BeReal広告とは?【2025年最新版】特徴や費用・事例を解説
近年、Z世代を中心に流行しているSNSのBeReal。話題沸騰中のBeRealも他のSNSと同様に広告を出稿できます。Z世代にアプローチをしたい企業にとって、とても注目のSNS広告といえます。
では、そもそもBeReal広告はどのような広告なのでしょうか。
そこでこの記事では、BeReal広告について詳しく解説します。重要性やサービス内容、運用時の注意点などを解説するので、本記事を読めばBeReal広告について理解を深められるでしょう。
Z世代にリーチする方法を探している方やBeReal広告の利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
BeReal(ビーリアル)広告とは?

BeReal広告は、Z世代を中心に盛り上がりをみせているBeReal内に出稿できる広告です。
以降では、そもそもBeRealとはどのようなSNSなのか、実際のユーザー層について詳しく見ていきましょう。
そもそもBeRealとは?
BeRealは、2020年にフランスで登場したSNSで、リアルな日常の一コマを友人と共有できるアプリです。日本での月間アクティブユーザー数も450万人(2025年3月時点)を突破するなど、人気を博しています。
具体的には、毎日一度、ランダムな時間に通知が送られ、2分以内に写真を撮影して画像を投稿します。2分経過後も投稿はできますが、超過した時間が他のユーザーにも表示される仕様です。
また、BeRealはアウトカメラおよび、インカメラで同じタイミングで撮影します。
そして、投稿写真は、前後で編集ができません。つまり、加工などができる一般的なSNSと違って、映えを意識せずにありのままを発信できるのが特徴です。
なお、投稿は24時間で表示されなくなります。
BeRealのユーザー層
冒頭でも少し触れましたが、BeRealのユーザー層はメインがZ世代です。
そして、Z世代は自己表現やリアルなコミュニケーションを重視する傾向があります。そのため、BeRealの自然体をシェアするコンセプトとマッチしたのでしょう。
InstagramやTikTokなどでみられる完璧なライフスタイルへの憧れのほか、ありのままの隠さない自分、その一瞬をシェアできる新たなスタイルが浸透し始めているようです。
令和時代におけるBeReal(ビーリアル)広告の重要性

近年、以下の理由からBeReal広告は重要性を増しています。
- 効率よくZ世代にリーチできる
- 競合が少ない
- リアルタイム性を追求できる
- ユーザー視点訴求との親和性が高い
- 既存のキャンペーンを拡大できる
それぞれ詳細を見ていきましょう。
効率よくZ世代にリーチできる
BeRealのユーザー層は、Z世代です。
例えば、高校生や大学生、20代を主なターゲットとしている企業は、BeReal広告を活用することで認知度を大きく高められる可能性があります。
このように、BeReal広告は効率よくZ世代にリーチできる強みがあります。Z世代にリーチする方法を探しているのであれば、BeReal広告の運用も選択肢の一つに入るかもしれません。
競合が少ない
BeRealは、SNSのサービス自体が新しく、競合が少ないという特徴があります。そのため、いち早く注力すれば、他社との差別化を図れる可能性があります。
また、競合が増加すれば費用が上昇したり、配信する機会が減ったりする恐れがあるので、競合が少ない今は大きなチャンスとも捉えられるでしょう。
リアルタイム性を追求できる
リアルタイム性を追求できる点も、BeReal広告が重要性を増している理由です。BeRealは、通知が来てから2分以内に投稿する仕組みを採用しており、ユーザーは通知をすぐに確認します。
そのため、広告でもリアルタイムのキャンペーンなどがより効果を発揮するでしょう。
さらに、時間帯に合わせたセールなどと組み合わせた広告を展開すれば、ユーザーの積極的な参加を期待できます。
ユーザー視点訴求との親和性が高い
ユーザー視点による訴求との親和性が高いという特徴もあります。
近年、UGCなど、ユーザー視点でのコンテンツが注目を集め、マーケティングにおいても重要な要素の一つです。
そして、BeRealにはありのままを表現する特性があるので、ユーザー視点での訴求を入れやすいというメリットがあります。
既存のキャンペーンを拡大できる
BeRealは、既存のキャンペーンを拡大する方法として効果的です。
例えば、InstagramやFacebookなどで実施したキャンペーンをBeReal広告で展開すると、新しいターゲット層にもリーチできます。
このような認知の向上は、BeRealの得意分野といえるでしょう。
BeReal(ビーリアル)の広告メニューは3種類

