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アートメイクの広告手法10選!要注意な法律や広告規制もわかりやすく解説

眉やアイラインなど顔の一部に色素を注入するアートメイク。メイクの時短になることから需要が高まっています。

そんなアートメイクの宣伝をするには広告出稿が有効です。しかし、どのような広告手法が効果的なのか悩まれている方も多いかもしれません。

そこで本記事では、アートメイクの宣伝に有効な広告手法10選と広告運用を成功に導くためのポイントを紹介します。

要注意な広告規制についても詳しく解説しますので、これから広告出稿を検討されているクリニック関係者の方は、ぜひ参考にしてください。

アートメイク広告を出稿する前に知っておくべきこと

アートメイク広告を出稿する前に知っておくべきことがあります。

それは「医師免許を持っていないとアートメイクの施術をおこなえない」ということです。

アートメイクは医療行為にあたるため、医師免許を持たない者がアートメイクの施術をおこなうと医師法第17条に違反となります。つまり、美容室やサロンのメニューでアートメイクを提供してはいけません。

アートメイクが医療行為にあたることは、令和5年7月3日に厚生労働省からあらためて通達されています。なお、タトゥーとアートメイクは別物と示されているため、混同しないようにご注意ください。

参考:厚生労働省「医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて」

アートメイク広告で要注意な医療広告ガイドラインについて

アートメイクは医療行為にあたります。よって広告出稿する際は、医療広告ガイドラインを遵守しなければなりません。

医療広告ガイドラインとは、医療機関における広告規制の内容が記載されているルールブックです。

医療広告は不適切な内容による患者の被害が大きいことから、厚生労働省が一般的な広告よりも厳しい規制を設けています。

具体的な規制内容は、以下の通りです。

項目内容
虚偽広告事実と異なる情報・根拠のない表現を記載すること
比較優良広告他院よりも優れているとアピールすること
誇大広告事実を不当に誇張して誤認を招くこと
公序良俗に反する内容の広告わいせつもしくは残虐な画像や映像、差別を助長するような言葉を記載すること
治療内容や効果に関する体験談患者やスタッフによる口コミ
治療に関するビフォーアフター写真施術前後の写真

「絶対安全」「患者満足度〇%」などは、根拠を明らかにしないかぎり、虚偽広告と見なされます。「モデルの〇〇さんも来院」「県内一の実績」なども比較優良広告になりますので注意してください。

また、広告の価格表示と実際の見積額に大きな差があったり、「無制限で通える」と表現したりするのも誇大広告に該当します。

患者さんの口コミや施術前後の写真も、個人によって差が生まれることです。よって記載は原則禁止となっています。

ただし、口コミや施術前後の写真に関しては、ホームページのような患者が自らの意思でアクセスするページを前提に、問い合わせ先、治療内容や費用、リスクや副作用を具体的に記載すれば「限定解除」として広告可能となります。

参考:厚生労働省「医療広告ガイドライン」

アートメイクで未承認医薬品・医療機器を利用する場合に記載すべき事項

アートメイクを提供しているクリニックは、国外から輸入したアートメイクマシンを使用する場合があるでしょう。

そのような未承認医薬品・医療機器を使用している場合は、以下の項目を記載する必要があります。

  • 未承認医薬品・医療機器であること
  • 入手経路
  • 国内承認医薬品・医療機器の有無
  • 諸外国における安全性等にかかる情報

参考:厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」

なお、未承認医薬品・医療機器を使用したアートメイクの広告は、患者の口コミや施術写真を掲載する場合と同じく「限定解除」の要件を満たす必要があります。

厳しい規制ではありますが、患者さんを健康被害から守るためには仕方のないことです。他院も同じ条件ですので、しっかり規制を守って広告宣伝をおこないましょう。

もし何をしたらいいかわからない場合は、医療分野に精通した広告代理店に依頼するのもひとつの手です。

アートメイクのWeb広告手法7選

ここからは、アートメイクの宣伝に有効なWeb広告手法を7つ紹介します。

  1. リスティング広告
  2. SNS広告
  3. YouTube広告
  4. ディスプレイ広告
  5. SEO対策
  6. MEO対策
  7. ポータルサイトへ掲載

