歯科医院のリスティング広告運用ガイド!成功させる7つのポイントを解説
歯科医院の集客にWeb広告は欠かせないものとなりました。中でも「リスティング広告」は即効性があるため、実施を検討されている方も多いでしょう。
しかし、リスティング広告は出稿するだけで成果が上がるわけではありません。知識がなければ無駄なコストとなるため注意が必要です。
そこで本記事では、歯科医院のリスティング広告運用ガイドを解説します。運用メリットや成果を出すために重要な7つのポイントを紹介しますので、集客の改善を図りたい方は参考にしてみてください。
この記事の目次
歯科医院が行うリスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果画面に表示させるテキスト型広告のことです。「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーの検索キーワードに応じて配信可能です。
例えば、「歯医者 渋谷」「歯科 渋谷 土日診療」などのキーワードで出稿しておくと、そのキーワードで検索したユーザーに、自院の存在を効果的にアピールできます。
ユーザーが検索行動を起こすのは明確な悩みがあるときです。つまり、顕在ニーズへダイレクトにアプローチできるため、リスティング広告は予約や問い合わせの成果につながりやすい広告となっています。
歯科医院の集患にリスティング広告は効果あり
リスティング広告は、歯科医院の集患においても高い効果が期待できます。
以下は、株式会社ITreatが「歯科医院や病院を探すときの情報源」について調査した結果です。
出典:【病院の決め手は公式ホームページ!?】集患・増患にお悩みの方必見!全国男女が病院を探す際に求めている情報が明らかに!|株式会社ITreat
調査によると、患者さんが歯科医院や病院を探す際に「公式ホームページ」を参考にする方が34.2%と非常に高い割合であることがわかりました。つまり、公式ホームページをチェックしてもらうことで選ばれやすい歯科医院になる可能性が高まります。
リスティング広告は、患者さんと公式ホームページをつなぐ架け橋のような役割が期待できます。検索結果で存在をアピールすることで、自院のホームページのアクセス数増加が見込めるでしょう。
実際、ディスプレイ広告や動画広告など、数あるWeb広告媒体の中でも「リスティング広告の使用率が最も高い」という調査結果があります。
出典:2023 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析|CCI 電通 電通デジタル セプテーニ
この調査結果から、リスティング広告に効果を感じている広告主が多いことがわかるでしょう。歯科医院の集患力アップを目指すならリスティング広告が有効です。
歯科医院がリスティング広告を運用する5つのメリット
歯科医院がリスティング広告を運用する、具体的なメリット5つを解説します。
- SEOよりも即効性が高い
- 歯科医院を探すユーザーに絞ってアプローチできる
- 近くにすむユーザーをターゲットに訴求できる
- クリック型課金で無駄な費用が発生しない
- 効果測定が手軽にできる
メリット1.SEOよりも即効性が高い
歯科医院の集患施策の一つに「SEO」があります。SEOとは、自院のホームページやブログなどを検索結果の上位に表示させる施策です。
SEOは、広告費をかけずに集患効果を高められる手軽な施策です。一方で、「効果が反映されるまでに半年から1年くらいの時間がかかる」という欠点があります。
しかし、リスティング広告は、設定後すぐに上位表示が可能です。広告出稿をした数分後からホームページへの流入、予約や問い合わせの増加が期待できるでしょう。
短期間で効果がみられるのは、リスティング広告の大きな魅力です。
メリット2.歯科医院を探すユーザーに絞ってアプローチできる
リスティング広告は、検索エンジンを利用するユーザーにアプローチする広告手法です。
ユーザーが検索をかけるのは、「歯科医院を探しているとき」です。広告を見たユーザーは、予約や問い合わせの行動を起こしてくれる可能性が高いでしょう。
不特定多数ではなく、必要性を感じているユーザーに絞ってアプローチできるため、高い費用対効果が期待できます。
メリット3.近くに住むユーザーをターゲットに訴求できる
検索ユーザーが自院を認知してくれても、自宅や勤務先から遠いと来院にはつながらないでしょう。成果につながらないユーザーに配信しても、広告費が無駄になります。
しかし、リスティング広告は、最寄駅や自院からの距離などで広告を配信するユーザーを絞り込めます。「歯科 渋谷」のキーワードで広告出稿し、ユーザーがそのキーワードで検索をかけても、絞り込んだターゲット以外には配信されません。
見込み度の高いユーザーに絞って広告配信ができるため、無駄な費用が発生しにくいのもリスティング広告の強みです。
メリット4.クリック型課金で無駄な費用が発生しない
リスティング広告の費用は、広告をクリックされたときだけ発生します。検索結果で表示されただけで費用発生とはなりません。
クリック時の発生費用はキーワードによって異なりますが、一般的には1クリック数十円〜数百円です。上限金額の設定や配信停止も自由にできるため、お試し感覚で気軽に実施できます。
メリット5.効果測定が手軽にできる
チラシや看板などのオフライン広告では「どれくらい効果があるのか」と不明瞭なことがありました。
しかし、リスティング広告は効果測定が手軽にできます。
主に、以下の項目をキーワードごとに確認可能です。
