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物流業界の広告手法10選!現状の課題と5つの成功戦略

  • 2024.06.30
  • 2024.06.22

リスティング広告

ネット通販の需要増加により、物流業界のニーズが膨れ上がっています。しかし、物流業界はIT化の遅れをとっている状況です。そこで、Web広告を取り入れられれば、競争に打ち勝っていける可能性を高められるでしょう。

広告を上手く活用できれば、見込み顧客や求職者に自社の魅力・他社にはない差別化ポイントを伝えられます。「料金以外の魅力を伝える」ことができれば、価格競争をすることなく顧客を獲得でき、その結果としてドライバーの確保にもつながるでしょう。

本記事では、物流業界に有効な広告手法10選と、成功に必要な5つの戦略を紹介します。価格競争から抜け出したい方は、ぜひ参考にしてください。

物流業界の現状・抱える課題

冒頭でもお伝えした通り、物流業界は急速に需要が拡大しています。しかし、その需要に供給が追いついていないのが大きな課題です。

本章では、そんな物流業界の現状や抱える課題についての詳細を解説します。

物流業界の市場規模

全日本トラック協会の調査結果によると、令和元年度における物流業界の市場規模は、およそ29兆円です。中でも、トラック運送業の市場規模は19兆3,576億円と、物流業界全体の約7割を占めています。

平成23年度のトラック運送事業の営業収入は14兆8,555億円であり、インターネット需要が拡大していることからも、物流業界の市場規模は、今後も上昇していく可能性が高いでしょう。

出典:日本のトラック輸送産業 現状と課題2023|全日本トラック協会

物流業界の労働状況・ターゲットの年齢

国土交通省の調査によると、物流業界(トラックドライバー)の労働状況は、全産業と比較して以下のようになっています。

  • 年間労働時間:約2割長い
  • 年間所得額:約1割低い
  • 有効求人倍率:約2倍
  • 平均年齢:4歳以上高い

出典:物流を取り巻く現状と課題|国土交通省

トラックドライバーが不足している企業の割合を見ても、約半数の企業が課題を感じていました。また、高齢労働者の退職にともない、今後さらに労働力不足が深刻化すると予想されています

物流業界で広告運用する前に決めておきたいこと

物流業界は人手不足解消のためにも、広告運用をして価格競争から抜け出す必要があります。

しかし、広告運用はコストがかかるものです。失敗すると、さらなる経営悪化となります。よって、運用をはじめる前に、以下の2つを決めることが重要です。

  1. ターゲットとなる顧客やニーズを明確にする
  2. 広告運用する際の予算を決定する

それぞれ解説します。

ターゲットとなる顧客やニーズを明確にする

広告運用において「ターゲティング」はとても大切です。

「誰に届けたいのか」が明確でない広告は、無難な内容になってしまいます。今はあらゆる企業が広告を出しているため、結果的に「誰の心にも刺さらない広告」になるのです。つまり、広告コストが無駄になります。

そのため、広告運用をするなら、自社のニーズを分析し、「誰に届けるべきなのか」を明確に設定してからはじめましょう。

広告運用する際の予算を決定する

広告運用は、必ず成果が得られる保証はありません。

「ターゲットを明確にして、クリエイティブも万全」という場合でも、思ったより成果が出ないケースは往々にしてあります。広告運用は検証と改善の繰り返しが大切です。

そのため、広告運用する際は予算をあらかじめ決めておきましょう。予算を決めておけば、もし成果が出なかった場合でも、無駄な投資を避けられます。

なお、広告予算の決め方は以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

【広告予算】どうやって決める?WEB広告の費用対効果を上げるためには

【広告予算】どうやって決める?WEB広告の費用対効果を上げるためには
【広告予算】「WEB広告の予算、いくら必要?」WEB広告予算の決め方について簡単解説!WEB広告の費用対効果を上げるためには?予算の内訳やコスパを上げるためのコ...

