【インターネット広告の現状!?】ネット広告の予算の変化と動画広告の成長について
この記事の目次
ネット広告(インターネット広告)とは?
ネット広告とは、Web サイトや検索エンジンなどを活用しインターネット上で配信・宣伝する広告、すなわちインターネット広告の略称です。その他の呼び方として、デジタル広告・オンライン広告とも称されます。
広告を検索画面に表示させるリスティング広告や、ウェブサイト上に表示させるディスプレイ広告、アフィリエイト広告などがあります。
また昨今のインターネット市場が年々需要が増していく中、SEO・コンテンツマーケティングなどの自然検索からの流入を獲得を行う企業も増加しています。
近年ではPC(パソコン)上だけではなく、モバイル端末、例えば、携帯電話スマートフォンタブレットに表示されようになり、 SNS 広告もインターネット広告の範疇に入ります。
インターネット広告の種類というのは刻一刻と変化し、次々と新しいもの新しい広告手法が生まれています。このように広告が多様化する中ですべてを把握するのは困難かと思われますので、今回はそんなインターネット広告の種類と手法をまとめて皆様にご紹介しようと思います。
2019~2021広告費用の変化に関する調査
引用”「日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「広告担当」「 広告業務に関する仕事」をしている男女183名を対象に、コロナ禍前の2019年度から2021年度までの3カ年の広告予算についてアンケートを実施した」”
出所:日本トレンドリサーチ:【コロナ禍の広告予算】広告をしている方の47.5%が、今年度の予算「減った」と回答 :2021/06/09
2020 広告費用全体の増減について
上記の図は、2020年度の広告予算についてのアンケートとなります。
※前年比で、広告に使える予算がどのくらい増えたのか、または減ったのかについて回答。
- 増加した:20.2%
- 減少した:37.7%
- 変わらない:42.1%
2020年に広告予算が増えた理由 【広告予算全体】
- コロナ禍によりテイクアウトやデリバリーの広告を増やした。(40代・女性)
- テレビ CM を始めたから。(30代・女性)
- 業界内での競争が激しくなり広告費を増大した。(40代・男性)
- 広告を出すことにより集客率を上げるため。(40代・男性)
2020年に広告予算が減った理由【広告予算全体】
- この中で宣伝してる場合ではないと判断した(30代・女性)
- コロナ影響で顧客の動きが停滞し広告の効果が期待できなかったため。(50代・男性)
- 業績悪化による広告費削減(40代・男性)
- 広告費を削減して 他の予算を増加させるため(60代・男性)
2020年度の予算については、回答した割合がもっとも多いのは、「変わらない」の42%でした。
2021年度の全体の広告予算の変化
次に2021年度の広告予算の変化についてのグラフとなります。↓
- 増加した:16.9%
- 減少した:47.5%
- 変わらない:35.5%
2021年に広告予算が増えた理由【広告予算全体】
- 2021年度はコロナ禍のため絞ったが、2021年度は回復を期待し増加した。(50代・男性)
- 新規分野へと参入したから。(60代・男性)
- コロナ収束後に備えて広告費を増やしたため(30代・男性)
- 営業の方法が変わり、 対面営業ではなくオンライン営業や広告への施策が増えたため(40代・女性)
2021年に広告予算が減った理由【広告予算全体】
- コロナ禍の影響で新規事業の拡大が難しいため広告予算が減った。(50代・男性)
- 新型コロナウイルスによる景気低迷と今後の収束の見込みが不透明だから(40代・男性)
- 売上が落ち宣伝広告費まで予算が回らないため(40代・男性)
2020年度に比べ2021年度の広告予算の変化は、「変わらない」と回答した割合よりも「広告予算が減った」と回答した割合の方が多くなり逆転しています。
【2020~2021年度】インターネット広告の予算の変化について
インターネット広告の予算の変化についての調査のグラフをご覧ください。
- 増加した:30.2%
- 減少した:24.8%
- 変わらない:45.0%
2021年度の方が増えた理由【インターネット広告】
- 人流が減ったのでネットでの閲覧可能な広告に注力するようにした(30代・女性)
- テレワークなどネット利用をしている人が増えたため。(70代・男性)
- SNS 集客に力を入れたいから(50代・女性)
2021年度の方が減った理由【インターネット広告】
- コロナ禍の影響で新規事業の広告に割く予算が減った(50代・男性)
- 利益減少による予算削減(50代・男性)
- あまり成果が見れないから(40代・女性)
マスコミ四媒体広告の予算の変化
さらにマスコミ4媒体の広告予算の変化を見てみましょう。
2020年度から2021年度にかけてマスコミ四媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)の予算の変化についてのグラフです。
- 増加した:11.3%
- 減少した:37.9%
- 変わらない:50.8%
2021年広告予算が増えた理由【マスコミ4媒体広告】
- コロナ収束後に広告を打つために予算を増加させた(30代・男性)
- 相手側の企業との付き合い(40代・男性)
- コロナ禍でも積極的な広報が必要と考えたため(50代男性)
2021年広告予算が減った理由【マスコミ4媒体広告】
- 新聞を取っている草が減少しているので削減した(30代・女性)