- 広告の表示回数
- 広告のクリック数・単価
- 予約や問い合わせなどの成約率
効果測定をすることで改善につなげやすくなります。
例えば、クリック数の少ない広告があったとしましょう。その際に「そもそも検索されていないのか」「検索はされているがクリックされていないのか」では改善策が異なるはずです。
前者は別のキーワードを考える、後者はタイトルを見直すなどの改善策が挙げられます。
効果測定から的確な改善につなげることで、無駄なコストや時間をかけずに集患力アップを狙えるでしょう。
歯科医院のリスティング広告運用を成功に導く9つのポイント
リスティング広告は、ただ出稿しただけでは成果につながりません。以下で挙げた9つのポイントを押さえて運用しましょう。
- 配信するターゲットや地域を絞る
- キーワードのマッチタイプを限定する
- 成果の出にくいキーワードは除外する
- 広告のタイトルにエリア名を入れる
- 広告表示オプション(アセット)を利用する
- 内容に応じてリンク先を最適化する
- ホームページを見やすく整理する
- 医療広告ガイドラインを遵守する
- 予約の入りやすさを分析して改善する
順番に詳しく解説します。
ポイント1.配信するターゲットや地域を絞る
歯科医院が認知されても、患者さんが通える距離になければ来院してもらえません。通えない距離にいる方が広告をクリックしても費用が無駄にかかります。
また、自院が得意とする治療(インプラントやホワイトニングなど)に絞り込んで配信することで、費用対効果の高い運用が可能です。
そのため、歯科医院のリスティング広告では配信するターゲットや地域を細かく絞りましょう。
例えば、以下の項目で絞り込みができます。
- 都道府県
- 市区町村
- 最寄駅
- 自院からの距離
- 年齢
- 性別
- 配信する時間帯
- ユーザーの検索行動
狙うターゲット層にのみ配信することで、無駄なクリックが減り、広告運用のコスト削減につながります。
ポイント2.キーワードのマッチタイプを限定する
キーワードのマッチタイプとは、検索キーワードに対して広告を表示させる範囲を決める設定のことです。
マッチタイプには、以下3つの種類があります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 部分一致
マッチタイプは、ただ広ければいいわけではありません。
例えば「歯科 八王子」のキーワードで部分一致の設定をすると、「歯科 東京」と検索したユーザーにも表示されてしまいます。
都心に住むユーザーからは遠いため、無駄なクリックになってしまうでしょう。また検索の多いキーワードほどクリック単価が高額になります。
歯科医院の広告では、通える距離の患者さんにアピールすることが重要であるため、マッチタイプは狭く設定するのがおすすめです。
ポイント3.成果の出にくいキーワードは除外する
マッチタイプと合わせて「除外キーワード」も設定しましょう。除外キーワードを設定すれば、狙っていないキーワードの広告配信を防げます。
例えば、患者さんの来院数を増やしたいのに「歯科 渋谷 求人」「歯科 開業」などのキーワードで表示されても成果にはつながらないでしょう。
また「インプラント 渋谷」のキーワードで設定していると、「インプラントとは」と検索するユーザーに表示されることもあります。このユーザーはインプラントの知識を得たいだけの可能性が高いため、「とは」を除外キーワードに設定するのがおすすめです。
ポイント4.広告のタイトルにエリア名を入れる
広告のタイトルを考える際は「エリア名」を入れましょう。
検索ユーザーが歯科医院を探す際に重視するのは「通える距離にあるか」です。一目でどこにあるかわからないとクリックされない可能性があるため、エリア名は目立たせるのが親切と言えます。
ポイント5.広告表示オプション(アセット)を利用する
広告表示オプションとは、リスティング広告のタイトルとは別に、電話番号や住所、メニューごとの料金などを表示できる機能です。現在は名称が「アセット」に変更されています。
タイトルでは伝えきれなかった情報をアピールできるため、利用すればユーザーの目を引き、クリック率向上が期待できるでしょう。
なお、同じキーワードで出稿する競合がいた場合、広告表示オプション(アセット)を追加している広告が上位表示されやすくなります。可能な限り設定しておきましょう。
ポイント6.内容に応じてリンク先を最適化する
矯正やインプラントなど、特殊メニューの集患を狙うなら、広告をクリックした際のリンク先も変更しておきましょう。
検索ユーザーには「求めている情報がないとすぐに離脱する」傾向があります。
例えば、矯正歯科を探しているのに一般歯科のページが表示されると、ユーザーは「ほかを探そう」となる可能性が高いです。
広告クリック後に離脱されると費用だけがかかる形となります。細かい部分ですが、自院に興味を持ってくれたユーザーを離さないためにも必ず調整しておきましょう。
ポイント7.ホームページを見やすく整理する
リスティング広告のキーワード選定や文面に力を入れるのは大切です。しかし、ホームページの見栄えにこだわることも忘れてはいけません。
そもそも、歯科医院でリスティング広告運用をする目的は、ホームページの閲覧数を増やすことです。広告をクリックされても、肝心のホームページが閲覧しづらければ離脱されてしまうでしょう。
例えば、以下のようなホームページは離脱の原因になります。
- デザインが暗い・清潔感がない
- 診療項目やその解説がわかりにくい
