【検証】Google広告の新規定『フレーズ一致』は既に日本で実装されているのか?
広告運用者でしたら誰でも衝撃なことが、2021年2月にもたらされました。
皆さん便利で、よく使用していたであろう『絞り込み部分一致』が廃止される、という衝撃です。
この記事を書いている私自身も大変お世話になっている機能でしたが、2021年7月に入稿できなくなる、と聞き「え?どうしよう」となっておりました。
しかし、Googleのヘルプには下記のように記載されていました。
今回は、これ本当に実装されてるの?を検証した結果になります。
「絞り込み部分一致」が廃止で悩んでいる方の助けになれば、と思います。
この記事の目次
公式ヘルプの情報
絞り込み部分一致機能の廃止とフレーズ一致の機能に関しては、下記URLのGoogle広告ヘルプにて情報が記されています。
https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja
今回の検証に至った、最大のポイントはGoogle広告ヘルプ内に記載された『この変更はまず、一部の言語(英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、オランダ語、ポルトガル語、ロシア語)の広告主様に適用されます。他の言語で Google 広告をご利用の場合も、年内には新しいマッチング動作が導入される予定です。(Google広告ヘルプより引用)』の文章です。
公式に発表されていないだけで、実は日本語にもすでに実装されているんじゃないか?ということで検証を行いました。
※まだロングテールのキーワードでの実証は行っておりません。ご了承くださいませ。
【検証】について
では早速ですが、検証したキーワードをご紹介します。
今回は”医療事務 求人”(フレーズ一致)で検証いたしました。
従来の”フレーズ一致”の場合
もし、機能が実装されていなければ、このフレーズ一致では下記のような検索クエリーになります。
「東京 医療事務 求人」「医療事務 求人 高時給」「医療事務 求人」
つまり、前後にユーザーが検索した「語句」が入りますがフレーズ「医療事務 求人」は入れ替わることもなく、そのままのもののみ、キーワードとして出稿される、という出稿の形でした。
なので、絞り込み部分一致を入稿する必要がありました。
というのも、「医療事務 東京 求人」は”フレーズ一致”では拾うことができなかったためです。
新機能の”フレーズ一致”の場合
Google広告のヘルプによると、リニューアルされたフレーズ一致では、従来では絞り込み部分一致でしか拾うことができなかった検索語句を”フレーズ一致”で入稿することで拾うようになるという事でした。
つまり、絞り込み部分一致はなくなる、フレーズ一致の機能が拡張された、という事になります。
では、実際すでにこの機能は日本語で実装されているのでしょうか。
【結果】おそらく。。。実装されている
下記、実際にフレーズ一致で「医療事務 求人」を出稿したときの検索クエリーです。(2021年4/14現在)
なんと”フレーズ一致”類似パターンとして、「(地名) 求人 医療 事務」として広告が表示されたことが分かります。
おわりに
今回はフレーズ一致の新機能はすでに日本語でも実装されているのか、について検証を行ってみました。
結果として、類似パターンとして広告が表示されることが確認できました。
※これまでの類似パターンは表記の乱れ、誤字などだったかと記憶しています。
まだ、公式のヘルプでは日本でこの機能が実装された、という断言していないためあくまでも弊社での実績ベースとはなりますが、おそらく実装されているのではないか(たとえβ版としても)、と考えております。
余談
ところで、皆さんはこの”フレーズ一致”の機能拡張や[完全一致]の機能拡張の名称はどう思いますか。
部分一致、絞り込み部分一致、フレーズ一致、完全一致とキレイにその言葉通りに今までは入稿を組んできましたが、新機能により私自身は”フレーズ一致”です。だけど、類似パターンでも出ます。となると、それはもう”フレーズ一致”してないんじゃないだろうか、と考えてしまうのですが。。。
ましてや、[完全一致]です。でも[一致完全]でも出ます、は完全に一致してない、と突っ込みたくなるのも山々です。
完全に蛇足の文章ではございますが、もしかしたらキーワードのマッチタイプの名称も近い将来全く別の名前になってしまうのかも知れません。
今回は、”フレーズ一致”の拡張機能について検証を行いました。
運用者の誰かの役に立つような情報でしたら幸いです。
また、広告運用でお悩みの方はサイバーホルン株式会社にご相談ください。