Facebook広告の種類をフォーマット・配置・ターゲティングごとに紹介
Facebook広告には、数多くの種類があります。
それぞれに特徴が異なる上、フォーマット、配置、ターゲティングなどを明確に定めずに広告を運用しても思い描いた効果は得られません。
そこで本記事では、Facebook広告やフォーマット、配置、ターゲティングそれぞれの種類を解説します。Facebook広告を活用していきたい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
Facebook広告とは
Facebook広告とは、Facebookが提供する広告配信システムです。
世界では月間29億人のアクティブユーザー、日本国内でも月間アクティブユーザー数が約2,600万人のFacebookに広告を出稿し、多くのユーザーにアプローチが期待できます。
Facebook広告フォーマット10種類
Facebook広告には、大きく10種類のフォーマットが提供されています。まずは、各フォーマットについて紹介していきましょう。
- 画像広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- リード獲得広告
- ダイナミック広告
- イベント参加広告
- クーポン広告
- コレクション広告
画像広告
画像広告は、1枚の画像とテキストのみで構成される、最もメジャーで扱いやすい広告フォーマットです。
以前は、「画像面積における20%未満」とテキスト量に制限がありました。現在はこのルールが撤廃され、自由にテキストを追加できます。
出稿が手軽なため、初心者でも容易に取り組めます。Facebookで広告を出稿したい方は、まず画像広告を検討してみると良いでしょう。
動画広告
動画広告は、画像よりも豊富な情報を掲載でき、注目を引きやすいフォーマットです。
画像より多くの情報を盛り込めるため、商品やサービスの詳細をより具体的に伝えられます。タイムライン上で自動再生されるため、ユーザーの目に留まりやすく、商品の魅力を広範囲のユーザーに宣伝できます。
特に、ユーザーへの情報提供とブランド認知の向上を目的とするマーケティングでは、動画広告の活用が効果的です。
ただし、自動再生されるからこそ、低品質な動画コンテンツはマイナスな影響を与えかねません。
動画広告を出稿するなら、ターゲット層に合わせてしっかりと作り込みましょう。
スライドショー広告
スライドショー広告は、2〜15枚の画像と音楽を掛け合わせて、1つの動画として出稿できるフォーマットです。
動画と比較してファイルサイズが小さく、通信環境の影響も少なくスムーズな配信が可能なため、ユーザーエクスペリエンスを損なわず、商品やサービスの宣伝ができます。
ストーリー性を持たせて、一枚の画像だけでは伝えきれない詳細な情報を伝えられます。
これにより、ブランド認知の向上や商品理解のアップにつながるでしょう。
動画の用意はハードルが高いという方には、スライドショー広告が適しています。
カルーセル広告
カルーセル広告は、画像や動画を複数組み合わせ、1つの広告内に最大10個のコンテンツを掲載できる広告形式です。
それぞれの画像や動画に異なるリンクを設定でき、商品やサービスをカタログ風に紹介したり、ストーリー性を持たせます。
1つの広告で複数商品の紹介や、1つの商品の機能や特徴を多角的に紹介も可能。ユーザーのクリック数だけでなく、購入へとつながるコンバージョンの向上も期待できるでしょう。
インスタントエクスペリエンス広告
インスタントエクスペリエンス広告は、ブランドや商品、サービスを一枚のランディングページで効果的に伝えられる広告フォーマットです。
動画や画像、カルーセル、ボタンリンクなどを組み合わせて作成でき、認知からコンバージョンまで一貫したLPを提供できます。
読み込み速度が速いため、表示遅延によるユーザーの離脱は心配いりません。
広告をタップするとモバイルにフルスクリーンで表示されるので、視覚的なインパクトが強く、ユーザーに大きな印象を与えられるでしょう。
リード獲得広告
リード獲得広告は、訪問したユーザーをフォームに直接誘導できるフォーマットです。
広告をタップすると、ユーザーに名前やメールアドレスを入力してもらうフォームが開きます。
あらかじめFacebook内に設定したフォームを配信し、効果的なユーザー情報の獲得がシームレスに行えるでしょう。任意の入力なので、ネガティブな印象はあまり抱かれません。
また、Facebookに紐づけられた情報なら自動入力されるため、ユーザーの負担もかからないです。
なお、収集したユーザー情報はCRMシステムに連携可能なので、主にBtoB向けのリード収集やイベント集客に有効でしょう。
ダイナミック広告
ダイナミック広告は、ユーザーの関心や行動に基づいて個々に最適化された広告を自動的に調整・配信するフォーマットです。
例えば、ホテルを検索したユーザーに対しては、その検索した地域情報や関連情報を基にした広告を表示します。
関連性の高い情報により、ユーザーの関心を惹きつけられるでしょう。また、広告のターゲティング精度が高く、無駄な運用コストはかかりません。
さまざまなパターンでの配信をするなら、事前に準備をしておきましょう。
イベント参加広告
イベント参加広告は、Facebook内のイベントページを宣伝するフォーマットです。
フォロワーへの告知から参加者とのやりとり、チケットの購入まで行えます。
多くの参加者を募りたいイベントがある場合は、積極的に活用してみてください。
クーポン広告
クーポン広告は、ユーザーのニュースフィードに実店舗やECサイトで利用できるクーポン配布を目的としたフォーマットです。
広告を通じてお得感をアピールできれば、購入ハードルを下げられます。
また、クーポン広告では、有効期限が近づくとリマインドが表示されます。購入の機会損失を防ぐことも期待できます。
