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マンガ広告とは?漫画のメリット・デメリットや配信媒体を解説

  • 2023.09.24

SNS広告

「マンガ広告とはどのような広告のこと?」
「マンガ広告の効果を引き上げるための秘訣は?」

Web広告の中でも、キャラクターや吹き出しを駆使しながら、読者をつい引き込んでしまうマンガ広告。マンガを活用した広告で差別化を図りたいと考えているWebマーケティング担当者もいるでしょう。

とはいえ、マンガ広告の配信媒体や活用方法などを知らなければ最大限の効果は期待できません。

そこで本記事では、マンガ広告の概要から得られる効果、配信媒体や活用方法を解説します。今後マンガ広告をマーケティングに取り入れていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

マンガ広告とは?

マンガ広告とは、キャラクターや人物のイラストや吹き出しを駆使しながら、発信できる広告のこと。独特なコマ割りと繊細な表現で描けるため、伝えたい情報も細かく届けられます。

WebサイトやSNSなどでも、商品やサービスの紹介に漫画を取り入れているクリエイティブをみたことがあるのではないでしょうか。

ストーリー仕立てで商品の魅力をアピールできるため、ユーザーを飽きさせづらく、最後まで見てもらいやすい特徴があります。

マンガ広告で期待できる効果・メリット7つ

マンガ広告で期待できる効果・メリットは、以下の7つです。

  1. 目立ちやすく興味を引きやすい
  2. ストーリー仕立てで分かりやすく伝えられる
  3. より豊富な情報量を届けられる
  4. 疑似体験効果が期待できる
  5. フルアニメーションや実写動画よりコストを抑えられる
  6. 最後まで見てもらえる
  7. 競合他社との差別化ができる

目立ちやすく興味を引きやすい

マンガ広告は他の広告よりもユーザーの目に留まりやすく、興味を引きやすいのが特徴です。

文字や画像だけの広告の中に、キャラクターのイラストや吹き出しを使った広告があると、目に留まりやすくつい見てしまうユーザーも少なくありません。

視覚的なインパクトとストーリーでユーザーの興味を引けるのが、マンガ広告の大きなメリットです。

ストーリー仕立てで分かりやすく伝えられる

ストーリーの中で、分かりやすく商品・サービスの魅力を伝えられるのも、マンガ広告の魅力です。

文字や1枚の画像だけで商品の魅力を十分に伝えるのは、決して容易ではありません。マンガ広告は、特にデザインや使用感など、視覚的に伝えたい情報の伝達に向いています。

より豊富な情報量を届けられる

情報量が多いのも、マンガ広告のメリットの1つです。

マンガ広告は、吹き出しなどのテキストやイラスト、登場人物の描写を掛け合わせて情報を届けられます。テキストだけでは文字数に限界もあり、あまりに長すぎるとユーザーは読んでくれません。

短時間で豊富な情報量を詰め込んで訴求できるので、ユーザーにも商品・サービスの魅力を伝えやすくなります。

疑似体験効果が期待できる

マンガ広告では、「擬似体験効果」が期待できます。

ユーザーが共感できるストーリーを作ることで、マンガの登場人物に感情移入してもらうことが可能です。

商品・サービスの効果を擬似的に体験でき、商材の魅力をよりリアルに感じてもらえるため、購買意欲を高める効果が期待できます。

フルアニメーションや実写動画よりコストを抑えられる

マンガ広告は、コストパフォーマンスにも優れた広告です。

マンガと同じく、ビジュアルで商材をアピールできるクリエイティブといえば、フルアニメーションや実写動画でしょう。

しかし、いずれのクリエイティブ制作費用は安くありません。フルアニメーションも実写動画に比べ、マンガ広告はコストを低めに抑えられるため、高い費用対効果も期待できるでしょう。

最後まで見てもらえる

マンガ広告は、最後まで見てもらいやすいのが特徴です。

ストーリーの中で商材を紹介しているので、続きが気になってつい最後まで見てしまった、という方も少なくないでしょう。

最後まで見てもらうことで、商材の魅力を十分に伝えることができ、その後のコンバージョンにもつなげやすくなります。

競合他社との差別化ができる

マンガ広告による宣伝は、競合他社との差別化にもつながります。

業界や扱う商品にも寄りますが、競合他社でマンガを広告に取り入れている企業はそう多くありません。

一般的な広告よりも目立ちやすいため、マンガ広告を利用していない競合他社よりも、自社の商材を強くアピールできるでしょう。

マンガ広告のデメリット・注意点5つ

では、マンガ広告のデメリットや注意点を5つ紹介します。

  1. ユーザーからうざい・不快と感じられる恐れがある
  2. 出稿までに時間がかかる
  3. 細かい情報を伝えづらい
  4. ブランディング目的と相性が悪い
  5. ディレクションが求められる

