フィットネスジムの広告手法11選!入会者数を増やすポイントや広告規制も解説
フィットネス業界はコロナ禍の収束とともに、年々復調気配となっています。
株式会社帝国バンクの調査によると、2023年におけるフィットネス市場(スポーツジム含む)は6,500億円に到達見込みで、前年から10%超の増加となりました。
市場の復調を受けて、広告集客に力を入れたい方も多いでしょう。または「集客を成功させているフィットネスジムは、どのような広告を打ち出しているのか」と気になっている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、フィットネスジムに有効な広告手法・成功させるポイント・要注意な法律について詳しく紹介します。
読み終えるころには、フィットネスジムの集客アップにつながるヒントを得られているはずです。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
フィットネスジムの集客にはWeb広告が有効な3つの理由
広告手法は「Web広告」と「オフライン広告」に分類されます。
どちらも利用すべきではあるのですが、広告予算が限られているのであれば「Web広告」の実施をおすすめします。
フィットネスジムにWeb広告が有効である理由は、以下の3つです。
- ターゲットを絞り込める
- 効果測定をリアルタイムでできる
- 少額からテスト運用できる
順番に解説します。
1.ターゲットを絞り込める
Web広告はターゲットを絞り込んで配信できるのが魅力です。
例えば、以下の項目からターゲットを設定できます。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 収入
- 興味関心
- 家族構成
フィットネスジムには、ダイエット・筋トレ・健康維持・体力向上など、各社・店舗でさまざまなコンセプトがあるはずです。
Web広告では、そのコンセプトにマッチしたユーザーに絞って広告を届けられます。よって不特定多数に配布するチラシよりも、高い費用対効果が期待できます。
2.効果測定をリアルタイムでできる
Web広告は、効果測定をリアルタイムでできます。
具体的には、以下のようなデータが測定可能です。
- 広告のクリック数
- 広告が表示された回数
- 広告から申し込みにつながった割合
Web広告は内容をすぐに変更できるため、効果測定の結果からすぐに改善できます。
例えば、表示回数は多いのにクリック数が少ない場合は、広告文の変更が必要であるとわかります。
クリック数は多いが申し込みにつながらない場合は、遷移先のホームページやLP(ランディングページ)の改善で一気に会員数が増えるかもしれません。
広告は面白いもので、文言やボタンの色を少し変えただけで、まったく異なる結果になることが多いです。
特にフィットネスジムは、キャンペーン内容を微調整するだけでも申し込み率が大きく変わります。広告の効果測定がリアルタイムでできるのは扱いやすいといえるでしょう。
3.少額からテスト運用できる
Web広告は、少額からテスト運用できるのも魅力です。
例えば、リスティング広告であれば1,000円から、SNS広告であれば100円から試験的に運用ができます。
また、広告費用の発生条件は「クリック課金型」「インプレッション課金型」などから選択が可能です。
- クリック課金型:1クリック数十円〜数百円
- インプレッション課金型:1,000回表示数十円〜数百円
特にクリック型課金は、広告が表示されただけでは費用が発生しません。高い費用対効果が期待できます。
インプレッション課金型についても、広告出稿するだけで数十万円〜数百万円かかるテレビCMや交通看板と比べたら安く抑えられるケースが多いです。
効果が出るかわからない広告に、多額の費用をかけるのは腰が引けるでしょう。Web広告ならさまざまな手法を気軽に試せます。
フィットネスジムのWeb広告手法7選
Web広告はさまざまな種類があります。
フィットネスジムにおすすめなWeb広告7つをピックアップしましたので、それぞれの特徴をみていきましょう。
- リスティング広告
