SEMとは？SEOやリスティング広告との違い・成果を出すポイントを紹介

「SEMとSEOの違いとは？」
「SEMで成果を出すためのコツが知りたい」

SEMは、検索エンジン上で実施されるマーケティング施策の総称です。多くのユーザーが検索エンジンを使って情報を集めており、SEMで有効な施策を実施できれば、高い成果が期待できます。

しかし、SEMで成果を出すにはノウハウも必要なため、なかなか施策に踏み切れないという方もいるでしょう。

そこで本記事では、SEMの各施策の特徴や使い分け、成果を出すためのポイントについて解説します。

SEMは検索エンジンマーケティングのこと

SEMとは、「検索エンジンマーケティング」（Search Engine Marketing）の略称です。検索エンジン上で実施されるマーケティング施策の総称で、検索流入やコンバージョンを目的として実施します。

SNSで情報収集するユーザーが増えた現代でも、多くのユーザーが検索エンジンを利用しています。有効な施策を実施できれば、今後も高い成果が見込めるでしょう。

SEMは3種類

SEMには主に、以下の3種類の施策があります。

1. SEO
2. リスティング広告
3. ディスプレイ広告

それぞれの施策の特徴について解説しますので、参考にしてみてください。

SEO

SEOは、「検索エンジン最適化」（Search Engine Optimization）の略称です。

主に、コーポレートサイトやオウンドメディア、ECサイトを狙った検索ワードで検索結果画面の上位に表示させる施策のこと。自然検索からの流入数を増やして問い合わせや商品購入につなげる狙いがあります。

SEO施策は、Webサイトそのものの設定を改善する「内部施策」と、Webサイトの被リンク数を増やす「外部施策」に分けられます。

効果が出るまでに時間がかかるものの、コストを抑えつつ成果を出すことが可能です。

リスティング広告

リスティング広告は、検索結果画面の上部・下部に表示される広告です。

とあるキーワードで検索をした際に、検索結果画面の上部に「スポンサー」や「広告」と記載のある結果を見かけたことがあるでしょう。

検索されたキーワードに応じた広告が表示される仕組みになっており、より商材に関心のあるユーザーを狙って広告を届けられます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトに設置された広告枠に掲載される広告です。SEMとしては、検索エンジンのトップ画面に表示される広告を指します。

リスティング広告は顕在層へのアプローチに使われますが、ディスプレイ広告はまだニーズが明確になっていない潜在層のユーザーへの宣伝に効果的です。

SEOとリスティング広告の違い

SEMの代表的な施策であるSEOとリスティング広告には、それぞれ強みがあります。そこで、違いを把握したうえで両者を使い分けなければなりません。

ポイント	SEO	リスティング広告
費用・コスト	〇	△
クリック率	〇	△
コントロール性	×	◎
即効性	×	◎
持続性	〇	×

ここでは大きく異なる5つのポイントについて、SEOとリスティング広告の違いを紹介します。

費用・コスト

SEOの方がリスティング広告と比べて、費用・コストを抑えられます。

リスティング広告は、媒体側に広告費を支払う必要があり、特に競合の多いキーワードの場合はコストも高くなる傾向にあります。コストを細かく設定しながら出稿できるため、予算管理はしやすいものの、継続的に効果を出すには広告費を払い続けなければなりません。

SEOの場合、コンテンツ制作を外部に依頼したり、コンサルタントに改善を依頼したりしない限り、サイトの維持費程度に抑えられます。

クリック率

クリック率でも、リスティング広告よりもSEOの方が優れています。

• リスティング広告のクリック率：6.11％
• SEO（検索順位1位）の最大クリック率：45.18％

参照：Google Ads Benchmarks 2023: Key Trends & Insights for Every Industry｜WordStream
参照：Google Organic CTR Histor｜Advanced WEB RANKING

リスティング広告は、検索結果の上部に表示されますが、広告に抵抗があるユーザーも多いため、クリック率は低めです。対して、SEO対策でサイトが上位に表示されればユーザーは自然にクリックしてくれるため、クリック率は高くなります。

コントロール性

リスティング広告のほうが、SEOよりもコントロールしやすい施策です。

リスティング広告は予算を投入すれば確実に広告を表示できるため、予算と広告効果のバランスを調整しやすいというメリットがあります。

SEOは検索エンジンのアルゴリズムの影響を大きく受け、他のWebサイトにも左右されるため、コントロールしにくい施策です。今まで通用していた施策で急に効果が出なくなったり、逆に検索順位が急に上がったりすることもあります。