では、BeReal広告にはどのようなメニューが用意されているのでしょうか?ここでは、以下の3種類を紹介します。
- Full day(終日)take over
- 1st Impressions Take Over
- Balance Reach
以下で詳しく見ていきましょう。
Full day(終日)take over
Full day(終日)take overは、すべてのユーザーに対して表示される広告のことです。想定されるインプレッション数は約5,500万〜7,500万回で、幅広い層へリーチできるのが特徴です。
出稿費用は1,000万円で、仮に1日あたりのアクティブユーザー数が310万人だとするとリーチ単価は3.2円となります。
1st Impressions Take Over
1st Impressions Take Overは、最初の3インプレッションのみに表示される広告です。インプレッションの上限が約800万回と決まっているのが特徴です。
出稿費用は500万円で、最初のインプレッションで興味をひきたい場合に向いています。
Balance Reach
Balance Reachは、インプレッション課金形式で多くのユーザーにリーチできます。インプレッション単価を固定できるのが特徴で、費用は250万円程度からです。
配信期間が任意で決められるので、BeReal広告の検証をしたい場合や一定期間のみ配信したい場合に向いています。
BeReal(ビーリアル)広告のターゲティング機能

BeReal広告のターゲティング機能は、以下の通りです。
- 年齢ターゲティング
- 地域ターゲティング
- 性別ターゲティング
- OSターゲティング
- 興味関心ターゲティング※未実装
一部はまだ未実装ですが、一つずつ確認しましょう。
年齢ターゲティング
BeRealは、ユーザー登録時に生年月日の入力を行います。そして、BeReal広告ではそのデータをもとに、1歳単位でターゲットの年齢を指定できます。
ターゲティングの精度は高いと考えられますが、ユーザーの多くはZ世代です。どうしても10代に絞って広告を出稿したいなど特別なケースを除いて、この設定を活用する場面はそれほど多くないでしょう。
地域ターゲティング
BeReal広告は、地域によるターゲティングもできます。そのため、地域性を活かした広告出稿も可能でしょう。
例えば、地域密着型のイベントなどをPRすれば、そのエリアでの認知度がさらに向上するかもしれません。
ただし、地域の単位は都道府県です。〇〇県△△市と、詳細なエリア設定ができるわけではないので気を付けてください。
性別ターゲティング
BeReal広告は、性別ターゲティングも可能です。
「女性向けの商品」のように、ターゲットの性別が明確になっている場合は設定しましょう。
ただし、性別を絞るとリーチできる数は限られます。
例えば「男性のみ」「女性のみ」など、性別を制限するとリーチの数は減ってしまうので、BeReal広告の良さを最大限活かせない可能性があります。
OSターゲティング
BeReal広告では、ユーザーが使っているOSをもとにした広告出稿も可能です。iOSやAndroidに応じて最適なクリエイティブを作成し、OSターゲティングを行えばより効率よくアプローチできるでしょう。
また、アプリのWebサイトやAPPストアへの遷移もできるため、アプリのPRにも役立ちます。
興味関心ターゲティング※未実装
興味関心ターゲティングは未実装ではありますが、今後導入が予定されています。
具体的には、フォローしているアカウントや投稿の内容などの情報をもとにターゲティングができるようになるようです。
機能の幅が広がればアプローチもしやすくなるので、今後の実装に期待したいところです。
BeReal(ビーリアル)広告の入稿規定

ここで、BeReal広告の入稿規定を確認します。
- クリエイティブ:静止画もしくは動画
- タイトル:広告主+見出し(最大半角25文字)
- ロゴ:小さい正方形(460×460以下)
- CTA:15文字まで
- 見出し文:20〜30文字推奨(半角90文字まで)
また、動画の尺は1〜12秒で、ファイル形式はMP4です。一方、静止画のファイル形式はpng、gif、jpgのいずれかで最大容量は1MBです。
BeReal(ビーリアル)広告を出稿・運用するときの注意点