物流企業の広告手法10選

それでは、物流企業に有効な広告手法10選を紹介します。

  1. ホームページのSES対策
  2. リスティング広告
  3. ディスプレイ広告
  4. SNS広告
  5. SNS運用
  6. YouTubeの動画運用
  7. GoogleマップのMEO対策
  8. 物流ポータルサイトへの掲載
  9. 専門誌への掲載
  10. 屋外広告・交通広告

実践できそうなものからお試しください。

ホームページのSEO対策

インターネット時代において、ホームページは企業の看板です。今や必須と言っても過言ではありません。

ただし、ホームページを開設しても、アクセスが集まらなければ効果は薄いでしょう。そこで実施したいのが「SEO対策」です。

SEO対策とは、自社サイトを検索結果で上位表示させる施策を指します。「エリア名+物流業者」「配送エリア+配送業」などの検索キーワードで上位表示できれば、自然にアクセスが集まります。特に大きな費用もかかりません。

とはいえ、SEO対策は専門知識やノウハウがないと厳しいです。専門家にお任せするのがもっとも手軽でしょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、特定のキーワードで最上位に表示されるテキスト型の広告です。

「エリア名+運送会社」「倉庫」といったキーワードはもちろん、ほかにも顧客が検索しそうなキーワードを狙って広告配信ができます。

リスティング広告の主な特徴は、以下の通りです。

  • 設定後、すぐに広告が表示される
  • 費用は広告がクリックされた場合のみ発生する(1クリック10円〜)
  • ターゲット属性にのみ配信もできる

「費用がかかるならSEO対策だけでいいのでは?」と思いがちですが、実はSEO対策は上位表示されるまで数ヶ月の期間を要します。また、競合が多いと成果がいつ出るかわかりません。

その点、リスティング広告は設定するだけで即上位表示されます。広告の掲載順位は、入札額や品質に左右されますが、SEOよりも成果を実感しやすいのが魅力です。

最大入札額を設定しておけば、その金額を超える請求はされません。また自社のニーズに沿ったターゲットにのみ配信することで、無駄なコストも抑えられますので、ぜひ気軽に実施してみてください。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に表示できる広告です。

物流との関連性に関わらず、さまざまなWebサイトやアプリにも広告配信ができるため、潜在顧客へのアプローチに優れています。

ディスプレイ広告の特徴は、以下の通りです。

  • ユーザーの属性や行動履歴に連動して配信される
  • 画像や動画でユーザーの目を引きやすい
  • リスティング広告よりもクリック率は低い

潜在顧客へのアプローチになるため、リスティング広告ほどクリックはされません。ほとんどのユーザーは興味がないのですから、当然のことでしょう。

しかし、ディスプレイ広告の肝は、興味のない人にも見てもらえることです。つまり、「自社の認知拡大」に役立ちます。

認知獲得ができれば、必要になったユーザーが再度検索する可能性があります。そのため、リスティング広告と組み合わせて配信するのがおすすめです。

SNS広告

SNS広告は、インスタグラムやFacebook、XなどのSNS上に表示できる広告です。

ディスプレイ広告と同じく、ユーザーの属性や行動履歴に連動させて、画像や動画で配信できます。

SNS広告の特徴は、以下の通りです。

  • SNSの巨大マーケットを活用できる
  • ユーザーによる拡散(口コミ)が期待できる
  • タイムラインになじむため、受け入れてもらいやすい

SNSは利用していない人を探すほうが難しいほど、多くのユーザーを抱えています。その巨大なマーケットを利用できるのは大きな魅力でしょう。

また、ディスプレイ広告は、広告感が強いことから嫌悪感を抱くユーザーも一定数いますが、タイムラインになじむSNS広告は、ユーザーから反応をもらいやすい特徴もあります。

ほかの広告のように少額から配信できますので、ぜひ前向きに検討してみてください。

SNS運用

SNSは広告だけでなく、自らアカウント運用するのも有効です。

例えば、仕事をしている様子や社員のインタビューを発信するなどをすれば、物流業界に興味を持ってくれる人がいるかもしれません。

特に物流業界は「きつい」「過酷」というイメージが定着していることから、なかなか人材採用が上手く行かない面があります。しかし、実際は業務のIT化やロボットの導入で、一昔前とは労働環境が変わっている部分もあるはずです。

