リスティング広告の費用対効果を解説!高める手法も紹介
WEB広告を始めて実施する、となった際に最初に選ぶことが多い傾向にリスティング広告があります。
WEB広告を耳にしたことがある方の多くはリスティング広告も耳にしたことがあるのではないかと思います。そこで今回は、実際のリスティング広告って出す意味あるの?どんな目的で出稿するの?といったリスティング広告の費用対効果、という側面について解説していきます。
記事内容より早く専門家に相談したい!という方はぜひ、弊社へお問合せ下さい。
この記事の目次
リスティング広告の料金の仕組みについて
リスティング広告の費用対効果について解説するうえで、必ず把握しなければいけないことはリスティング広告の費用発生の仕組みについて、です。
広告費用がどのような仕組みで発生するか、を理解することで初めてリスティング広告の費用対効果、という視点を捉えることが可能になります。
リスティング広告の費用発生はクリック課金
リスティング広告、別名検索連動型広告は、広告がクリックされることで費用がかかるクリック課金型の広告形態になります。
つまり、極端な表現としては、1回表示されようと、1万回表示されようと、広告が一度もクリックされなければ広告費用は一切かからない、という広告形態になります。
リスティング広告のクリック費用の決まり方
リスティング広告のクリック費用は、一般的にクリック単価、と呼ばれます。
このクリック単価はリスティング広告が表示される際にオークションで入札し、入札した金額でクリックされた時に発生する仕組みになります。
入札単価以外にも、広告が表示される箇所が決まる要素はあるのですが、極端に言ってしまうと、検索されたキーワードに対して、他のオークション参加者よりも1クリック当たりに支払う入札単価上げてしまうことで、表示箇所を上位にすることが可能です。
逆にどんなにいい広告、いい商品、いいサービスであっても、入札単価が少額になってしまうと、オークション時点で負けてしまい、広告が表示されなくなってしまう、という広告がリスティング広告になります。
このため、リスティング広告こそ、小さい予算から実施できる、という言い回しは業界によっては非常に難しい、ということもある点を留意する必要があります。
リスティング広告の費用対効果を捉える基礎知識
リスティング広告がクリック課金であること、そのクリックを獲得するためにはオークションに参加し、表示面を獲得するには、入札を行う必要があることを解説してまいりました。
そのうえで、リスティング広告の費用対効果を高める、という側面を測るために必要な基礎知識がありますので、解説します。
下記に、1つ極端な例を出していきます。
入札キーワードを「リスティング広告」の一語で30万円リスティング広告を出稿した場合を想定します。
広告費用 | クリック単価 | クリック数 | CV数 | CV率 | CPA |
---|---|---|---|---|---|
30万円 | 150円 | 2,000回 | 20件 | 1.0% | 15,000円 |
30万円 | 300円 | 1,000回 | 30件 | 3.0% | 10,000円 |
30万円 | 600円 | 500回 | 25件 | 5.0% | 12,000円 |
この場合、入札単価を引き上げることで、表示位置は上昇し、それに伴いCV率も上がっています。
問い合わせの率(CV率)を上げるためには、どんどん入札単価を高め、表示する位置を上げることで、広告をクリックした人の問い合わせに至る確率も上げられそうです。
しかし、クリック単価の上昇割合に対し、CV率の上昇率がクリック単価600円の場合は300円の時と比較し、下回ってしまっています。
この結果、最終的な費用対効果がクリック単価150円の時よりは300円、600円の方が良いですが、クリック単価を600円にまで上げてしまうと、300円より費用対効果が落ちる、という結果になっています。
このような数値を把握しつつ、入札を行っていくことが、リスティング広告の広告運用、と呼ばれる業務内容になり、リスティング広告の費用対効果に直結していきます。
弊社、サイバーホルンは創業以来、リスティング広告を主軸に広告運用を行ってまいりましたので、このような分析を日々、1キーワード単位で実施し、広告運用しております。
リスティング広告の費用対効果は高いのか?
