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【Facebook広告】合算イベント測定について~ドメイン認証の次にやるべきこと~

  • 2021.07.28
  • 2021.07.26

SNS広告

iOS14.5のアップデートによって様々な影響が出ているWEB広告、特にFacebook広告では配信を始める前に行わなければならない工数が増加しました。

以前の記事で「ドメイン認証」に関する内容をまとめさせていただきました。

【Facebook広告】 ドメイン認証の方法 (広告主,  代理店がやること)

【Facebook広告】 ドメイン認証の方法 (広告主, 代理店がやること)
今回はFacebook広告のドメイン認証の方法についてご紹介!広告主, 代理店が行う手順や注意点とは?ドメイン認証をして広告の機能を活用しましょう!

今回は、その続編として「合算イベント測定」のやり方とその効果、について解説していきます。

合算イベント測定ってなんでしょうか?

そもそも、合算イベント測定とは何?という疑問があるかと思います。

まず、Facebook広告がさしている「イベント」について解説しますと、これは他の広告でいう「コンバージョンアクション」になります。

それを合算する、という表現がややこしいのですが、簡単に結論から言ってしまうと、「イベント」(コンバージョンアクション)を選択して有効化する、という事になります。

合算イベント測定をしないとどうなるのか?

イベント合算をしない場合、以前ではコンバージョンを目的とした広告配信を行うことができませんでした。

しかし、2021年7月上旬よりFacebook広告のアップデートが実施され、現在はイベント合算無しでもコンバージョン目的で配信することは可能になっています。

これは、イベントが8個以上必要なドメインにとって非常に朗報となりました。

しかし、イベント合算無しでの広告配信では制約があります。それが下記です。

イベント合算なしでコンバージョン目的の広告配信を実施した場合

合算イベント測定無しでコンバージョン目的の広告配信を行う場合の制約は『ios14.5にアップデートされ、オプトアウトされた端末に配信されない』という事になります。

逆に配信が可能なデバイスは下記になります。(Instagram広告はスマートフォンのみの配信です。)

  • ios14.5以降のアップデートを実装していないiPhone
  • ios14.5以降のアップデートを実装後もオプトインしているユーザー
  • androidユーザー
  • PCなどのデバイス(オプトアウト機能が無いもの)

合算イベント測定の設定方法について

合算イベント測定は大前提として、ドメイン認証が完了している必要があります。

ドメイン認証はFacebook広告を配信する前に必ず行う必要がありますので、ご留意ください。

ここからは、具体的なイベント合算の作業手順について解説していきます。

合算イベント測定の所要時間は1クライアント当たりおよそ2~5分程度で完了する工数になっております。

合算イベント測定の手順について

  • イベントマネージャーから合算イベント測定を行いたいピクセルを選択する。
  • 「合算イベント測定」「ウェブイベントを設定」を選択する。
  • 合算イベント測定を行うイベントを選択し、優先順位を設定し、送信ボタンを押す。

合算イベント測定を行うときの注意点

合算イベント測定の作業そのものは上記の通り、非常に簡易です。

一方で、注意するべきことが大きく分けて2点あります。

1点目は「合算イベント測定に設定できるイベントは8個まで」です。

1つのドメインにつき、イベントは8個までとなっているため多数のカスタムコンバージョンを設定している場合や、複数の代理店で運用を行っている場合は注意が必要です。

2点目は合算イベント測定の「送信」を押すと72時間そのドメインの合算イベント測定の設定を変更できなくなる点です。

この「72時間」は厳密にカウントされます。また、既存のイベントを動かした場合72時間広告配信そのものが停止する場合があります。(その編集したイベントに紐づいた広告が停止します。)

しかし、上記の「72時間」縛りは1度合算イベント測定を行ったイベントを編集した場合のみです。新規に追加(優先順位は変動させず)の場合は、「送信」後もイベントを編集することが可能です。

合算イベント測定の優先度について(弊社の場合)

合算イベント測定には優先度があります。念のためFacebook広告のヘルプによると下記のように解説されています。

イベントの優先度は、最高から最低までの間で変更することができます。顧客がコンバージョンウィンドウ内で複数のアクションを実行した場合に優先度が最も高いイベントのみが送信されます。例えば、利用者が1回のセッションでアイテムをカートに追加して購入した場合、優先度が高い方のイベントのみが報告されます。このため、その他のすべてのイベントについては、たとえ8つのイベントの中に含まれるイベントであっても、報告される数値が想定よりも低くなる可能性があります。また、これらのイベントがまだ進行中であっても、レポートには反映されない場合があります。イベントを選択する際には、ビジネスに高い価値をもたらすものを選択する必要があります。

FACEBOOK for Business

つまり、同一人物がCVした際に合算イベント測定に含まれる多数のCVアクションを行った場合でも、優先度の最も高いイベントのみを拾うようにする、という意味になります。

では、この優先度がどの程度影響するかに関しましては現状、弊社では不明です。

というのも、合算イベント測定の優先度を変更したことでCV数が変わった、CVがつくイベントに隔たりが生じた、というケースが無いためです。

可能性としては、カート追加、購入などの段階を計測したい場合に活用することで成果が見えやすくなるかと思います。

合算イベント測定を行う時に用意すると便利なもの

合算イベント測定を行う際には、まず設定する設定するイベントが「カスタムコンバージョン」か「イベントピクセル」なのか、を把握しておくことが大切です。

また、カスタムコンバージョンにしても、イベントピクセルにしても「Facebookピクセル」でイベントが計測されていない場合、合算イベント測定の際に選択することができないケースがあります。

※カスタムコンバージョンの場合はピクセルを設置し、イベントがを受信できていることを確認してから、イベントピクセルの場合は設置してから、合算イベント測定を行う事を推奨します。

おわりに

今回は、Facebook広告における「合算イベント測定」について解説いたしました。

2021年7月のアップデートにより、必ず必要な工程ではなくなりましたが、設定すると広告配信の幅が広がりますので、ぜひ実施してみてください。

  • 2021.07.28
  • 2021.07.26

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