そういったマイナスなイメージを払拭するのに、SNS運用は役立ちます。実際、SNS運用をきっかけに若年層の採用に成功した事例もありますので、ぜひ活用してみてください。

参照:人手不足の運輸業界 SNS導入で若年層の採用に成功|PR TIMES

YouTubeの動画運用

自社の情報発信をする際は、YouTubeの動画運用も有効です。

動画投稿はSNSでも可能ですが、YouTubeはより長尺なコンテンツを配信できます。例えば、「仕事に1日密着」といった動画はどの業界でも人気のコンテンツです。

撮影や編集は専門業者にお任せもできます。物流業界のイメージ払拭を狙うなら、ぜひ活用してみてください。

GoogleマップのMEO対策

MEO対策とは、Googleマップの検索結果で上位表示を狙う施策のことです。

Googleマップには、誰でも無料で店舗情報(営業時間や写真など)を登録できます。もちろん、MEO対策も無料です。

立地をアピールすることで、近隣住民が顧客となる可能性がありますので、ぜひ忘れずに登録と対策をしましょう。

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物流ポータルサイトへの掲載

ポータルサイトとは、企業情報や口コミが集められたWebサイトのことです。

さまざまな企業が比較しやすいことから、多くのユーザーは予約や申し込み前にアクセスする傾向にあります。ゆえに多くの業界では「登録必須」とも言われている広告手法です。

ただ、現状は物流向けポータルサイトはほとんどありません。広告掲載料もかかるため優先度は下げてもいいでしょう。

専門誌への掲載

「物流ウィークリー」や「流通ネットワーキング」など、物流専門誌への掲載も有効です。

雑誌が売れない時代ではありますが、今はWeb版もあります。最新情報を得るためにニュース感覚で確認する方も多いため、広告を掲載すれば興味関心の強いユーザーにアプローチできるでしょう。

屋外広告・交通広告

屋外広告や交通広告も有効です。

広告を出す場所によっては、ドライバー採用にも顧客開拓にも活用できます。

例えば、幹線道路沿いにロードサインを設置したり、駅やサービスエリアに設置したりすると通勤や通学をする人の目に触れる回数が増えるでしょう。

物流企業における広告運用の成功戦略

では、物流業界における広告運用の成功戦略を5つ紹介します。

  1. ターゲットから逆算した媒体設定をする
  2. 複数の広告手法を組み合わせる
  3. 顧客ニーズが高いキーワードを洗い出す
  4. 物流サービスの差別化を図る
  5. 広告運用に強いパートナーとタッグを組む

ターゲットから逆算した媒体選定をする

ターゲットによって実施すべき広告媒体は異なります。

例えば、潜在顧客にアプローチするのなら「ディスプレイ広告やSNS広告」、顕在顧客にアプローチするのなら「リスティング広告」といった具合です。またSNSは各年代で利用者層がやや異なるため、同じような広告でも媒体によって効果に差が生まれます。

ターゲットに合わない広告媒体を選定しても効果は見込めませんので、逆算から最適な媒体を選びましょう。

複数の広告手法を組み合わせる

広告手法は、複数を組み合わせるのが効果的です。

繰り返しになりますが、広告手法はそれぞれで特徴や期待できる成果が異なります。

リスティング広告は興味関心の強いユーザーを惹きつけますが、もともと興味の薄いユーザーは検索行動すら起こさないので見てもらえません。

ディスプレイ広告やSNS広告は、興味の薄いユーザーにも見てもらえますが、すぐに行動へつながることは少ないでしょう。

Web集客はどれも少額から始められるのが特徴です。複数の広告手法を組み合わせることで、各手法の欠点を補いながら、認知拡大・顧客の獲得・人材採用を効果的に行えます。ぜひ実践してみてください。

顧客ニーズが高いキーワードを洗い出す

マーケティングの成功は「顧客ニーズの把握」が重要な鍵を握っています。人は必要性を感じないとなかなか行動を起こさないからです。

そのため、広告を運用するなら、闇雲に配信するのではなく「顧客のニーズ」から考えるようにしましょう。

特に成果を実感しやすいのが「リスティング広告」です。検索ユーザーは自身の悩みを解消してくれる情報を探しています。つまり、その悩みに合わせたキーワードで広告出稿をしておけば、自分たちが望む行動を起こしてくれる可能性が高いのです。