- Instagram広告・Facebook広告
- YouTube広告
- ディスプレイ広告
- ジオターゲティング広告
- MEO広告
- アフィリエイト広告
順番に解説します。
1.リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果画面に表示できる広告です。
検索連動型広告とも呼ばれており、ユーザーの検索キーワードに応じて広告を設定できます。
検索ユーザーには「ニーズが顕在化している」という特徴があります。例えば「ジム 渋谷」と検索をするユーザーは、渋谷にあるジムを探していると予測可能です。
つまり、ユーザーのニーズに合わせた広告を設置しておけば、ジムに入会してくれる可能性が高いといえます。費用もクリック型課金であるため、費用対効果はとても高いです。
フィットネスジムのキーワード例としては、以下が挙げられます。
- フィットネスジム+地名
- スポーツジム+駅名
- ジム+24時間
- 女性専用ジム
- アスリート専用ジム
「スポンサー」という表記によって広告を避けるユーザーも一部存在しますが、ユーザーの検索キーワードにマッチしていれば関係なくクリックされることが多いです。
リスティング広告は即日から効果が現れることも珍しくありません。自社のターゲットに合うキーワードと広告文を考えていきましょう。
2.Instagram広告・Facebook広告
フィットネスジムの認知拡大を目指すなら、Instagram広告やFacebook広告がおすすめです。
両者はSNS広告の一種で、ユーザーが普段チェックしているタイムライン上に広告を配信できます。
他のWeb広告は、どうしても広告感が強くなってしまうのが欠点です。しかし、SNS広告はタイムラインにうまく溶け込めることから、比較的受け入れてもらいやすい傾向にあります。
特にInstagramやFacebookの利用者層は、フィットネスジムの会員層と合致しやすいのが特徴です。
- Instagram:美容や健康意識の高い女性が多い
- Facebook:筋トレや健康維持をしたい男性ビジネスマンが多い
あくまで傾向ではありますが、自社のターゲットに合わせてクリエイティブを考案するといいでしょう。写真や動画がメインコンテンツであるため、ジム内の雰囲気やトレーニング機材を伝えると効果的です。
なお、InstagramとFacebookは同じMeta社が運営していることから、広告設定を変えずに同時出稿できます。どちらも1日100円から出稿可能です。ぜひ気軽に試してみてください。
3.YouTube広告
YouTube広告は、動画共有プラットフォームYouTube上に表示できる広告です。
YouTube内の検索結果画面にも表示させられますが、動画再生の前後や途中に差し込む形が主流となっています。
YouTube広告は、長尺動画でアプローチできるのが魅力です。
例えば、ジム内のトレーニング風景や設備の紹介は、写真よりも動画で伝えるほうがわかりやすいでしょう。SNSのショート動画広告よりも丁寧に伝えられるのもポイントです。
スキップ機能によって最後まで見てもらえない可能性もあるのですが、YouTube広告は「5秒間スキップできない仕組み」となっています。
つまり、冒頭の5秒間でインパクトを残せれば、認知促進が期待できます。
近年は、YouTube動画を参考に運動をするユーザーも多いです。適切なターゲティングをしてフィットネスジムの魅力をアピールしましょう。
4.ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示できる広告です。
SNS広告と同じく、ユーザーが日頃から見ている画面に広告を差し込めるため、潜在層へのアプローチに向いています。
ディスプレイ広告の魅力は、一度公式サイトをチェックしてくれたユーザーに再びアプローチできることです(リマーケティング)。
リスティング広告やSNS広告から自社に興味を持ってくれたユーザーは、公式サイトで情報を確認するでしょう。しかし、他のジムとも比較したい場合は一度ページを離れます。
