タイムツリー広告(TimeTree Ads)とは?基本から運用のコツを解説
「タイムツリー広告とはどのような広告媒体なの?」
「タイムツリー広告で大きな成果を出すにはどのような運用が必要になる?」
タイムツリー広告は、予定の共有ができるコミュニケーションアプリのTimeTree(タイムツリー)上で出稿可能な広告です。ユーザーのスケジュールに対してアプローチでき、イベントやキャンペーンと掛け合わせた広告配信で大きな成果が見込めます。
そこで本記事では、タイムツリー広告についてわかりやすく解説します。概要から種類、出稿手順まで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
TimeTree(タイムツリー)とは予定を共有できるカレンダーアプリ
画像出典:TimeTree
そもそもTimeTree(タイムツリー)とは、カレンダーを通じてスケジュールをシェアできるコミュニケーションアプリ。家族や恋人、職場の同僚などと、予定を手軽に共有でき、2023年9月25日時点で全世界の5,000万人を超えるユーザー数を誇ります。
スケジュールの簡単共有はもちろん、見やすいUI・UXや直感的でわかりやすい操作性の高さ、チャットや通知などの豊富な機能性にも魅力があります。
年々利用者数を伸ばしているため、アクティブなユーザーにもアプローチしやすいでしょう。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)の特徴
では、タイムツリー広告(TimeTree Ads)が持つ3つの特徴についてみていきましょう。
- ユーザーのスケジュールに合わせてターゲティングできる
- 20〜40代のユーザー向けに有効である
- 3種類のキャンペーンから選べる
ユーザーのスケジュールに合わせてターゲティングできる
タイムツリー広告が持つ最大の特徴は、利用者ではなく、設定したスケジュールに対してターゲティングできる点です。
ユーザーが予定として登録したイベントに適した広告を配信できるため、よりユーザーの興味をひき、コンバージョン率を高められます。
たとえば、「旅行」関連の予定を登録しているユーザーに対して「ホテル」「お土産」といったキーワードに関連した広告を配信する、といった使い方ができます。また、「記念日」という予定を登録しているユーザーがいれば、「レストラン」「プレゼント」といったキーワードで広告を配信することも可能です。
「予定」という、ユーザー自身の興味や行動により密接に関連した要素を狙ってターゲティングできるため、高い成果が期待できます。
20〜40代のユーザー向けに有効である
タイムツリー広告は、20代後半〜40代の年齢層が利用者として多い媒体です。
中でも複数人での予定を共有する機会が多い子育て世代や新婚夫婦層、同棲中のカップルなどの利用が多いアプリです。
20〜40代という比較的幅広いユーザー層に支持されており、スマホの活用が活発なライフスタイルであると想定できます。
なお、ユーザーの収入は、約半数が世帯年収500万円と他のカレンダーアプリと比較するとやや高め。自社商材のターゲット層と一致していれば、より高い広告効果が見込めるでしょう。
3種類のキャンペーンから選べる
タイムツリー広告では、3種類の配信面に広告を出すことができます。
- App(アプリ)
- 予定作成型
- Web
「App」はアプリのインストールを促すための広告です。他の配信媒体でも見られる形式で、自社アプリを訴求したい場合におすすめです。
「予定作成型」はタイムツリー広告独自のキャンペーンで、セールやイベントのお知らせと組み合わせることで有効に活用できます。
「Web」キャンペーンはWebサイトへと誘導するキャンペーンです。LPなどと組み合わせて利用できるため、さらに詳しい情報を与えたり、強く訴求したい場合に使うといいでしょう。
それぞれに特徴があり、広告の目的や商材に合わせて調整できるのも大きなメリットです。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)の広告メニュー
タイムツリー広告(TimeTree Ads)には、広告メニューが4種類展開されています。
- ターゲットデイ
- プレミアムリーチ
- ペルソナターゲティング
- セルフサーブ
それぞれの特徴についてみていきましょう。
ターゲットデイ