リスティング広告の費用対効果はクリック単価と問い合わせ率で決まる、という前提を踏まえたうえで、リスティング広告は費用対効果について回答します。
リスティング広告は他の媒体と比較すると、最初から費用対効果を上げられる可能性がある、という結論になります。
一方で、費用対効果が他の媒体より高いか、という問いに対しては比較的早く高めることは可能だが、上限があるWEB広告手法であると言えます。
それぞれについて解説します。
広告出稿開始時から費用対効果を高めやすい
リスティング広告最大の特徴は、検索行動に連動した広告出稿になる、という点です。
また、ツールを使用することで入札しようと考えているキーワードのクリック単価を把握することが可能です。
このため、広告を出稿する前より試算を行うことが容易であり、費用対効果を高めやすいと言えます。
極端に表現してしまうと、広告しようとしている商材が唯一無二の存在(バンドエイドなどはその典型)の場合、リスティング広告のキーワードで最も費用対効果が高いのは「バンドエイド」の一語のキーワードです。
リスティング広告の費用対効果が限界が来るケースも
リスティング広告の最大の特徴はクリック課金です。一般的には、クリック課金だからこそ、費用対効果が高い、と言えます(クリックされなければ、費用が発生しないため)が、それがデメリットになるケースもあります。
これから解説することが、リスティング広告の費用対効果の上限です。
それは、クリック単価が業界ごとにある程度決まってしまっている、という点です。
SNS広告に多い、インプレッション課金の場合、1回の広告表示で、クリック、CVを獲得となった場合、CPAは1円以下の可能性があります。
一方で、リスティング広告はオークション制のクリック課金です。
このため、たいていのキーワードでは1円で入札しても表示ができません。(非常に安価で30円程度)
表示ができなければ、クリック獲得もできないため、当然CVも獲得できない、ということになります。
これが、リスティング広告の費用対効果の上限になります。(ここまで突き詰めますと、業界平均の半分程度でCV獲得できているケースが多いため、業績としては非常に良い、という状態であるケースがほとんどです。)
リスティング広告の費用対効果を高める方法
では、ここからリスティング広告の費用対効果を高める方法について、解説していきます。
ぜひ、日々頑張って広告運用をしているのに、成果が上がってこない、という悩みが解決されると嬉しいです。
リスティング広告の費用対効果を高める、という視点では以下の2点が大切で、この2点が完璧なのにも関わらず、うまくいかない場合はリスティング広告上ではできることはありませんので、後述の余談を一読ください。
- アカウント設計をしっかり行う
- 継続的に広告運用業務を行う
アカウント設計をしっかり行う
アカウント設計とは、リスティング広告を出稿する前に行うアカウント構築になり、下記の点を設定していきます。
- 広告キャンペーン設定
- 広告グループ設定
- 入札キーワード設定
- 広告文の設定
- 表示オプション設定
WEB広告ではアカウント設計はどの媒体に出稿する際にも非常に大切ですが、特にリスティング広告の場合は格別に大切です。
その理由は、このアカウント設計がちゃんと構築されていないと、その後の改善行動もとれないため、です。
それぞれの要素に、設定できる項目があり、意味を持たせることが必須です。
ちゃんと設定できるだろうか?インハウスで実施してみたけれど、アカウント構造がめちゃくちゃになってしまい、どうしたらいいか分からなくなってしまった、という場合は広告代理店へ依頼することを検討してください。
継続的に広告運用業務を行う
きちんとしたアカウント設計ありき、ですが、設計が終わり出稿開始となった後も放置できないのがリスティング広告です。
オークションは検索行動が発生するたびに発生し、毎日目まぐるしく数値が変動します。
このため、継続的な広告運用業務が不可欠です。
このキーワードのクリック入札単価を上げた結果、どうなったのか?広告文の訴求ポイントを変更した結果、クリック率・CV率は変わったのか、を継続的に確認し、改善していく必要があります。
そんな時間取れない!細かいことは苦手だ、という場合も専業の広告代理店に依頼することが賢明かと思います。
【余談】リスティング広告がどうしても上手くいかない方へ
アカウント設計もばっちり、日々の広告運用業務も欠かしていないのに、どうやってもリスティング広告の成果が上がらない方には、下記のポイントを確認してください。
- 広告の遷移先はCVが取れるページか?
- 相場は確認しているか?
- 同業他社は出稿しているか?
広告の遷移先はCVが取れるページか?
リスティング広告の役目はCV獲得が期待できるユーザーを広告の遷移先のページ・サイトまで誘導することです。
このため、どんなに熟練で優秀な広告運用者が運用しても、遷移先が全くCVが獲得できない、機能していないページ・サイトでは成果を出すことはできません。
では、広告の遷移先がCV取れるページか、を判断するにはどうすればよいでしょうか?
もし、会社のホームページなどをサイトの遷移先に設定している場合は、広告に限らず問い合わせが来ているのか、を確認してください。
もし、全くしていない場合は、かなり問い合わせ獲得が難しいため。広告専用のページ(LP)の作成、ないしサイトの改修を検討してください。驚くほど、CVが取れるようになる場合もあります。
相場を確認しているか?
リスティング広告はオークション制です。このため、最初のプランニング段階で非現実的な目標設定をしていないか?を確認してみてください。
例えば、入札キーワードのクリック相場が300円程度なのに、プランニング段階で100円と想定していませんか?このケースは往々にしてありうるケースで、これも広告運用・アカウント設計ではどうにもならない点になります。
300円に試算しなおし、目標数値を1つ1つ確認しなおすことで立て直すことが可能です。
同業他社は広告出稿しているか?
リスティング広告は、入札するキーワードを広告出稿側から決めることができ、広告成果を見込みやすいWEB広告手法であることは前述しました。
この見込む、という視点でリスティング広告を出稿する際に1つ確認して欲しいことは、同業他社がリスティング広告を出稿しているかどうか、です。
一番CVを見込める、と思っていうキーワードで一度、検索してみてください。
他社も出稿している場合は、広告施策の改善でCV獲得できる可能性があります。
一方で、全く表示されない場合は、見込みキーワードが誤っていると言わざるを得ませんので、広告アカウント設計からやり直し、となります。
おわりに
今回はリスティング広告の費用対効果、について解説しました。
リスティング広告の費用対効果を高めたい、という方はぜひ、弊社にも1度ご相談いただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。