ユーザーからうざい・不快と感じられる恐れがある

マンガ広告は、使い方によってユーザーに不快感を与えてしまうリスクがあります。以下のようなマンガ広告の使い方には注意してください。

  • 過剰に不安を煽っている
  • しつこく表示される
  • ストーリーに現実味がなさすぎる

マンガならではのストーリーや軽い雰囲気は魅力でもありますが、使い方を間違えると、商材や自社の評判を下げてしまうリスクがあります。

出稿までに時間がかかる

マンガ広告は、他の広告媒体に比べて出稿までの手順が複雑で時間がかかります

通常のクリエイティブ制作よりも、キャラクターやストーリー、セリフの内容など決めるべき要素が多いからです。

「すぐに広告を出稿したい」「出稿している広告をすぐに調整したい」場合、相性が悪くなるかもしれません。

細かい情報を伝えづらい

マンガ広告は情報量が多い広告媒体ではあるものの、細かい情報の伝達には向いていません

注釈や詳しい解説など、細かい情報を伝えるには、やはりテキストの方が向いています。

イラストとセリフを使い、商材をアピールできるのがマンガ広告の魅力です。しかし、細かい情報を伝えたい場合は、テキストベースの記事LPへの導線を確保するなど、工夫が必要です。

ブランディング目的と相性が悪い

ブランディング目的でマンガ広告を使いたい場合、特に注意が必要です。

マンガ広告は訴求力が高いものの、ポップで軽い雰囲気によってブランドイメージを損なってしまう恐れもあります。ユーザーが不快感を抱く可能性もゼロではありません。

自社が形成していきたいブランドイメージと本当に合致しているか、慎重な検討を重ねる必要があります。

ディレクションが求められる

マンガ広告の出稿・運用には細かいディレクションが求められます。自社のイメージするマンガに近づけるために、イラストやセリフなど細かい要素について調整していかなければなりません。

ディレクションの手間や人員が必要になるため、自社のリソースを確保しておく必要があります。

マンガ広告の配信媒体一覧

マンガ広告を出稿できる配信媒体を一覧でご紹介します。

配信媒体主な配信面課金形態費用相場
Google広告ディスプレイ広告
YouTube広告
クリック課金
インプレッション課金
コンバージョン課金
50~100円/1クリック
数十円~数百円/1,000回表示
Yahoo!広告ディスプレイ広告クリック課金
インプレッション課金
50~100円/1クリック
数十円~数百円/1,000回表示
Facebook広告ニュースフィード
ストーリーズ
動画フィード
インストリーム動画
インスタント記事
クリック課金
インプレッション課金
100~200円/1クリック
100~500円/1,000回表示
Instagram広告ストーリーズ動画
フィード
発見タブ
リール
クリック課金
インプレッション課金
アプリインストール課金
動画再生課金
50~100円/1クリック
500~1,000円/1,000回表示
100~150円/1インストール
5~7円/1再生
LINE広告タイムライン
LINE ウォレット
LINE VOOM
クリック課金
インプレッション課金
友だち追加課金
24~200円/1クリック
400~650円/1,000回表示
150~200円/1人追加
X(旧Twitter)広告ポストクリック課金
インプレッション課金
アプリインストール課金
動画再生課金
フォロー課金
エンゲージメント課金
24円~200円/1クリック
400~650円/1,000回表示
40~100円/1フォロー
5~20円/1再生
100~250円/1インストール
40~100円/1エンゲージメント

Google広告

Google広告では、ディスプレイ広告と動画広告としてマンガ広告を出稿できます。

ディスプレイ広告の場合は、枚数が限られたGIF形式の広告になりますが、YouTube広告であれば十分に時間をかけた広告の配信が可能です。

特にYouTube広告の場合、音声やサウンドも交えて商材をアピールできるため、高い成果が期待できます。

Yahoo!広告

Yahoo!広告でも、ディスプレイ広告としてマンガ広告を出稿できます。動画形式で最大60秒の動画を出稿できるので、十分に情報を伝えられるでしょう。

Yahoo!のYDNでは、アニメーションGIF形式での広告入稿は2019年に終了しています。Yahoo!広告でマンガ広告を出稿したい場合は注意しましょう。

参照:【YDN】アニメーションGIF形式画像の広告入稿終了|Yahoo!Japan広告

Facebook広告

Facebook広告では、各配信面で動画広告の出稿が可能です。動画広告の配信が可能な配信面で、マンガ広告を出稿できます。

Facebook広告は、ユーザーの登録情報を利用した細かいターゲティングが魅力の媒体です。ターゲットの特徴を把握し、高クオリティなマンガ広告が配信できれば、高い成果が期待できるでしょう。