ターゲットデイは、特定の日付を指定して配信できる広告メニューです。2020年12月にリリースされたこの広告メニューは、世界初の日付指定型広告として話題になりました。
1日1枠1社限定、という限られた配信枠なのでコストもかかってしまいますが、掲載できれば高い成果が期待できます。クリスマスやGWなどのイベントに合わせて商材を訴求したい場合や、セール情報を掲載したい場合にとくに有効な広告メニューです。
参照:タイムツリー、世界初*の日づけ指定型広告「TimeTree Ads ターゲットデイ」の提供を開始|TimeTree
プレミアムリーチ
予約型の広告である「プレミアムリーチ」では、より多くのユーザーに広告を届けることが可能です。
世界で5,000万人以上のユーザーが利用しているTimeTreeで、リーチに特化した広告を配信できれば、自社商材の認知度を大きく高められるでしょう。
ペルソナターゲティング
ユーザーが登録している情報を用いてターゲティングを行う「ペルソナターゲティング」も、効果的な広告メニューのひとつです。
具体的なペルソナの例は、以下の通り。
- 未来1年以内に「旅行」のスケジュールが組まれたユーザー
- 過去半年以内に「サッカー観戦」のスケジュールが組まれたユーザー
こうしたユーザーのタイムテーブルをターゲティングして、関連性の高い広告を配信できます。
セルフサーブ
「セルフサーブ」は、予算やターゲティングの設定をより細かくできる広告メニューです。
より自社の商材に適した広告を作りたい場合におすすめのメニューで、柔軟な運用ができます。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)の配信掲載面
タイムツリー広告の配信掲載面は以下の3つです。
- マンスリー面
- デイリー面
- 予定作成完了画面
マンスリー面
マンスリー面は、カレンダー画面の上部に掲載される枠です。
カレンダーは、TimeTreeのアプリを開くたびに表示され、ユーザーが目にする頻度も高いため、認知されやすいという特徴があります。
デイリー面
デイリー面は、個々の予定を確認する際に表示される画面です。
1日の予定の詳細を表示する画面で、マンスリー面よりも大きな掲載枠となっています。
クリエイティブを活かしてユーザーの目を引ければ、高い効果が期待できるでしょう。
予定作成完了画面
予定作成完了画面は、ユーザーが予定を作成・登録した直後に表示される画面です。
画面における占有率が高く、ほかの広告に比べて視認性が高いため、ユーザーの目を引きやすい配信掲載面となっています。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)の広告フォーマット
タイムツリー広告で選択できるフォーマットは、以下の4つです。
- TimeTree Originalタイプ
- 予定作成型タイプ
- Basic(CTA)タイプ
- 動画タイプ
TimeTree Originalタイプ
TimeTree Originalタイプは、ユーザーの投稿になじんだ形式のフォーマットです。
ユーザーによる写真投稿などと同じような形式で配信されるため違和感が少なく、より自然な形で商材を訴求できるでしょう。
予定作成型タイプ
予定作成型タイプは、TimeTree広告独自の広告フォーマットです。
イベントやセール情報などの日付をセットで表示でき、ユーザーが広告をクリックすればそのままカレンダーに予定を追加できます。
パフォーマンスが非常に高く、タイムツリー広告にしかないオリジナルのフォーマットなので、有効活用できるでしょう。
Basic(CTA)タイプ
Basic(CTA)タイプは、InstagramやFacebookなどのSNSと同じサイズの画像を使って配信できるフォーマットです。
SNSと同じく、CTAボタンを設置した訴求もできます。新しくクリエイティブを作成せずとも配信できるのが魅力です。
動画タイプ
動画タイプは、LPと動画をセットで表示できる広告フォーマットです。
クリックすることで、動画とLPが一体となったページに誘導できます。
動画は制作の手間はかかりますが、静止画に比べて情報量が多く、より効果的に商材の魅力をアピールできます。有効活用できれば、高い配信成果が期待できるでしょう。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)の配信費用
