BtoB企業のYouTube広告運用はこれ1本!メリットと成功事例5選を紹介
YouTube広告は、BtoCのイメージが強いかもしれません。しかし実は、BtoB企業でも活用する価値があります。世界最大の動画サービスで広告配信をすれば、大きな集客効果が期待できるでしょう。
そこで本記事では、BtoB企業でYouTube広告が有効である理由や活用するメリット、成功事例などを詳しく解説していきます。運用を検討されている企業は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
BtoB企業でもYouTube広告は有効
YouTube広告は、BtoB企業でも十分に活用する価値があります。
その理由は以下の2つです。
- 全年代でアクティブユーザーが多い
- 動画広告市場は今後も需要拡大の見込み
YouTubeは、世代を問わず幅広いユーザーが利用しています。総務省の調査によると、全年代で87.1%がYouTubeを利用していると報告されています。
出典:総務省情報通信政策研究所「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
また、インターネット広告事業を展開する株式会社サイバーエージェントの調査によると、動画広告市場は伸び続けており、2023年は昨年対比112%の6,253億円に到達、2027年には1兆228億円に達すると見込まれています。
出典:株式会社サイバーエージェント「サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を実施」
YouTube広告を活用すれば、多くのユーザーに自社製品・サービスを認知してもらえます。セミナーの案内や採用PRにも役立つでしょう。
動画は、テキストや写真よりも多くの情報を伝えられます。顧客の情報収集手段も動画にシフトしてきています。よって、その代表格とも言えるYouTube広告は、BtoB企業においても欠かせない施策です。
YouTube広告運用とYouTubeチャンネル運用の違い
YouTubeマーケティングに参入する方法は、広告運用以外にも企業の公式チャンネル運用もあります。どちらから始めるべきか悩む方も多いでしょう。
広告運用とチャンネル運用の違いは「即効性」です。
- 広告運用:広告出稿後すぐに届けられる
- チャンネル運用:検索やおすすめから見つけてもらわないと届かない
チャンネル運用は、広告費をかけずに集客できるのが魅力です。しかし、安定した集客ができるまでに時間がかかります。コンテンツを投稿し続ける忍耐力が求められるため、成果が出る前に、市場から撤退する企業も少なくありません。
一方、広告運用は費用こそかかりますが、確実にターゲット層へ情報提供ができます。
よって、いち早く動画マーケティングの効果を実感したい場合は「YouTube広告運用」に取り組むのがおすすめです。
BtoB企業がYouTube広告を活用する6つのメリット
BtoB企業がYouTube広告を活用するメリットは、以下の6つが挙げられます。
- スキップされるまで見てもらえる
- 一定時間視聴しないと費用が発生しない
- 少額から運用を始められる
- 製品やサービスの世界観を伝えられる
- ターゲットを詳細に絞って配信できる
- 自社サイトへ直接誘導できる
順番に見ていきましょう。
メリット1.スキップされるまで見てもらえる
YouTube広告は、再生されてから5秒経過するとスキップできます(※スキップ不可の設定も可能)。広告はユーザーが楽しんでいる動画の間で再生されるため、基本的には最後まで見られないでしょう。
しかし裏を返せば、スキップされるまでの5秒間は見てもらえる可能性が高いです。広告に興味のないユーザーにも5秒間はアピールできるため、他のWeb広告よりも認知度向上が期待できます。5秒間の中で興味を掻き立てられれば、最後まで閲覧してもらえるでしょう。
またテレビCMの場合、広告が流れている間はチャンネルを変える視聴者も少なくありません。一方、YouTube広告なら「5秒なら待てる」というユーザー心理から、確実に見てもらいやすい特徴もあります。
メリット2.一定時間視聴しないと費用が発生しない
YouTube広告は性質上、スキップされてしまうことが多いです。しかし、ユーザーがスキップした場合は費用が発生しません。
YouTube動画の費用発生条件は、以下の3種類があります。
課金方式 | 費用発生条件 |
---|---|
CPV(動画視聴課金) | 広告動画が30秒以上再生される |
CPM(インプレッション課金) | 広告が1,000回以上表示される |
CPC(クリック課金) | 広告リンクがクリックされる |
動画をスキップされると直接的な成果には結びつきませんが、費用を無駄にすることもありません。スキップせずに広告をチェックしてくれるユーザーにのみ予算を割けるため、費用対効果の高い広告運用ができます。
メリット3.少額から運用を始められる
YouTube広告は、数十円〜数百円の費用から運用開始できます。1日単位で上限金額の設定もできるため、予算以上に広告費がかかることもありません。
また効果を実感できない場合は、すぐに配信停止もできます。再生数やクリック数などの分析もできるため、まずは少額から運用を開始して、効果検証をしながら改善していくのがおすすめです。
メリット4.製品やサービスの世界観を伝えられる