Instagram広告

Instagramでも、マンガ広告の出稿は可能です。

InstagramはFacebookと同じMeta社が運営しているSNSで、同じく精度の高いターゲティングが期待できます。

また、Instagramユーザーは購買意欲が高い傾向にあり、他のSNSに比べて商品の購入に導きやすいのも魅力の1つです。

参照:株式会社ネオマーケティング|PR TIMES

LINE広告

LINE広告でもマンガ広告を出稿できます。

LINEはユーザー数の多さが最大の魅力で、年齢や性別問わず日本人の多くが利用しているプラットフォームです。

上手に配信できれば、高い広告効果が期待できるでしょう。

X(旧Twitter)広告

X(旧Twitter)では、ポスト(旧ツイート)の形でマンガ広告を配信できます。

画像・動画いずれの形でも配信でき、有名な漫画家・イラストレーターとのタイアップでPRできるのも魅力です。

拡散力が高いSNSなので、クオリティの高いマンガを制作できれば、商材の認知度を大きく高められるでしょう。

マンガ広告の配信にかかる費用

マンガ広告の配信には、主に以下の費用が発生します。

  • マンガ広告の制作費用
  • 配信媒体への出稿費用
  • 代理店への依頼費用

マンガ広告の制作費用は、作画のみの依頼ならモノクロで1ページあたり15,000〜25,000円程度、カラーは20,000〜40,000円程度が相場です。

もし、ストーリーも含めて丸っとお任せする場合、モノクロなら30,000〜50,000円程度、カラーなら40,000〜60,000円程度かかります。

著名なクリエイターに依頼すれば、プラスで金額がかさむでしょう。

配信媒体への出稿費用は、1ヶ月あたり10〜50万円が相場になります。ただし、媒体や入札金額によって大きく異なるため、実際に運用を始める際に調整してください。

さらに、代理店に広告運用の代行を依頼する場合、初期費用手数料が発生します。初期費用の相場は3〜5万円で、手数料の相場は広告運用費の20%程度です。

代理店によって料金プランは大きく異なるため、依頼の際は複数社から見積もりを取り、慎重に検討しましょう。

マンガ広告でのマーケティング活用方法

では最後に、マンガ広告をマーケティングに活用する際の手順をご紹介します。

  1. マンガ広告の目的を決定する
  2. マンガ広告の企画を決定する
  3. マンガ広告を制作する
  4. マンガ広告を出稿する
  5. マンガ広告の効果測定する

マンガ広告の目的を決定する

まずは、マンガ広告を運用する目的を明確にしなければなりません。

どの広告にも言えることですが、広告を出稿する目的が明確になっていなければ、十分な成果を出すのは難しくなります。広告のターゲットや、最適な媒体・クリエイティブなどを決める際の軸がなくなってしまうからです。

マンガ広告の場合にも事前に目的を考え、目的を達成するためにマンガ広告が適しているか否か、慎重に検討しましょう。

マンガ広告の企画を決定する

目的が決まったら、企画を決めます。企画段階では、以下の要素について考えましょう。

  • ストーリー
  • シナリオ
  • キャラクター

特にキャラクターを考える際は、自社の商材のメインターゲットとなるユーザーの人物像(ペルソナ)を意識する必要があります。マンガ広告は、ユーザーの共感を得やすい媒体なので、ターゲットに近いユーザーをメインキャラクターとして設定してください。

マンガ広告を制作する

大まかな企画が決まったら、制作に入ります。もし、自社で対応できない場合は、外部の制作会社やクリエイターに依頼しましょう。

依頼先と相談しながらマンガの中身を制作していきます。

マンガ広告を出稿する

マンガが完成したら、実際に出稿を行います。

広告配信の際には、各媒体の規定やガイドラインに注意が必要です。

「ユーザーに不快感を与える広告になっていないか」「センシティブな表現が使われていないか」など、ガイドラインを確認しておきましょう。

マンガ広告の効果測定する

広告を出稿したら、効果測定を必ず実施しましょう。どの程度の効果が出ているのかをチェックし、どのような課題があるのかを確認する必要があります。

課題を見つけられれば、より成果を出すための施策につなげられるでしょう。

マンガ広告に限らず、広告運用は継続的にPDCAを回すことが重要です。出稿して終わりにするのではなく、効果測定と修正を繰り返して効果を高めていきましょう。

まとめ:マンガ広告の制作・出稿は代理店に依頼しよう

マンガ広告は、ユーザーの目に留まりやすい広告です。

ストーリーとキャラクターによって分かりやすく情報を伝えられるのはもちろん、擬似体験によってユーザーの共感を得やすく、上手に使えば高い成果が期待できます。

マンガ広告の運用の際は、ユーザーが不快感を抱くような広告になっていないか、配信先のガイドラインに抵触していないかなど、注意すべきポイントもあります。

また、他のWeb広告に比べて配信に手間がかかるというデメリットもあるため、確実に成果を出したい場合は広告代理店への依頼を検討してみてください。

  • 2023.09.24

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