順番に見ていきましょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索結果画面に表示できるテキスト広告です。

検索ユーザーは、悩みが顕在化している特徴があります。

つまり、リスティング広告を活用すれば、アートメイクのできるクリニックを探しているユーザーに直接アプローチできます。ユーザーは行動意欲が高いため、広告クリックから来院を決意してくれる可能性が高いです。

例えば、以下のようなキーワードで設定するといいでしょう。

  • アートメイク+地名または駅名
  • アートメイク+部位名
  • アートメイク+人気
  • アートメイク+おすすめ

リスティング広告は設定後すぐに配信できます。早ければ数分後から配信され、即日から集客効果を発揮するケースも珍しくありません。

また、広告費はクリック型課金になっており、表示されただけで費用は発生しない仕組みです。検索ユーザーの行動意欲の高さを考えると、高い費用対効果を期待できます。

1日にかける上限金額の設定や、ボタンひとつで出稿停止もできますので、ぜひこの機会にお試しください。

SNS広告

SNS広告は、InstagramやFacebookなどのSNSプラットフォーム上に表示できる広告です。画像+テキストだけでなく、動画で配信することもできます。

リスティング広告は、検索行動をとる能動的なユーザーにのみアプローチできる広告です。悩みが顕在化していることから成約につながりやすいのは魅力ですが、そもそもアートメイクを知らないユーザーに届けられません。

一方、SNS広告は、タイムラインやストーリーズなどで受動的に情報収集をしているユーザーに広告配信をおこなえます。アートメイクを知らない潜在層にもアプローチできるため、認知拡大に効果的です。

また、近年は情報量が爆発的に増加していることから、広告に対して嫌悪感を抱いているユーザーも少なくありません。しかし、SNS広告はユーザーの投稿に自然に溶け込んで配信されるため、潜在層にも受け入れてもらいやすい傾向にあります。

ターゲットを詳細に絞ったり、1日100円からお試しできたりもしますので、認知拡大を目指すのなら検討してみてください。

YouTube広告

YouTube広告は、動画共有サービスYouTubeのプラットフォーム上に表示できる広告です。動画の検索結果画面、動画の再生前後、動画再生中に配信できます。

動画は画像やテキストだけでは伝わらない「音」「動き」を盛り込めるため、ユーザーにアートメイクの魅力をわかりやすく訴求できます。

YouTube広告の大きな魅力は「冒頭の5秒間は見てもらいやすい」という点です。

SNS広告は興味がないと流されてしまう傾向があります。しかし、YouTube広告は5秒間はスキップできない仕様です。

また、さまざまな広告フォーマットがあります。スキップ可能な広告に関しては「スキップされると費用が発生しない仕組み」になっています。

つまり、最初の5秒間でうまく情報を伝えられれば、費用をかけずに認知拡大を狙えるわけです。

テレビ離れが騒がれている昨今、YouTube広告の需要が増しています。もし撮影や機材の準備が難しい場合は、専門家に依頼するといいでしょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、さまざまなWebサイトやアプリの広告枠に表示できる広告です。画像や動画+テキストで視覚的に訴求できます。

リスティング広告のように検索ユーザーをターゲットにする広告ですが、ディスプレイ広告はアートメイク関連の検索をしてもらう必要がありません。ニーズに気がつく前段階のユーザーにも配信できるため、認知拡大に効果を発揮します。

広告費用はクリック型課金・インプレッション課金(表示回数)のどちらを選択するかで変動しますが、いずれもリスティング広告よりも低価格になる傾向にあります。予約率はそこまで期待できないものの、リスティング広告よりも多くのユーザーにアプローチ可能です。

ただし、ディスプレイ広告は、広告感が強いことから嫌悪感を抱かれやすい欠点があります。何度も表示するとクリニックの印象が悪くなるリスクがあるため、実施する際は1人あたりの表示回数を制限しましょう。