比較対象が少なければいいのですが、多いと初期段階で見ていたジムのことを忘れてしまう可能性が高いです。そういった忘れの防止に、ディスプレイ広告は有効です。
ただし、何度も同じ広告が表示されると、嫌悪感から企業のイメージ悪化につながるおそれもあります。特にディスプレイ広告は画面占有率が高いのが特徴です。視覚的インパクトは残せるのですが、それが悪いほうに働く場合もあります。
そのため、リマーケティングをする際は、1人あたりに表示させる回数制限を設定しましょう。
5.ジオターゲティング広告
近隣住民にアプローチするなら、ジオターゲティング広告が有効です。
ジオターゲティング広告とは、スマートフォンやパソコンの位置情報(GPSやIPアドレスなど)のデータを解析して、特定のエリアにいるユーザーに配信できる広告です。
現在そこにいるユーザーだけでなく、過去にそこを訪れたユーザーにも配信できます。配信先は、各種SNSやテレビ番組の無料配信サービス「TVer」などから選択可能です。
SNS広告やリスティング広告などでも地域ターゲティングはできるのですが、ジオターゲティング広告はより細かいエリア指定ができます。
- ジオターゲティング広告:数メートル〜数十メートル単位で指定可能
- 他のWeb広告:1キロメートルから指定可能
よって、近隣住民へピンポイントにアプローチしたい場合に優れている広告です。従来のチラシや新聞折込に近い手法といえるでしょう。
6.MEO広告
エリア関連の広告としては、MEO広告もあります。
MEO広告とは、Googleマップや地図などのマップ検索をしたときに表示できる広告です。
自宅や勤務先から近い場所でジムを探すユーザーは、マップ検索をするケースが少なくありません。MEO広告を設定しておけば、いち早く存在を認知してもらえるでしょう。
口コミや営業時間などの情報も表示できるため、ユーザーの比較検討にも役立ちます。
MEO広告を出稿するには、Googleビジネスプロフィールに登録が必須です。登録自体は無料ですので、忘れずに済ませておきましょう。
7.アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、第三者がブログやSNSに掲載する成果報酬型広告のことです。
ブログやSNS運用をするユーザーにPRを依頼し、広告クリックから目標が達成されると、そのメディア運営者に紹介料(売上の30%程度)を支払う仕組みです。
例えば、影響力のあるインフルエンサーが自社のジムを紹介してくれると、その方のフォロワーが入会を決断してくれるかもしれません。
また、「新宿のおすすめフィットネスジム5選!」のようなブログ記事で、自社を紹介してくれる方がいれば、「新宿 ジム」と検索するユーザーに認知してもらえます。
口コミを参考にするユーザーが多いように、人は第三者の声を重要視する傾向にあります。アフィリエイト広告を活用すれば、入会率が高まるでしょう。
ただし、悪質なアフィリエイター(紹介者)には注意が必要です。不適切表現を用いていたり、ステルスマーケティング(広告であることを隠す行為)の規制に抵触したりすると、紹介されたジムの印象も悪くなってしまいます。審査はしっかりしましょう。
なお、メディアとの交渉や連携はASP(仲介会社)を通しておこなうのが一般的です。
フィットネスジムのオフライン広告手法4選
インターネットが普及している現代は、Web広告による集客が主流です。
とはいえ、オフライン広告でも活用方法を工夫すれば、まだまだ集客に役立ちます。予算に余裕のあるフィットネスジムは、以下4つも検討してみてください。
- チラシ
- 看板・交通広告
- テレビ・ラジオ広告
- フリーペーパー
順番に紹介します。
1.チラシ
近隣住民にアプローチするなら、住宅やマンションにチラシをポスティングするといいでしょう。
特に高齢者層をターゲットにしている場合は、インターネットを活用するよりもチラシのほうが効果的かもしれません。
チラシはすぐに捨てられてしまう傾向にありますが、ターゲットの興味を引く文言やデザインを盛り込めば見てもらえる可能性が高まります。