動画広告は、InstagramやTikTokなどのSNSでも配信できます。しかし、YouTubeの方がより長尺で配信できるため、ストーリー性を持たせた内容に仕上げられます。
製品やサービスが溢れている現代において、価格や機能だけに言及する広告では成果をあげにくくなっています。顧客は「誰から買うか」を重視する傾向が高まっているため、ストーリー性のある広告で、自社の世界観を伝えるのが有効です。
企業のブランディング強化を目指すなら、YouTube広告を上手く活用することで成果を得やすくなるでしょう。
メリット5.ターゲットを詳細に絞って配信できる
YouTube広告には、豊富なターゲティング機能が備わっています。
例えば、以下の項目から詳細なターゲティングが可能です。
- 年齢・性別・世帯収入・子供の有無
- 地域
- 曜日・時間
- 興味関心
- 検索行動・視聴履歴
BtoB企業は、BtoCよりもターゲットの母数が絞られます。細かいターゲティングを行うことで、費用対効果を高められるでしょう。
設定したターゲットの類似ユーザーにも配信できるため、想定外の潜在ユーザーにもアプローチできます。
メリット6.自社サイトへ直接誘導できる
YouTube広告には、Webサイトへ誘導するためのCTA(コールトゥアクション)を設置できます。
広告を視聴したユーザーに次の行動を促せるため、テレビCMよりも成果が上がりやすいのが特徴です。
潜在層向けの広告でも「資料請求」や「無料会員登録」などのフレーズを設置すれば、見込み顧客へ育成もできるでしょう。
BtoB企業が活用できるYouTube広告の種類
YouTube広告には豊富な種類があります。
BtoB企業に向いている広告の種類は、以下の5つです。
- スキップ可能なインストリーム広告
- スキップ不可なインストリーム広告
- バンパー広告
- インフィード広告
- 動画アクションキャンペーン
それぞれの特徴を解説します。
スキップ可能なインストリーム広告
スキップ可能のインストリーム広告は、動画再生の前後や途中で配信される広告です。ユーザーは再生から5秒経過するとスキップできます。
「5秒間は必ず再生されること」「スキップされると費用が発生しないこと」から、無駄な費用を発生させずに認知拡大を目指せるのが特徴です。
スキップ不可なインストリーム広告
スキップ不可なインストリーム広告は、動画再生の前後や途中で配信される15秒程度の広告です。ユーザーは必ず最後まで見る必要があるため、伝えたいメッセージを確実に届けられます。
ただし、ユーザーから「邪魔された」とネガティブな印象を抱かれやすいのが欠点です。また、インプレッション数に応じて必ず費用発生となるため、ターゲット選定を間違えると無駄に予算を消費する可能性があります。
バンパー広告
バンパー広告は、スキップ不可な6秒間の広告です。インストリーム広告と同じく、動画再生の前後や途中で配信されます。
スキップはできないものの、6秒間と短尺であるため、ユーザーのストレスを最小限に抑えながら最後まで見てもらえるのが特徴です。端的かつインパクトのあるメッセージを伝えれば、認知拡大が期待できるでしょう。
なお、費用はインプレッション数に応じて発生します。
インフィード動画広告
インフィード広告は、YouTubeの検索画面や関連動画の広告枠に表示されます。
自社の製品やサービスと関係性の深い動画を探すユーザーに配信できるため、比較検討をしているユーザーに向けて配信するといいでしょう。
また、動画の途中で配信する形式でないことから、ユーザーからネガティブな印象も抱かれません。費用もクリック課金であるため、高い費用対効果が期待できます。
動画アクションキャンペーン
動画アクションキャンペーンは、コンバージョンに特化した広告です。スキップ可能なインストリーム広告・インフィード広告を用いて配信できます。
ユーザーに動画視聴後のアクションを促せるため、高い確率で新規顧客の獲得が期待できるでしょう。Webページへの誘導目的で活用するのもおすすめです。
BtoB企業がYouTube広告運用を成功させる5つのポイント
BtoB企業がYouTube広告運用するなら、以下5つのポイントを押さえましょう。
- 広告運用の目的を明確にする
- 適切なターゲティングをする
- 冒頭の数秒で目を引く工夫をする
- 誘導先のページを作り込む
- 効果検証と改善を繰り返す
順番に解説します。
ポイント1.広告運用の目的を明確にする
YouTube広告を運用する際は、その目的を明確にしてください。「新規顧客の獲得」「認知拡大」など、目的によって「動画制作の方向性」や「最適な広告の種類」が異なるからです。
例えば、認知拡大が目的なら、バンパー広告やスキップ不可なインストリーム広告が最適な広告になります。動画内で無理に販売促進をする必要もありません。
目的を設定せずに動画制作・広告運用を始めてしまうと、思うような成果が出ないだけでなく、動画制作の修正費用が発生するおそれがあります。最短距離で成功させるためにも、目的設定から入るようにしましょう。
ポイント2.適切なターゲティングをする
YouTube広告は、ユーザー属性や行動履歴などから詳細なターゲティングが可能です。自社のターゲットに向けてピンポイントに広告配信をすれば、望む成果を得られやすくなります。
また、ターゲットを決めることは「企業のイメージ低下」を防ぐ上でも重要です。YouTube広告は、ユーザーが楽しんでいる動画の途中で配信されます。その性質上、不快感を持たれやすく、企業のイメージが低下する可能性もゼロではありません。