SEO対策

SEO対策とは、自社のホームページやブログを検索結果の上位に表示させるための施策です。

リスティング広告と同じく「アートメイク+地名」「アートメイク+部位名」などのキーワードで検索上位に表示されれば、広告費を一切かけることなく多くの顕在層へアプローチできます。

ただしSEO対策は、検索エンジンからの評価が反映されるまでに時間がかかるのが欠点です。半年以上かかるケースもあります。

よって、すぐに効果を実感したいのなら、リスティング広告から始めるのがおすすめです。SEOの成果を見ながら広告費を調整すると効率よく集客をおこなえます。

MEO対策

MEO対策とは、Googleマップの検索結果で上位表示させるための施策です。

地域名や駅名でクリニックを探すユーザーの中には、マップから直接検索する方も少なくありません。マップ検索で自院の存在にいち早く気づいてもらえれば、来院につながる可能性が高いでしょう。

なお、リスティング広告同様、Googleマップにも「MEO広告」を出稿できます。

Googleマップに自院を表示するには、Googleビジネスプロフィールへ登録する必要があります。広告出稿以外は完全無料ですので、忘れずに登録しておきましょう。

ポータルサイトへ掲載

ポータルサイトとは、さまざまな病院・クリニックの情報や口コミが掲載されているサイトのことです。

しっかり比較検討してから来院を決めたいユーザーは、このポータルサイトにアクセスする傾向にあります。登録しておけば、顕在層へ効果的にアプローチが可能です。

アートメイクに特化したポータルサイトは、以下の2つが挙げられます。

ただ、ポータルサイトには多くの競合クリニックが登録しています。掲載費用も毎月かかるため、うまく差別化を図らないと費用が無駄になってしまうかもしれません。

広告にかけられる予算や費用対効果をよく検討したうえで、掲載するかどうかの判断をしましょう。

アートメイクのオフライン広告手法3選

近年はWeb広告が主流になっていますが、以下に挙げる3つのオフライン広告も有効です。

  1. 交通広告
  2. チラシ
  3. フリーペーパー

順番に見ていきましょう。

交通広告

交通広告とは、電車やバスなど公共交通機関内、駅やバスターミナルなどの構内に設置する広告のことです。交通量の多い場所に設置しておけば、認知拡大が期待できます。

また、交通広告は「単純接触効果」を狙うのに効果的です。単純接触効果とは、元々興味がなくても、繰り返し接触するうちに親近感がわいてくる心理現象を指します。

アートメイクに興味がなくても、毎日同じ広告を目にすることで「調べてみようかな」と感じてくれるかもしれません。

チラシ

昔ながらの広告手法ですが、チラシもまだまだ有効活用できます。

スマートフォンやタブレットが普及しているとはいえ、インターネット検索やSNSの利用に苦手意識を持っている方も一定数います。

ポスティングをしたり、カフェに設置してもらったりすることで、Webをあまり活用しないユーザーのすくい上げも可能です。

ただし、不特定多数にしか配布できない点や、すぐに捨てられてしまう可能性が高いことを考えると、費用対効果は高いといえません。効果測定も難しいため、予算に余裕のある場合に絞ったほうがいいかもしれません。

フリーペーパー

フリーペーパーは、地元や生活に関する情報が掲載されている無料の紙媒体です。

医療系のフリーペーパーは薬局やクリニックの待合室に置かれていることが多く、潜在ニーズを感じている方にアプローチができます。

若者の購読者は少ないですが、年配の方や主婦層がターゲットの場合は効果を発揮します。

ただし、目立つページに掲載してもらうには、高額な掲載料が必要になるケースが多いです。オープン時やキャンペーン時など、スポット掲載のみにするのがいいでしょう。

アートメイク広告運用を成功させる4つのポイント

広告運用は多くの競合も力を入れており、ただ出稿するだけで成果が上がるほど簡単なものではありません。

広告費を無駄にしないためにも、以下4つのポイントを意識しましょう。

  1. 他のクリニックと差別化を図る
  2. ホームページやLPもしっかり作り込む
  3. 広告の効果検証と改善を繰り返す
  4. 医療機関に精通した広告代理店に依頼する