例えば「入会金無料」「24時間営業」「温泉完備」などを大きく表示したり、ラグジュアリーな雰囲気の写真を掲載したりする手法があります。
また、チラシにLP(ランディングページ)のQRコードを掲載しておくと、興味を持ってくれたユーザーに詳しい情報を届けられます。
LP(ランディングページ)制作は弊社でも対応できますので、ぜひお気軽にご相談ください。
2.看板・交通広告
ジムの近辺に看板を設置したり、電車やバスの車内、駅やバスターミナルに交通広告を掲載したりするのも有効です。
交通量が多い場所であれば、不特定多数の人にアプローチができます。看板や交通広告がきっかけで運動に目覚める方もいるかもしれません。
特に魅力的なのは「単純接触効果」を狙いやすい点です。単純接触効果とは、興味がないものでも、繰り返し接触しているうちに気になってくる心理現象をいいます。
Web広告では、何度も同じ広告が表示されると嫌悪感を抱かれやすいのですが、看板や交通広告では自然に見てもらえる傾向にあります。
シンプルでインパクトのある文言を掲載すれば、ユーザーの記憶に残りやすいでしょう。
3.テレビ・ラジオ広告
テレビやラジオは衰退してきていますが、視聴者からの信頼度はまだまだ高いといえます。
フィットネスジムを検討する際に、「テレビで見たことある・ラジオで聞いたことがある」というのは大きなアドバンテージになるでしょう。
実際、総務省の調査によると、信頼できるメディアは、新聞(61.2%)、テレビ、(53.8%)、ラジオ(50.9%)の順番になっています。
一般的なテレビやラジオ広告は100万円近い費用が必要になりますが、ローカルテレビ局であれば費用を抑えられます。
若者を中心にテレビ・ラジオ離れが進んでいるとはいえ、年配層がターゲットであれば利用価値が高いでしょう。
4.フリーペーパー
フリーペーパーは、地元情報が掲載されている無料の紙媒体です。
若年層へのリーチは難しいのですが、年配層や主婦層がターゲットであるなら向いている媒体といえます。
美容や健康について特集を組まれることが多いため、フィットネスジムに興味のあるユーザーから目に留めてもらえる可能性が高いです。
ただ、目立つページに掲載してもらうには、それなりに費用がかかります。地域によって差はありますが、資金力のある大企業ばかりが目立つケースが多いです。
そのため、もし掲載するのであれば、オープン時やイベント時など、話題性を提供できる時期に絞ることをおすすめします。
フィットネスジムの広告運用を成功させる6つのポイント
広告集客は多くのフィットネスジムが力を入れています。
競合に埋もれないためにも、以下6つのポイントを押さえておきましょう。
- ジムのターゲットとコンセプトを決める
- お客様が抱える悩みにアプローチする
- ファーストビューでインパクトを与える
- 競合のフィットネスジムを分析して差別化を図る
- 目的に合わせた広告媒体を選ぶ
- 効果検証と改善を繰り返す
1.ジムのターゲットとコンセプトを決める
ターゲット(どんな人に入会してほしいか)やコンセプト(自社がどんな価値を提供できるか)が決まっていない場合は、明確にしておきましょう。
フィットネスジムは競合が多いため、中途半端な広告では、誰の心にも届かない可能性が高いです。
例えば、ダイエットをしたい方がいたとします。そこで「誰でも歓迎のジム」と「ダイエットに特化したジム」ではどちらを選ぶでしょうか。おそらく後者が選ばれるでしょう。
よって、集客アップを目指すなら、ターゲットとコンセプトを決めることが重要です。
例えば、以下のように決めるといいでしょう。
ターゲット | コンセプト |
---|---|
サラリーマン | 24時間営業で残業後でも通いやすい |
富裕層 | ワンランク上の空間や設備を提供 |
若年層 | リーズナブルな価格で財布に優しい |
ターゲットやコンセプトは細かくするほど効果的です。1人の会員に気に入られれば、紹介による集客も期待できます。
既存会員の属性分析・近隣エリアの分析・競合分析などから、自店舗にしかない魅力を探し出してみてください。
2.お客様が抱える悩みにアプローチする
ターゲットやコンセプトが決まったら、ターゲットとなるお客様が抱える悩みを洗い出してみましょう。