- ネットの力を入れるため(20代・男性)
- 若年層のテレビ新聞パネルにより購買活動はインターネットを閲覧できる端末に委ねられているから(20代・男性)
総評
新型コロナウイルスの影響で、近年成長を見せていた総広告費は大幅に減少しました。
その要因としては、感染防止対策で人々が自粛をするようになったことでインターネット広告以外の広告費が大幅に減少してしまったことが考えられます。
実際に以下のアンケートでも、新型コロナウイルスの影響を実感した方は、71.6%と18.3%を足して、約9割の方が実感しています。
- 大きく影響:71.6%
- 少し影響:18.3%
- 影響していない:10.1%
広告予算拡大の影響
- 他の企業を含む Web 上の広告費用をかけるようになっていると想定(30代・男性)
- メディア視聴が増えている(40代・女性)
- 紙媒体ではなくネット広告に注力したから(40代・男性)
広告予算縮小への影響
- 勤務時間などの調整もあり必要不可欠なものに予算の集中したから(30代・男性)
- この中による経済活動の停滞の結果需要が落ち込んだ(40代・男性)
- イベントや展示会は主催者側から自粛するケースが多いから (40代・男性)
広告業界全般の予算の詳細について解説した記事は、以下の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
- 【インターネット広告の現状!?】ネット広告の予算の変化と動画広告の成長について
- ネット広告とは?全体の予算の変化と動画広告の成長についてグラフを用いて説明!コロナの影響についての調査や動画広告の成長についてもご紹介!これからの広告はどうなる...
インターネット広告費用の推移
電通の「2020年 日本の広告費インターネット広告媒体費 詳細分析」のデータを元にした、インターネット広告費の推移を示したグラフになります。これを見るとインターネット広告が継続的な成長傾向にあることがわかります。
ではこのような成長を見せるインターネット広告の内容・中身・構成はどのようになっているのでしょうか?
インターネット広告の詳細について
インターネット広告は主に以下のような広告種類が存在しています。
- 検索連動型広告
- ディスプレイ広告
- 成果報酬型広告
- 動画広告
- SNS広告
以下の記事ではより詳しく上記の広告の種類について解説を行っております。
→【WEB広告】とは?WEB広告の種類やメリットをわかりやすく解説!
- 【WEB広告】とは?WEB広告の種類やメリットをわかりやすく解説!
- 【WEB広告】とは?WEB広告の種類やメリットをわかりやすく解説!WEB広告のそれぞれの種類やアプローチの仕方、長所・短所を紹介します!「WEB広告ってなに?」...
検索連動型広告とは、検索エンジンで検索されたワードに応じて広告が割り当てられるタイプの広告で、Yahoo!やGoogleなどで見られる広告です。
ディスプレイ広告とは、webサイトなどの広告枠に掲載される、画像や動画、テキストの広告です。
動画広告は、動画を使用して、宣伝広告を行う形式です。
最後の成果報酬型広告は、リンク経由での購入など成果があるとそれに対して一定の報酬が支払われるような広告のことで、アフィリエイトなどのことを言います。
電通のデータによると、例年通り、2020年も検索連動型広告とディスプレイ広告がインターネット広告の多くの割合を占め、合わせて71.2%を占めました。さきほどのグラフで見た通り、インターネット広告費全体は増加していますので、その大部分を担う検索連動型広告とディスプレイ広告のどちらも広告費は増加し、成長しました。
一方で、2020年の成果報酬型広告費は減少し、マイナスの成長を見せてしまいました。実際に、電通のデータでは前年に比べ、6%ほどマイナス成長になってしまいました。
そんな中で、動画広告は、他に比べ特に大きな成長が見れられました!
動画広告の成長
電通のデータによると、2020年の動画広告費は、2019年に比べ約20%も成長しました。新型コロナウイルスの影響で家で時間を過ごすことが増えたことにより、動画配信サービスの利用が増えたことが要因として考えられるでしょう。
しかし、動画広告の急激な成長は、コロナ禍の2020年に限った話ではありません。
このグラフは、電通の「日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」の2017年~2020年のデータを元に作成した動画広告費の推移を示したものです。
動画広告は2017年から2020年にかけて、およそ4倍に増加しています。2020年に限らず、近年増え続けています。
グラフはインターネット広告種別の推移を示したもので、動画広告以外は横ばいで、動画広告が特別増加していることがわかります。
また、インターネット広告全体の成長と動画広告の成長を見比べてみると、インターネット広告全体の成長が、動画広告の成長によってけん引されていることもわかるでしょう。
したがって、インターネット広告において、動画広告は、大きな役割を担っていくことが予想できます。
以下の記事では、動画広告で主流なYouTube広告について解説しています。ぜひご覧ください。
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終わりに
アンケートや調査を基に、広告業界への影響を見てまいりました。社会の情勢や状況によって広告への予算も大きく影響していることが理解できたかと思います。
次回以降の記事でもWEB広告やインターネット広告に関する記事を掲載していくつもりですので、ぜひご覧ください。