- 予約フォームや電話ボタンが見当たらない
歯科医院を探す方の多くが、ホームページの情報を参考にしています。なるべくシンプルでわかりやすいページ作成をしましょう。
ポイント8.医療広告ガイドラインを遵守する
歯科医院が広告運用する際は「医療広告ガイドライン」に注意する必要があります。
医療広告ガイドラインとは、医療機関における広告規制の内容が記されているルールブックのようなものです。患者さんに誤った情報が伝わると甚大な健康被害となるため、厚生労働省が厳しく広告規制をしています。
医療広告ガイドラインで禁止されている内容は、以下の通りです。
- 比較優良広告
- 虚偽広告
- 誇大広告
- 未承認医薬品や治療内容の広告
- 主観にもとづく体験談や記述
- ビフォーアフターの写真
- 公序良俗に反する内容の広告
- 品位を損ねる内容の広告
リスティング広告は、この医療広告ガイドの対象媒体と判断されています。もし違反すると措置命令や罰金だけでなく、患者さんから信頼を失うので要注意です。
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ポイント9.予約の入りやすさを分析して改善する
リスティング広告ではコンバージョン率(成果につながった割合)の計測ができます。
予約フォームや電話ボタンのクリックをコンバージョンにすることで、そのクリック率から改善につなげられます。
例えば、予約フォームを設置しているのに電話からの予約が多い場合は、予約フォームの存在がわかりにくかったり、入力項目が多すぎたりする可能性があります。電話が億劫な方はそれだけで他院へ流れているかもしれません。
反対に、電話での予約が少ない場合、電話で予約することを好む方でも「番号がどこにあるかわからない」と困っている可能性も考えられます。
予約フォームと電話のどちらを好むかは、人によって異なります。リスティング広告で行動を分析できますので、ぜひ活用してみてください。
歯科医院のリスティング広告運用に関するよくある質問
では、歯科医院のリスティング広告運用に関する質問に回答します。
質問1.リスティング広告とSEOの違いを教えてください
リスティング広告とSEOの大きな違いは「即効性」です。
SEOは広告費がかかりませんが、実施しても検索順位にすぐ反映されるわけではありません。検索エンジンの仕組み上、どうしても半年〜1年くらいの時間がかかってしまいます。
また評価システムがブラックボックスになっていることから、必ずしも施策が当たるとは限りません。
一方で、リスティング広告は設定後すぐに上位表示されます。クリックごとに数十円〜数百円の費用は発生してしまいますが、すぐに効果を実感できるのは魅力的です。
確実に上位表示を狙えるため、まずはリスティング広告から実施し、SEOの成果とともに少しずつリスティング広告の比重を減らしていく手法を取るといいでしょう。
質問2.歯科医院がリスティング広告にかける費用はどれくらいですか?
リスティング広告の費用は「クリック単価」と「クリック数」によって決まります。両者はキーワードによって変動するため、費用感は断定できないのが実情です。
とはいえ、歯科医院であれば1クリックあたり数十円〜数百円です。広告にかける上限金額を設定しておけば、それ以上の請求もされません。
質問3.リスティング広告運用を専門家に依頼するメリットを教えてください
リスティング広告運用を専門家に依頼するメリットは、主に以下の3つです。
- 専門スキルを学ぶ時間が省けるため、短時間で成果を得られる
- 最新情報を共有してもらえるため、自院のリソースを確保できる
- 医療広告ガイドラインの知識があるため、違反のリスクを下げられる
リスティング広告は「キーワード選定」「遷移先ページの最適化」など、さまざまなスキルやノウハウが必要です。
また、広告運用は最新のトレンドを常に把握しておかないと、なかなか成果につながらない難しさもあります。さらには厳しい広告規制も守らなければなりません。
そのため、いち早く継続的に成果を上げたいのなら、専門家に依頼することをおすすめします。
歯科医院のリスティング広告運用ならサイバーホルン
歯科医院のリスティング広告運用をお考えなら、私たちサイバーホルンにお任せください。
初期費用は不要で、最低契約期間の制限もありません。運用代行手数料のみでご利用いただけます。
リスティング広告運用以外にも、SNS広告運用や歯科医院のニーズに合わせたクリエイティブ制作も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ:歯科医院はリスティング広告で効果的に集患しよう
リスティング広告は、ニーズの高い見込みユーザーにアプローチできるため成果につながりやすい広告手法です。低予算から始められ、即効性が高い点も魅力的と言えます。
ただし、歯科医院で運用する場合は「医療広告ガイドライン」による広告規制に注意しなければなりません。もし規制に違反すると信頼回復は難しいでしょう。
もしリスティング広告運用を検討されているなら、専門家に依頼するのがおすすめです。私たちサイバーホルンでも承っています。
なお、歯科医院は競合が多いため、集患力を高めるには「ブランディング」で競合する他院と差別化を図ることも重要です。ブランディングに成功すれば、リスティング広告の効果を最大限に高められます。
歯科医院のブランディングに関する記事もありますので、あわせてご覧ください。
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