順番に解説します。

他のクリニックと差別化を図る

アートメイクの需要増加にともない、提供するクリニックも増えています。

また、アートメイクは簡単に消えないことから、ユーザーは「どこで施術を受けるか」について慎重になっているのも事実です。

近年のクリニックは「家から近い」だけでは選ばれにくくなっています。よって、集客を安定させるには「ユーザーから選ばれる理由」を作ることが重要です。

差別化戦略はすぐに思いつくものではありませんが、よくある例として「専門性」をアピールするといいかもしれません。

  • 眉やリップなどの専門家であることを強調する
  • 色彩検定1級などの資格を保持していることを強調する

競合にはない魅力を伝えられれば、ユーザーは「ここで施術を受けたい」と感じてくれます。多少遠くても来院してくれる可能性もあるでしょう。

ホームページやLPもしっかり作り込む

広告のクリエイティブと同じく、ホームページやLP(ランディングページ)がどれだけ作り込まれているかでも集客効果を大きく左右します。

広告をクリックしたときの遷移先は、ホームページやLPが一般的です。いくら良質な広告を作成していても、遷移先のクオリティが低いとユーザーは離れてしまいます。

例えば、以下のようなページは離脱される原因になります。

  • 情報が整理されていない
  • 予約までの導線が長い
  • スマートフォンに対応していない

広告の目的はあくまでも「予約」です。ユーザーがスムーズに予約まで進めるように、ホームページやLPもしっかり作り込みましょう。

広告の効果検証と改善を繰り返す

広告出稿をしても、予定していた成果が上がるとはかぎりません。

ターゲットをしっかり選定し、クリエイティブを作り込んでも、「実際に広告を出稿したら思うような成果を得られなかった……」というのは、どの業界でもよくある事例です。

広告運用は、一度の出稿で成果を上げられるほど簡単ではありません。ユーザーに刺さる広告は絶えず変化しているからです。よって、実施した結果からデータを収集して、改善しながら徐々に最適化していく必要があります。

Web広告なら、クリック回数や表示回数、どういったユーザーが広告から予約してくれたのかなど、さまざまなデータを分析できます。その貴重なデータを活用して最適な広告を作り上げましょう。

医療機関に精通した広告代理店に依頼する

広告運用は、効果検証と改善の繰り返しが大切です。しかし、自院にノウハウのある人材がいないと何をしたらいいかわからないかもしれません。

また、アートメイク広告は、医療広告ガイドラインを遵守する必要があります。この厳しい規制の中で、競合と差別化していくのは難しいと感じる方が多いでしょう。

そのため、アートメイクの広告運用をするなら、医療機関に精通した広告代理店に依頼することをおすすめします。手数料はかかってしまいますが、試行錯誤による無駄な広告費を削減できるでしょう。

アートメイクの広告運用でお悩みならサイバーホルン

「自院がどのような広告運用をすればいいかわからない」
「医療広告ガイドラインの知見がある広告代理店に依頼したい」

このようなお悩みがあるのなら、ぜひ私たちサイバーホルンにお任せください。

サイバーホルンでは、リスティング広告・SNS広告などの運用代行を承っております。初期費用や最低広告費は一切かからず、最低契約期間の制限もありません。運用代行手数料のみでご利用いただけます。

もちろん、病院やクリニックのサポート実績も豊富にございます。医療広告ガイドラインへの知見は問題ありません。

アートメイクの集客をしたいクリニックのニーズに沿った動画制作・LP制作もおこなっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ:アートメイクの広告運用は法律や表現に注意しよう

アートメイクの需要は高まっており、広告を活用することで安定したクリニック経営を実現できるでしょう。

しかし、アートメイクは医療行為にあたります。よって広告出稿をする際は「医療広告ガイドライン」を遵守しなければなりません。

広告運用のノウハウがないのであれば、私たちサイバーホルンがサポートしますので、ぜひこの機会に競合と差別化を図りましょう。

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