【初心者必見】WEB広告・リスティング広告基礎用語35選をわかりやすく解説 !
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WEB広告、とりわけリスティング広告を始めた方に最初に立ちふさがるものが、専門的な用語や略語の問題かと思います。
特に、広告代理店へリスティングの運用代行を依頼した後、定例レポートに書かれている用内容が分からない、という原因の多くがこの用語、特に指標への理解度かと考えています。
そこで、今回はこれだけは押さえたい、WEB広告やリスティング広告の指標となる基礎的な用語を簡潔にまとめてみました。
実際にWEB広告やリスティング広告の運用を始めたての新人の方や、WEB広告の基礎的な用語をいまいち理解していない方にとっての一助になれば幸いです。
この記事の目次
【必須7選】確実に知っておきたい基礎用語
広告レポートでよく使用され、その意味を理解するために必須の用語は、この5つです。
- imp(表示回数)
- クリック数
- CPC(クリック単価)
- CV(コンバージョン)
- CVR(コンバージョン率)
- CPA(顧客単価)
- CPO
とりわけ、初心者の方にとって英語の略語は瞬時に理解するのは、かなり難しいと思います。
またその略語も文字が似ていたり、区別がつきにくい場合もあります。
覚えるコツとしては、略語の意味や、頭文字の原文の意味理解することが重要になります。
imp(表示回数)
impとはimpressionの略で、日本語表記は「表示回数」です。
表示回数とは広告が表示された回数の事を指します。
※広告がクリックされて課金されるタイプの場合、表示されただけでは広告費は発生しません。一方で、SNS広告などの表示回数により広告費が発生する場合は表示回数が広告費に直結します。
クリック数
広告がクリックされた数。つまりウェブサイトに誘導できた回数です。
CPC(クリック単価)
CPCとはCost Per Clickの略で、日本語表記は「クリック単価」です。
計算方法は「広告費÷クリック数」で算出されます。
ユーザーをHPなどに遷移させるときにかかった平均コストを表します。
広告レポートでは一般的に平均クリック単価、として表記されユーザー1人当たりいくらで流入させることができているかを表す指標です。
リスティング広告(入札オークション式の広告)は、流入目標数に応じて調整をかけます。
SNS広告などのインプレッション課金型の広告では、この平均クリック単価が低いほどユーザーの興味関心を引き付ける配信設定、クリエイティブであるといえます。
CV(コンバージョン)
CVとはConversionの略で、日本語表記では「獲得数」と訳されます。
これは、広告から顧客を獲得できた数を表します。
広告成果を数値でとらえる中で、最も分かりやすい指標です。
しかし、広告配信を始める前の段階で、どのユーザーを獲得したいのか、を明確に定めておくことも大切です。
CVR(コンバージョン率)
CVRとはConversion Rateの略で、日本語表記では「顧客転換率」と訳すことが一般的です。
計算方法は「CV数÷クリック数」で算出されます。
クリックされた数の中で、どれだけコンバージョンされたかを表します。
リスティング広告においては、検索広告の方がCVRが高く、ディスプレイ広告の方がCVRが低い傾向があります。この傾向は、ユーザーに広告が表示されるタイミングに起因していると考えられます。
検索広告はユーザーが、能動的に行動したときに表示される広告であるのに対し、ディスプレイ広告はユーザーが記事など他のものを見ているときに表示される広告であるため、その場でクリックし情報を確認しても申込(購入)まで至らないことが多いためと考えられます。
CPA(獲得単価)
CPAとはCost per Acquisitionの略で、1件の獲得(購入)に対し広告費用がどれだけかかったかを表す指標です。
計算方法は「広告費÷CV数」で算出されます。
広告主、広告運用者、広告代理店が最も注視する略語ですし、広告主としては広告の費用対効果を最も分かりやすく表している指標とも言えます。
CPO
CPOとはCost Per Orderの略で、注文一件の獲得(購入)にかかる費用のことです。
CPAは成果に対する指標であり、CPOは新規の顧客を獲得した際の指標という違いがあります