適切なターゲティングができていれば、広告がネガティブな印象になる可能性を緩和できます。配信するユーザーの選択は慎重に行いましょう。
ポイント3.冒頭の数秒で目を引く工夫をする
YouTube広告では、冒頭の数秒でユーザーの目を引かないとスキップされてしまいます。スキップ不可な広告でも、興味のないシーンが続くと嫌悪感を抱かれるでしょう。
クオリティの高い動画制作をしても、冒頭の数秒のせいで見てもらえない可能性があります。動画制作費を無駄にしないためには、「5秒以内に印象に残るメッセージを伝える」「アイキャッチにこだわる」などの工夫をしましょう。
ポイント4.誘導先のページを作り込む
Web広告全般に言えることですが、誘導先のページを作り込むことも大切です。
広告から製品やサービスに興味を持ってくれたとしても、誘導先のホームページやLP(ランディングページ)の質が低いと、ユーザーは「思っていたのと違う」と購買意欲が低下してしまいます。結果、ページから離脱してしまうでしょう。
広告で掴んだユーザーを離さないためにも「ページの見やすさ」「表示速度」「フォームの位置」など、誘導先のページを最適化することも重要です。
ポイント5.効果検証と改善を繰り返す
マーケティングをする上で、効果検証と改善は必要不可欠です。
ユーザーの興味関心は日々移り変わっているため、過去の正攻法を真似ても成果が出ないことは珍しくありません。ターゲット選定のズレ、伝えるメッセージのニュアンス、配信する広告の種類など、小さなことで成果は大きく左右されます。
YouTubeには広告効果の分析機能がありますので、自社の動画広告に何が足りないのかを繰り返し分析し、より良い広告に改善していきましょう。
BtoB企業におけるYouTube広告活用の成功事例5選
YouTube広告を活用するBtoB企業の成功事例を紹介します。広告制作の際の参考にしてみてください。
- sansan株式会社
- サイボウズ株式会社
- 株式会社DONUTS
- 株式会社サテライトオフィス
- 株式会社トーケン
順番に見ていきましょう。
sansan株式会社
名刺管理やインボイス管理などのクラウドサービスを提供する「sansan株式会社」のYouTube広告です。
主力サービスであるBill Oneの必要性をドラマ仕立てで上手く伝えています。有名俳優を起用して、視聴者を引き込む工夫がされているのもポイントです。
サイボウズ株式会社
クラウド型のグループウェアや業務改善サービスなどを提供する「サイボウズ株式会社」のYouTube広告です。
組織内のスケジュール管理をクラウド化していない企業の困りごとから、サービス導入後の変化を紹介しています。冒頭にユーモアを交えて視聴者の興味を引いたり、30秒の短尺でもわかりやすくストーリー化しているのがポイントです。
株式会社DONUTS
勤怠管理システムの代表格であるジョブカンを提供する「株式会社DONUTS」のYouTube広告です。
ジョブカンの導入を決意する社員の様子が、30秒のストーリー形式で紹介されています。要所で続きが気になるような文言が挿入されており、まるで映画予告のように視聴者を引き込む工夫がされています。
株式会社サテライトオフィス
SaaS型サービスのビジネス支援をしている「株式会社サテライトオフィス」のYouTube広告です。
Google Workspaceを実際に活用しているシーンが30秒以下の動画で紹介されています。シンプルな映像で視聴者に伝わりやすい内容になっています。
株式会社トーケン
総合建設事業や開発不動産事業を行う「株式会社トーケン」のYouTube広告です。
企業名を入れた替え歌で自社を効果的にアピールしています。最後にテキストで事業内容を紹介することで、視聴者の認知拡大を促しているのもポイントです。
BtoB企業のYouTube広告運用ならサイバーホルン
YouTube広告運用を成功させるには、一瞬でユーザーの目を引き、内容に没頭させるクリエイティブ制作が欠かせません。また効果検証から改善につなげるノウハウも求められます。
しかし、「自社にYouTube広告運用のノウハウに長けた人材がいない」「運用を継続するリソースがない」と悩む企業も少なくありません。
そこで、YouTube広告運用の実施でお困りなら、ぜひ私たちサイバーホルンにご相談ください。YouTube広告運用・動画制作・LP(ランディングページ)作成までワンストップで対応いたします。
広告運用については、初期費用や最低広告費は一切かからず、最低契約期間の制限もありません。運用代行手数料のみで承っております。
リスティング広告やSNS広告の運用代行も行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ:BtoBでもYouTube広告は有効!正しく運用して集客を成功させよう
YouTube広告はBtoC企業だけでなく、BtoB企業にとっても欠かせないマーケティング施策になっています。動画広告の市場需要は、今後も伸び続けると予想されており、実施するか否かで企業間に大きな差が生まれるでしょう。
YouTube広告は数十円〜数百円の低予算から始めることもできます。運用ノウハウ・リソースがない……という企業は、弊社がサポートいたしますので、ぜひこの機会に検討してみてください。