即効性

即効性が高いのは、リスティング広告です。

早ければその日のうちに配信を始めることができ、検索結果の目立つ位置に確実に表示できるため、即効性に優れています。

SEOはすぐに成果は見込めません。というのも、十分な時間をかけて施策を積み重ねていかなければならず、検索エンジンに反映されるまでに時間がかかるからです。

持続性

持続性が高いのは、リスティング広告よりもSEOです。予算などの都合で停止せざるを得ない場合には、リスティング広告の効果は失われてしまいます。

対して、SEOは上位表示できている限り一定の効果が期待できる施策です。

コンテンツを積み重ねていくことで安定した流入が見込めるようになるため、長期的な成果が期待できます。

SEMの中でSEOが有効なケース

SEMの中でSEOが有効なのは、以下3つのケースです。

1. 中長期的に成果を出したいケース
2. 予算に余裕がないケース
3. コラムや記事と相性が良いケース

SEOは短期よりも中長期的に成果を出せる施策なので、予算に余裕はなくとも時間をかけられる場合に有効です。

コラムや記事といったコンテンツと相性が良いのもポイント。ユーザーの疑問を解決する記事を作成し、コンテンツを通じて業界での信頼を獲得しながらコンバージョンにもつなげられます。

SEMの中でリスティング広告が有効なケース

SEMの中でリスティング広告が有効なのは、以下3つのケースです。

1. 短期的に成果を出したいケース
2. 一定の予算が確保できるケース
3. Webサイト立ち上げ直後のケース

リスティング広告は、コストがかかるものの、短期的に確実な成果を出せる施策です。

すぐに成果を出したい場合に運用してみましょう。

また、Webサイト立ち上げ直後はSEOの成果が出ていないため、まずはリスティング広告で一定の流入を確保するという使い方も有効です。

SEMの中でディスプレイ広告が有効なケース

SEMの中でディスプレイ広告が有効なのは、以下3つのケースです。

1. 短期的に成果を出したいケース
2. 一定の予算が確保できるケース
3. ビジュアルをアピールしたいケース

ディスプレイ広告も、リスティング広告と同じく短期的な成果が期待できる施策です。

検索結果画面にテキストの形で表示されるリスティング広告と違い、画像や動画といったクリエイティブを使えるため、ビジュアルをアピールしたい商材に向いています。

SEMで成果を上げるためのポイント

SEMで成果を上げるためのポイントを5つご紹介します。

1. 施策の目的を明確にする
2. ターゲットを限定する
3. ターゲットのユーザーニーズを把握する
4. 定期的に効果測定を実施する
5. 広告代理店に相談する

施策の目的を明確にする

SEM施策を実施する前に、目的を明確にしておきましょう。

SEOやリスティング広告、ディスプレイ広告にはそれぞれ違う特徴があり、効果的な使い方も異なります。まずは目的を明確にしておかないと、最適な施策は決められません。

「認知向上を目指したい」
「検索流入数を増やしたい」
「コンバージョンを増やしたい」

上記はざっくりですが、施策の目的を設定することから始めましょう。

ターゲットを限定する

SEMで成果を出すには、ターゲットの限定も大切です。

自社の商材をどのようなターゲットに届けたいのか、どのようなターゲットからのコンバージョンを目指すのかを事前に決めておかなければ、最適な施策はできません。

リスティング広告でもSEOでも、ユーザーがどのようなキーワードで検索するのかを想定しなければならないため、ターゲットの設定は重要な工程の1つです。

ターゲットのユーザーニーズを把握する

ターゲットのユーザーニーズを把握しましょう。

SEMは、ターゲットのニーズに応える形でアピールする施策です。ユーザーがどのような情報・商材を求めているのかを分析し、施策の方向性を決定しましょう。

定期的に効果測定を実施する

SEMで成果を出すには、定期的な効果測定と改善が欠かせません。SEOもリスティング広告・ディスプレイ広告も、正確な効果測定が可能です。

流入数やPV数、コンバージョン率などを定期的にチェックし、思うような効果が出ていない場合には改善する必要があります。継続的にPDCAを回しながら、より高い成果を目指していきましょう。

広告代理店に相談する

広告代理店への相談も有効な手段の1つです。

SEOもリスティング広告・ディスプレイ広告も、成果を出すにはノウハウやリソースが必要になります。

しかし、自社内でノウハウを蓄積し、リソースを確保するのは容易ではありません。

広告代理店に依頼することで、手数料などはかかってしまうものの、より効率的に成果が期待できます。

SEM施策の中でも特にリスティング広告やディスプレイ広告でお悩みの方は、ぜひサイバーホルン株式会社にご相談ください。

各種Web広告はもちろん、SEO対策にも対応しています。

まとめ：SEMを使い分けて自社に最適な施策を実行しよう

検索エンジン上で実施するマーケティング施策「SEM」は、有効に活用することで高い成果が期待できます。

SEMで高い効果をあげるには、SEO・リスティング広告・ディスプレイ広告の使い分けがポイントです。施策によって特徴や有効なケースが異なるため、違いを把握し、自社の目的に合った施策を選びましょう。

SEMの中でも広告運用やSEOの実施を検討されている方は、広告代理店への依頼が有効です。

専門的なノウハウをもとにしたサポートを受けられるため、確実に成果を出したい場合は、ぜひお気軽に相談してみてください。