人は必要性を感じないと動かない性質があります。顕在層へのアプローチなら存在を示すだけで十分ですが、潜在層を取り込むなら、このフィットネスジムに通う必要性を伝えないと「わざわざジムに通うまでもない」と思われてしまうでしょう。
そのため、お客様が抱える潜在的ニーズを想像し、それを解決できると伝えることが広告集客では重要になります。
例えば、以下のようなアプローチが考えられます。
潜在的にある悩み | 広告でアプローチすること(解決法) |
---|---|
体を大きくしたいがトレーニング方法がわからない | トレーナーによる丁寧な指導 |
ダイエットしてもすぐにリバウンドしてしまう | 食事指導も可能 |
仕事でストレスが溜まっている | 運動によるリフレッシュ効果 |
このように「ジムに通う理由」を提供することで、お客様は入会を検討してくれます。
アプローチ方法がわからない場合は、既存会員の方に「なぜここに通っているのか」を聞いてみるとヒントを得られるかもしれません。
3.ファーストビューでインパクトを与える
今は無数の広告があふれています。一瞬で目を引くことができないと、すぐに流されてしまうでしょう。
そのため、広告作成においては「ファーストビュー(最初に見える場所)でどれだけインパクトを与えられるか」が重要です。
具体的には、以下を意識しましょう。
- ターゲットに刺さるキャッチコピーを作る
- ターゲットにマッチした写真やデザインを用いる
- キャンペーンやトレンドを取り入れる
アイデアは簡単に浮かぶものではありませんが、世の中の広告を分析したり、専門家に相談したりしながら作成していきましょう。
4.競合のフィットネスジムを分析して差別化を図る
どれだけ質の高い広告を作り上げても、競合と同じような内容では価格競争になってしまいます。
価格競争になると利益率が下がりますし、近隣に大手ジムが参入してくると撤退せざるを得なくなるでしょう。
よって、価格競争を避けるためにも、競合にはない魅力をアピールする必要があります。フィットネスジムにおける差別化アイデアは、以下が挙げられます。
- 競合とターゲットをずらす
- 女性専用・アスリート専用などにする
- トレーナーの知名度を高める
- DX化を進めて運営を自動化する
ただし、差別化を意識するあまりに、既存顧客のニーズを無視してはいけません。
選ばれるフィットネスジムになるには、競合データと既存顧客データの両方を意識することが重要です。
5.目的に合わせた広告媒体を選ぶ
Web広告の効果を最大化するには、目的に合わせて適切な媒体を選ぶ必要があります。
例えば以下の通りです。
広告の目的 | 広告媒体 |
---|---|
まずは自社を知ってもらいたい | SNS広告・ディスプレイ広告 |
入会意欲の高い顧客にアプローチしたい | リスティング広告・MEO広告 |
Web広告には、それぞれ得意・不得意があります。
リスティング広告は、ニーズが顕在化している検索ユーザーにアプローチできることから成果につながりやすいです。しかし、ニーズを感じていない潜在層は、そもそも検索行動を起こしません。
SNS広告(Instagram広告やFacebook広告)は、ユーザーが何気なく見ている画面に表示できることから認知拡大が期待できます。一方で、ニーズが薄いことから即効性はあまりないでしょう。
このように、Web広告は目的に合わせて適切な媒体を選ぶ必要があります。
とはいえ、どのWeb広告も少額から運用可能です。自社に最適な広告がわからない場合は、複数を組み合わせて成果の出ている広告に力を入れれば問題ありません。
6.効果検証と改善を繰り返す
広告運用で大切なのは、効果検証と改善を繰り返すことです。
一度目から、ターゲットの心に刺さる広告を作成するのは容易ではありません。特に現代は広告があふれている世の中です。すでにうまくいっている手法は、ユーザーから飽きられており、真似するだけでは成果を上げにくくなっています。
そのため、広告の費用対効果を高めるには、分析と改善を繰り返して、徐々にユーザーのニーズをつかんでいく必要があります。