コレクション広告
コレクション広告は、メインビジュアルとなるカバー画像(もしくはカバー動画)とその下に複数の画像から構成されるフォーマットです。
まるでECサイトの感覚を抱かせるうえ、さまざまな商品を掲載することで、ユーザーに新たな発見を与えられます。
ユーザーの反応に応じて、自動で画像や動画が差し替えられるため、購入率の向上も期待できます。
Facebook広告における配置は5種類
続いて、Facebook広告の配置について紹介します。配置は大きく以下の5種類あります。
- フィード
- ストーリーズ
- インストリーム
- 検索
- インスタント記事
フィード
フィードは、ユーザーの最新投稿に広告を配信できます。
友達やフォローしているページの投稿に混ざって表示され、高い視認性とエンゲージメントを生み出せます。
【フィード対応の広告フォーマット一覧】
- 画像広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- リード獲得広告
- ダイナミック広告
- イベント広告
- クーポン広告
- コレクション広告
上記のように、フィードはさまざまな広告フォーマットに対応しています。
ストーリーズ
ストーリーズは、ユーザーのストーリーズに広告を表示できます。
スマートフォンにフルスクリーンで表示されるため、高い没入感とエンゲージメントを期待できます。
【ストーリーズ対応の広告フォーマット一覧】
- 画像広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- コレクション広告
また、スワイプアップ機能を利用したWebサイトへの誘導をはじめ、インタラクティブな要素の追加もできます。
インストリーム
インストリームは、ユーザーがFacebook Watchやフィード動画を視聴する際に組み込まれる形式です。
【インストリーム対応の広告フォーマット一覧】
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- コレクション広告
広告の再生前後や途中で挿入されるため、しっかりと視聴される可能性を高められます。
なお、広告を毛嫌いするユーザーもいるため、内容には注意しながら活用しましょう。
検索
検索は、Facebookの検索結果ページ上で広告を表示する形式です。広告の認識がなく、クリックされるケースもあります。
【検索対応の広告フォーマット一覧】
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
ただし、広告の表示は、Facebookのアルゴリズムに依存するため、必ずしも期待通りに広告が配信されるわけではありません。
特に、特定のキーワードや関心に絞り、ユーザーをターゲットとする戦略と相性が良いでしょう。
インスタント記事
インスタント記事は、Facebook内でシームレスに読み込めるWeb記事です。
モバイルアプリで画像や動画を素早く読み込む技術を用いており、クリック後のストレスはかかりません。
認定された発行者のみが利用できます。
【インスタント記事対応の広告フォーマット一覧】
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
なお、インスタント記事におけるニュースフィードでのランク付けは、通常の記事と同様の基準で決められます。インスタント記事だからといって、ランク付けで不利にはなりません。
Facebook広告のターゲット設定は3種類
Facebook広告のターゲット設定は3種類あります。それぞれ解説していきます。
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
- コアオーディエンス
h3:カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスでは、自社とすでに接点を持つユーザーをターゲティングできます。
自社商品の購入者リストやWebサイト訪問者、資料ダウンロード者などのデータが利用できます。未接触ユーザーへの広告配信よりもコンバージョンが期待できるでしょう。
h3:類似オーディエンス
類似オーディエンスは、特定のカスタムオーディエンスと興味関心度合いが近い潜在顧客層に表示できるターゲティングです。
共通点の多さ具合を1〜10%で指定し、類似度が高いユーザーへのアプローチを実現できます。
主に、優良顧客をオーディエンスとして活用できれば、より良い効果が期待できるでしょう。
h3:コアオーディエンス
コアオーディエンスは、詳細なユーザー設定が行えるターゲティングです。
ターゲットを「利用者層」「趣味・関心」「行動」「その他のカテゴリ」から選択できるうえ、「and設定」「or設定」「除外設定」の活用でより詳細な設定が行えます。
細かなターゲティングで、より成果の見込める広告配信を実現しましょう。
h2:Facebook広告の目的選択は3種類
では最後に、Facebook広告の目的選択について紹介します。選択できる目的は、大きく3種類です。
目的 | 内容 |
---|---|
認知 | 広告を通じて自社の製品やブランドを広く認知して貰うことが目的 |
検討 | 広告を通じて自社製品を購入候補の1つに上げることが目的 |
コンバージョン | 広告を通じてユーザーにアクションを促すことが目的 |
それぞれの段階に応じて、適切な目的を選択して運用しましょう。
まとめ:Facebook広告は種類ごとに上手く活用して事業を加速させよう
Facebook広告は複数種類があり、それぞれに特徴、メリットが異なります。
商品やサービス、ターゲットにしたいユーザーに応じて適切な広告を運用しましょう。
本記事を参考にして、自社にマッチしたFacebook広告を選んでみてください。