BeReal広告を出稿・運用するときは、以下4つの点に注意してください。
- 予算の規模が大きくなる可能性がある
- 従来のSNSとクリエイティブの基準が異なる
- 購入や申し込みの獲得には向いていない
- 広告代理店を経由しないと配信できない
特に4つ目のポイントには注意しましょう。
予算の規模が大きくなる可能性がある
BeReal広告は、予算の規模が大きくなる可能性があります。
例えば、この記事でも紹介したFull day(終日)take overは、短い期間で多くのターゲットにリーチできる一方で、費用が高額になる傾向があります。
結果、成果を得られないまま途中で出稿停止といった事態になりかねません。BeReal広告は、大きな予算が必要になる可能性があると頭に入れておきましょう。
そして、広告の出稿および運用を考えるなら、まずは予算の上限を決めてください。
従来のSNSとクリエイティブの基準が異なる
BeReal広告は、従来のSNSとクリエイティブの基準が異なります。
例えば、BeReal広告は、ネイティブインフィードフォーマットが採用されています。そのため、ターゲットがフィードを見ているときに、広告がほかの投稿と一緒になり、違和感なく表示されるので、クリエイティブ作成には注意が必要です。
BeRealのメリットである自然さを失わないようにしつつ、広告の意味を持つクリエイティブを作成しなければなりません。
購入や申し込みの獲得には向いていない
BeReal広告は、購入や申し込みの獲得といった目的には向いていません。ほかのSNSで出稿する広告のように、明確なコンバージョン(購入や申し込み)を促す広告は相性が悪いので要注意です。
今後はどうなるかわかりませんが、少なくとも現時点では短期間で認知度を向上できる広告媒体と認識して活用するのが賢明でしょう。
広告代理店を経由しないと配信できない
日本国内でBeReal広告を配信したい場合は、広告代理店を経由しなければなりません。それも、直接認定された契約広告代理店です。自社で自由に広告出稿はできません。
この不自由さは大きなデメリットといえます。
また、2025年6月現時点で、BeReal広告を出稿できる広告代理店は数社しかありません。比較検討できる会社の母数がまだ少ないので、選ぶ際には慎重に検討しましょう。
BeReal広告の活用事例

BeReal広告の活用事例を2つ紹介します。
- KFC(ケンタッキーフライドチキン)
- CyberAgent(サイバーエージェント)
実際の活用事例を確認すると、利用するかどうかは別ですが、BeReal広告がどのようなものかイメージしやすくなるでしょう。
KFC(ケンタッキーフライドチキン)
こちらも説明不要の大企業ですが、実際の広告クリエイティブが非常にリアルでBeRealの良さを最大限に活かしたPRとなりました。
実際に配信されたのは友人同士でKFCのチキンを楽しそうに食べている場面を切り取ったワンシーンでしたが、訴求効果は非常に高かったようです。
CyberAgent(サイバーエージェント)
CyberAgent(サイバーエージェント)は、BeRealを用いて国内初の広告プロモーションを実施しました。
具体的には、Netflix独自シリーズ「恋愛バトルロワイヤル」の認知獲得を目的としたプロモーションであり、メインターゲットである高校生・大学生へのリーチを図りBeReal広告を活用しました。
実際、広告配信によりNetflixの国内週間TOP10に3週連続でランクイン、グローバル週間TOP10にもランクインするなどしっかり結果を残しています。
参照:サイバーエージェント、フランス発の新興SNS「BeReal.」の国内初の広告プロモーションをNetflixオリジナルシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」 にて実施
Z世代への広告プロモーションならサイバーホルン

BeReal広告は、Z世代にリーチできる方法だと注目を集めています。たしかに、若年層への認知度の拡大には貢献するかもしれません。しかし、購入や申し込みの獲得につながらないというデメリットもあります。
広告を出稿する目的が購入や申し込みの獲得であれば、Instagram広告やMeta(Facebook)広告といった従来のSNS広告を検討したほうがよいでしょう。
私たちサイバーホルン株式会社は、運用型広告専門の代理店で、以下のSNS広告に対応しています。
- Meta(Facebook)広告
- Instagram広告
- TikTok広告
- YouTube広告
- LINE広告
- X(Twitter)広告
さらに、LP制作から広告の運用、SEO対策まで一気通貫で任せられる点も当社の魅力です。「なるべく手間をかけずに広告を運用したい」「広告から購入や申し込みの獲得までつなげたい」場合は、ぜひ当社へお気軽に問い合わせください。
Z世代注目のBeReal(ビーリアル)広告まとめ

BeReal広告は、Z世代を中心に人気のSNS「BeReal」に配信できる新たな広告形態です。BeReal広告にはTakeoverやMax TakeOverなどのプランが用意されているほか、年齢・地域・性別などのターゲティングもできます。
ただし、購買促進よりも認知拡大に向いており、広告運用で購入や申し込みの獲得を目指す場合は従来のSNS広告のほうがおすすめです。