タイムツリー広告の配信にかかる費用について、公式には明記されていません。しかし、一般的な広告の配信費用を踏まえると、一定の成果をあげるにはおよそ月間数十万円程度と考えられています。
なお、タイムツリー広告の課金方式は、CPM(1,000回表示あたりのコスト)です。入札の種類には、下記の2種類があります。
- 固定入札(fCPM)
- 自動入札(dCPM)
中でも、dCPM(ダイナミックCPM)は状況に応じて入札単価が変動するため、機会損失の防止に役立てられるでしょう。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)の配信手順4ステップ
タイムツリー広告の配信は、以下の4ステップで行いましょう。
- 出稿可否を申請する
- 広告アカウントを作成する
- キャンペーン設定・クリエイティブを入稿する
- 審査通過後に配信を開始する
出稿可否を申請する
タイムツリー広告を配信するためには、事前に出稿の申請を行わなければなりません。
どのような事業者でもすぐに広告を配信できるというわけではないため、事前に申請を通じて掲載可否を確認します。
タイムツリーの本社に問い合わせ、もしくは広告代理店に運用代行を依頼して申請しましょう。
広告アカウントを作成する
申請が受理されれば、広告アカウントを作成できます。
同時に、クレジットカードなど支払い情報の登録もする必要があるため、セットで用意しておきましょう。
キャンペーン設定・クリエイティブを入稿する
アカウントが開設できたら、キャンペーンの設定とクリエイティブを入稿します。
設定項目は、主に予算や期間、ターゲティングなどです。タイムツリー広告に限らず、クリエイティブはWeb広告の成否を左右する重要な要素のひとつです。
入念に準備をして、良質なクリエイティブを入稿しましょう。
審査通過後に配信を開始する
入稿した広告はいきなり配信されるのではなく、審査に通過する必要があります。
審査には数日かかることが多いため、日付を指定した広告を配信したい場合は、十分な余裕をもって入稿しなければなりません。
無事審査に通過すれば、広告配信を始められます。
タイムツリー広告(TimeTree Ads)を運用するコツ
タイムツリー広告の運用で成果を出すためのコツを3つご紹介します。
- 複数パターンのクリエイティブを用意する
- ターゲティングの掛け合わせは2つまでにする
- Web広告の代理店に相談する
複数パターンのクリエイティブを用意する
クリエイティブは、複数パターン用意するようにしましょう。
Web広告において、クリエイティブは非常に重要な要素のひとつです。良質なクリエイティブを作成できれば、商材の魅力をより強く・直感的にアピールできるため、高い広告成果が期待できます。
複数パターンのクリエイティブを用意すれば、効果測定と分析を行いながら、より成果の出やすいクリエイティブを優先的に活用できます。
公式では、5本以上の入稿が推奨されているため、最低でも5パターンは用意しておきましょう。
ターゲティングの掛け合わせは2つまでにする
ターゲティングの掛け合わせは2つまでにすることをおすすめします。
たとえば、「女性」と「予定:旅行」というターゲティングの掛け合わせだけでなく、さらに「予定:記念日」といったターゲティングを掛け合わせるのは避けましょう。
ターゲティングの掛け合わせが多くなるほど、ユーザーは限定されていきます。
ユーザーがあまりに限定されると、十分なボリュームを確保できず、思うような広告配信ができません。ターゲットを限定し過ぎないように意識してみてください。
Web広告の代理店に相談する
Web広告の代理店に依頼することで、より効果的なタイムツリー広告の運用が期待できます。
タイムツリー広告をはじめ、Web広告を効果的に運用するには知識やノウハウが必要です。
代理店に依頼すれば、豊富な経験とノウハウを活かした運用を任せられます。自社で運用するよりもタイムツリー広告で成果を出せるでしょう。
まとめ:タイムツリー広告(TimeTree Ads)を有効活用しよう
タイムツリーは、ユーザーの予定をシェアできるコミュニケーションアプリ。ユーザーの「予定」に効果的にアプローチできるタイムツリー広告を活用できれば、他のWeb広告では得られない成果が期待できます。
広告フォーマットも豊富にあるため、それぞれに合わせたクリエイティブを制作・出稿できるでしょう。
Google広告やSNS広告以外にも広告施策を打ちたいなら、タイムツリーでの配信や運用も視野に入れつつ検討してみてください。