「顧客はどんなキーワードで検索をするのか」を考えることが、広告運用を成功に導いてくれるスタートラインになります。

物流サービスの差別化を図る

顧客に広告を見てもらえても、サービスに魅力がなければ選んでもらえません。

特に物流業界は競合がひしめき合っているため、他社と同じようなサービスでは「価格競争」を仕掛けるしかなくなります。価格競争をしても労働環境が悪化するだけですので、サービスの質や内容で差別化を図りましょう。

とはいえ、「物流業界で差別化は厳しいのでは?」と感じる方は多いでしょう。「物を運ぶ」というシンプルなビジネスモデルであることから、付加価値を考えるのは難しいかもしれません。

物流企業が差別化を図る例

  • ワンストップで届けられる
  • 物を壊さない
  • 納期に合わせて確実に届ける
  • 良心的な価格設定
  • 応援してくれるファンの数が多い

SNSやYouTubeを通じて自社の社風を発信したり、地域密着での活動をアピールしたりすることで、ファンが増える可能性があります。「この会社を応援したい」というブランディング効果が現れ、顧客から選んでもらいやすくなるのです。

サービスの品質や企業のイメージから差別化を図りましょう。

広告運用に強いパートナーとタッグを組む

広告運用は日々複雑さが増しているため、成功を収めるには深い知識と経験が必要です。

「広告媒体の選択」や「ターゲットやキーワードの選定」は、正確に行わないとコストと労力が無駄になる可能性があります。また、広告運用にまつわる最新のトレンドやテクノロジーは常に生まれているため、専任できる担当者がいないと追従が難しいでしょう。

そのため、物流業界で広告運用をするのなら、専門家とタッグを組むことを推奨します。多少の手数料はかかるものの、専門知識や豊富な経験を借りることは、最短で成果を出すうえで欠かせない要素です。

タッグを組むことで、手数料以上の成果を得られる可能性は高いでしょう。

物流業でオンライン広告に力を入れるメリット

物流業界でオンライン広告に力を入れるメリットは、以下の3つです。

  1. 人手がかからない
  2. ターゲットを狙って出稿できる
  3. 潜在的なニーズでアプローチできる

オンライン広告の実施は「営業マン」を雇うようなものです。あまり人手をかけずに自社の売り込みができるため、人手不足に悩む物流業界には適していると言えます。

また、従来の不特定多数に配布するチラシと異なり、ターゲットを狙って出稿できるのも特徴です。年齢・性別・地域・趣味など詳細にターゲティングができるため、無駄な広告コストがかかりません。

ディスプレイ広告やSNS広告は、ユーザーが日頃見ているWebサイトやタイムラインに表示できることから潜在意識にアプローチもできます。リスティング広告でも潜在的なキーワードを狙い撃ちできれば、大きな集客効果を得られるでしょう。

物流業界においてもオンライン広告は有効です。人手不足の解消を望むのなら、ぜひこの機会に実施してみてください。

物流業界の広告運用ならサイバーホルン

物流業界の広告運用を実施予定なら、ぜひ私たちサイバーホルンにご相談ください。

サイバーホルン株式会社では、リスティング広告やSNS広告など、さまざまなオンライン広告の運用代行を承っております。

初期費用や最低広告費は一切かからず、最低契約期間もありません。運用代行手数料のみでご利用いただけます。

物流業界のニーズに沿ったクリエイティブ制作も行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ:物流業こそ広告運用で認知拡大・顧客獲得を目指そう

物流業界は需要が伸びていますが、各社が「価格でしか差別化しにくい」という背景から、ドライバー不足が深刻化しています。

ドライバー不足を解消するには、価格競争から抜け出す必要があり、その手助けになるのが「広告運用」です。

また、自社の魅力を広告で伝えられれば、認知拡大から顧客獲得が狙えます。その結果、労働環境の改善や業績の向上につながる可能性を高められるでしょう。

物流業こそ、広告運用に力を入れていってください。

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