Web広告はクリック数やコンバージョン率など、さまざまなデータを収集できます。まずはデータを集めることから始めていきましょう。
フィットネスジムの広告運用で気をつけるべき2つの法律
フィットネスジムの広告作成をする際は、以下2つの法律で定められている広告規制に注意しなければなりません。
- 景品表示法
- 消費者契約法
違反すると罰則対象になり、顧客からの信頼を失うことにもつながります。安定した経営を続けるためにも必ず内容を理解しておきましょう。
1.景品表示法
景品表示法は、不当な広告から消費者を守るために定められた法律です。正式には「不当景品類及び不当表示防止法」と呼ばれます。
内容を簡潔に述べると、消費者を騙す・誤解させるような広告を出してはいけません。
具体的には、以下2つの内容が禁止されています。
- 優良誤認:実際よりも優れているかのような表現
- 有利誤認:競合よりも優れているかのような表現
例えば、「最新設備」「業界最安」「顧客満足度100%」といった表現は、客観的に認められた調査機関によるデータを示さないと優良誤認と判断されます。
また、「業界No.1」「地域トップ」「唯一」という表現を用いる際も、根拠となるデータがないと有利誤認とみなされる可能性が高いです。
いずれも事実と異なることが判明すると、顧客は「それなら他のジムを契約していた」と不満を抱くことにつながります。根拠のない表現は控えましょう。
なお、過去にはRIZAPが景品表示法に基づく措置命令を受けた事例があります。「24時間いつでも使い放題」と表記しておきながら、実際は利用できないサービスが含まれていたようです。
厳しい内容ではありますが、消費者を守るために仕方ない法律です。表示内容には十分にご注意ください。
参考:消費者庁「RIZAP株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について」
2.消費者契約法
消費者契約法は、消費者を不当な勧誘から守るために定められた法律です。
簡単にいうと、メリットだけを伝えて、デメリットを隠すような内容で契約を促してはいけません。
例えば、「納得いただけない場合は全額返金いたします」という広告を出している場合に、実際はジム側で承認手続きが必要……といった内容では罰則対象になります。
また、当たり前のことではありますが、事実と異なる内容を広告に記載するのも禁止です。
参考:消費者契約法
フィットネスジムのWeb広告運用ならサイバーホルン
フィットネスジムは競合が多く、集客にWeb広告は欠かせないものとなっています。
しかし、「実際どのように運用すればいいのかわからない」「広告規制に抵触しないか不安で動き出せない」と悩んでいる方も少なくありません。
そこで、もしWeb広告運用をお考えでしたら、私たちサイバーホルンにお任せください。
サイバーホルンでは、リスティング広告を中心に、Instagram広告やFacebook広告、YouTube広告などの運用代行を承っております。
- 初期費用・最低広告費なし
- 最低契約期間の制限なし
- 広告運用の全情報を開示
このように初めての広告運用でも安心して取り組んでいただける環境を整えております。
フィットネスジムのニーズに沿った動画制作・LP(ランディングページ)制作もおこなっていますので、ワンストップで依頼したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:フィットネスジムはWeb広告を有効活用して入会者数を増やそう
フィットネスジムは各社・店舗によってコンセプトが異なるでしょう。
従来のチラシや交通広告では不特定多数にしか広告を届けられませんでしたが、ターゲットを詳細に絞り込めるWeb広告であれば、自分たちのコンセプトに合うユーザーに効率よくアプローチできます。
競合にはないコンセプト設定・適切なターゲット選定・相性のいい媒体選択をできれば、入会者数が一気に増える可能性もあるでしょう。
広告の運用方法や規制に不安な場合は、私たちサイバーホルンが支援いたしますので、ぜひこの機会にWeb広告を取り入れてみてください。