その他の略語・用語
GDN
GDNは「Google Display Network」の略です。
略語の中に「Display」とあるだけあって、Googleで行うディスプレイ広告を指します。
YDN
YDNは「Yahoo! Display Ad Network」の略です。
GDNと同じように、Yahoo!で行うディスプレイ広告を指します。
YDA
2021年春にYDNからYDAに名称変更。
※Yahoo!ジャパンが提供している「スポサードリサーチ」「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」「Yahoo!広告プレミアム」が「Yahoo!広告」の一つに統合されました。そのキャンペーンの一環としてYDAの提供が開始されました。
CTR
CTRは、「Click Though Rate」の略で、表示された広告がどれだけクリックされたのかを表す割合です。
CPM
CPMは「Cost Per Mile」の略で、広告が1000回表示されるのに費やした広告費用を表しています。
計算式は、「広告費用(Cost) ÷表示回数(imp) ×1000」です。
インプレッションシェア
リスティング広告はオークションが行われ、競合他社の広告とのオークションに勝利した広告が上位に表示される仕組みが存在します。
ですので、広告表示される機会があった総数の中で、広告が表示されない場合もあるのです。
つまり、インプレッションシェアとは、広告表示機会があった中で、どれだけ広告が表示されたのか、その割合を表したものとなります。
例えば、インプレッションシェア50%であれば、広告機会の50%が実際に表示され、残りの50%がその機会を逃していることになります。
インプレッションシェア損失率
上記のインプレッションシェアと関連して、インプレッションシェア損失率というのは、広告表示機会の総数の中で、どれだけ広告表示がされなかったのか、その回数の割合を表しています。
ですので、例えばシェア損失率が30%であれば、広告が表示されたかもしれない、その機会の総数の中で、30%は表示されなかったことになります。残り70%が表示されたことになります。
品質スコア
広告文、キーワード、ランディングページなどの総合的な関連性を表すランクスコア。
「検索するユーザーにとって良い広告かどうか」1〜10段階評価で評価され、広告の品質を診断し数値化する。
平均や他と比較し高ければ高いほど、広告を表示する際に有利になる。
品質インデックス
品質インデックスは、広告の品質を10段階で評価する指標です。広告の関連性×ランディングページの利便性×推定クリック値で算出できます。 キーワードごとに表示され、10に近いほど品質が高いことを表します。(Yahoo広告)
広告ランク
ネット広告の掲載順位(上から何番目に表示されるか)を決定する基準となるランクのこと。
品質スコア×入札価格(クリック単価)で算出できます。
推定入札単価
検索結果の1ページ目に表示させるには、最低どれくらいの金額が必要になるのかを表した単価。
拡張クリック単価
コンバージョン数やCV率を最大化させるために、機械学習を使ってクリック単価を調整する自動入札戦略。
キーワードプランナー
設定したキーワードやこれから設定するキーワードがどれくらいの検索ボリュームがあるのか、過去の傾向、予測データなど、さまざまな情報を提供してくれるツール。
タグ
広告を計測・解析、アクセスの解析ツールを組み込んだり、さまざまな機能をサイトに組み込むためのコードを表す。
タグはインターネット上で画像を表示させたり、ページに訪れたユーザー数の計測するためなど、情報収集や分析するために必須の項目です。
タグマネージャー
タグを一元管理できるツール。
これが分かるとレポートの意味が分かる広告の構造5+4選
重要指標の用語を抑えたところで、次はレポート上に良く記載されている、広告の構造を見ていきましょう。
そもそも、リスティング広告とは下記の図のような構造で入稿作業が行われています。
- 広告キャンペーン
- 広告グループ(広告セット)
- キーワード
- 広告
- 検索クエリ
広告キャンペーン
広告キャンペーンとは、広告を管理する単位です。広告アカウント内で最も大きい分類になり、目的に合わせて、広告グループをまとめる役割を持ちます。
