で成果が上がるため非常に有効です。

一方で、問題点となりうることが、検索結果に連動して表示されるためあまりにニッチな分野などでは表示回数が伸び悩むことがあります。

また、YouTubeチャンネルの登録者数を増やす施策に合わせてブランディング要素も期待している場合には、YouTube動画へもチェックを入れる方が望ましい結果になるかと思います。

YouTube広告からホームページへ遷移してもらう

YouTube広告を活用し、ホームページへの遷移数を増やしたい、という場合はバンパー広告を推奨します。

6秒の動画ですが、その6秒で少しでも興味を引くことができればユーザーが広告をクリックしてくれるためです。

また、クリック率に対し、1回の視聴単価が非常に安価であることが特徴で、ディスプレイ広告と比較すると伝えることができる情報量が圧倒的に多いためクリック率が高い場合や、さらにディスプレイ広告より安価に獲得(CV)まで遷移してもらえる可能性もあります。

しかし、「あくまでも6秒動画、かつ本当に見たい投稿動画が広告の後に再生される」という受動的な広告である感覚から、ユーザー視点の本気度は自分自身がTVCMを観ているときと同じ程度だ、という事は念頭に置くべきことになります。

よって、端的に、どんなサービスか、クリックした先にこんないいことがある、という事をワンメッセージで伝える必要があるため、制作では最も苦労する可能性が高く、その制作過程に対し浪費されやすいコンテンツであるといえるかも知れません。

YouTube広告からCVを狙う

WEB広告を出稿する一番の狙いは、動画広告であろうと、SNS広告、リスティング広告であろうと、依然として「獲得」をすることが最終目的になるかと思います。

そして、CVを獲得するためには極端に言ってしまうと、大きく分けて2つの施策のみしか取りようがありません。

  • CVR(獲得率)を上げる
  • 流入数を増やす

この2点です。

では、どちらの方が効率が良いといえるのでしょうか。

広告の費用対効果という観点からは確実にCVRが高い方が良いと思います。

なぜなら、成果を1.5倍にする、と考えたときCVRの場合1%⇒1.5%へとすることで可能となります。
※一般的なCVR1%とした場合。

しかし、流入数1.5倍、広告費同じとすると、クリック単価を25%下げる必要がありますが、この25%下げたことで広告が表示される回数が減少してしまうかも知れません。すると、クリック率を表示が減った分だけ増やす必要があり、さらに元のCVR1%を維持できていたユーザー層が入ってくるように設計しなければならない、という事を実施する前から分かっていることになります。

決して、CVRを0.5%上昇させることも簡単ではありませんが、CVRを上昇させる方がなんとなく理に適う可能性があることは感じていただけますでしょうか。

では、話を戻してYouTube広告で獲得を増やす、という施策ですが、これはYouTube広告のインストリーム広告が最適です。

理由は大きく分けて2つあります。

  • 広告視聴単価が安価である
  • ある工夫を施すことでCVRを高めることができる

の2点です。

まず、広告の視聴単価が安価である、という点ですがこれは実際に出稿したことがある方ならすでに既知かと思いますが、よほどこだわったターゲティングでない限り、平均視聴単価は¥1~¥5で十分表示することが可能です。

ディスプレイ広告のクリック単価が¥10~¥20であることを考えると非常に安価であることが分かります。

「ディスプレイ広告はクリック課金制だからディスプレイ広告の方が確度が高いユーザーを流入させることができるのではないか」と思われそうですが、「15秒~30秒の動画」と「1枚の画像」どちらがユーザーへ多く情報を提供できるか、という点で比較すると動画の方が好ましいのではないかと考えられます。(もちろん、商材によっては向き不向きがあります。)

そして、最大のポイントであるCVRを上げる事について、述べていきます。

2020年頃までは、長尺の漫画風広告動画が一世を風靡しておりました。(2021年から規制が厳しくなり入稿しづらくなっています。)

この時、15分~30分の動画を最後まで視聴したユーザーのCVRは驚異的で10%ほどもあったそうです。

現在は、規制により大量に漫画風の広告を出稿することはあまりお勧めすることは出来ませんが、この成果の仕組みは非常に合理でした。

YouTube広告の課金は1視聴〇円、となります。これは動画が30秒でも30分でも料金は同じです。

そうすると、より多くの情報をユーザーへ提供し、遷移先の商材理解を高めてしまうことで2段階LPを組むことができるため、CVRが高まることになります。(記事LPと同じ理論です。)

この点を留意し、最後までユーザーが視聴したくなるような動画広告を出稿することが、YouTube広告の成果最大への近道になります。

終わりに

今回はYouTube広告の出稿目的別の広告配信手法の選択について解説しました。

ここで上げた広告配信手法以外にも、あまたの出稿体系があり、また日々新機能が実装されるようになっています。

また、今回は取り上げませんでしたがYouTube広告を活用したブランディング広告や、ブランド調査などでリサーチをすることも可能になってきています。

誰でも簡単に出稿できるようになってきたからこそ、成果差も非常に大きくなってきているのがYouTube広告の現状と考えられます。

動画広告を出稿する前に「何のために出稿するのか」を一度整理して配信を始めることをお勧めいたします。

YouTube広告を活用して、より良い成果を得るための一助になれば幸いです。

  • 2024.08.07
  • 2021.04.19

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