そして最も大きな役割は、アカウントの広告予算を配分する機能です。
それ以外にも、終了設定や配信地域の設定や、広告の配信スケジュールの管理などの機能を持ちます。
このキャンペーン内には複数の広告グループが含まれていることがほとんどです。
広告グループ
広告グループとは、キャンペーン配下にあるキーワードと広告文をまとめる役割を持ちます。
また、1つの広告グループにつき、1つのウェブサイトの規定(ドメインが異なるURLを入れることは出来ない)、という規定があることから、広告の遷移先のURLを統括する役割を持ちます。
また広告キャンペーンでも設定可能ですが、配信デバイスごとの配信量を調整する役割を持ちます。
キーワード(KW)
広告をこの「キーワード」で検索した人に表示させたい、というこの「キーワード」を設定します。
キーワードの入稿タイプもマッチタイプと言われる「完全一致」「フレーズ一致」「絞り込み部分一致」「部分一致」の4種類があり、それぞれ獲得したいKW等を考慮して構築していく必要があります。
マッチタイプ
設定したキーワードに対して、どのような検索語句で広告を表示させるのかを設定できる機能。
部分一致
部分一致で設定したキーワードは順序に関わらず、検索語句に含まれる場合、広告掲載対象になる設定。
ただ部分一致は他のマッチタイプと違って幅広い範囲の検索語句を拾ってきてしまうので、注意が必要。
※もし拾ってきた場合は除外キーワードを設定するなどして、それらを防ぎます。
フレーズ一致
順序は設定したキーワードそのままで、設定したキーワードが検索語句に含まれていた場合、広告を表示させる設定です。
使用する記号はダブルクォーテーション ” ”
フレーズ一致させたいキーワードをダブルクオーテーションで挟めば、フレーズ一致のキーワードになります。
完全一致
語句の順序、語句が一致していた場合のみ、広告が掲載される設定です。
使用する記号は [ ]
[ ]で挟んだキーワードが完全一致になります。
除外キーワード
除外キーワードで設定したキーワードを含む広告が非表示になります。
広告
実際に表示される広告の中身です。
リスティング広告では、「広告見出し」と「広告文」で構成されます。(「レスポンシブ検索広告」を前提に説明)
レスポンシブ広告
登録した見出しや説明文の中から自動で組み合わせ表示する形式の広告です。見出し(半角30文字)を最大15個、説明文(半角90文字)を最大4個まで登録することができます。
※2022 年 6 月 30 日以降、Google拡張テキスト広告の作成および編集はできなくなりました。
検索クエリ
検索クエリは、実際に広告を表示した際にユーザーが検索した検索語句たちです。
※2020年9月のGoogle広告のアップデートにより、検索クエリの表示数が減っています。これにより、除外キーワードの設定などに影響が出ています。
LP(ランディングページ)
LPとはランディングページの略で、「ユーザーが広告をクリックした後に、最初に表示されるサイトのページ」のことを表します。
なお「ホームページで最初に訪れたページ」といった意味で使われます。ですので、広告を経由してサイトに飛んだとしてもすべてのページをLPとは言わないのでご注意を。
LPO(ランディングページ・オプティマイゼーション)
ランディングページの最適化。 顧客のニーズに合わせページを改善することでCVRを高めます。
IS(インプレッション・シェア)
インプレッション シェア(IS)は、「広告表示率」と訳されます。
インプレッション シェア = 表示された回数 / 広告が表示可能だった合計回数で算出できます。
また、ISは入札単価や予算を引き上げた場合に、より多くのユーザーに広告を表示できるかどうかを見定める目安になります。
おわりに
今回は、WEB広告でおなじみの広告レポートを読むときの手助けになるよう、レポートに良く記載される指標、項目について解説させていただきました。
様々な用語、略語があって複雑ですが、一つ一つ意味を理解することが重要です。
まずはその用語のイメージでもいいので、一歩ずつ用語を理解していきましょう!
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(文章:Cyberhorn メディア執筆担当者)