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PMP広告とはどんな広告?3つの種類とメリットをわかりやすく解説

  • 最終更新日:2026.09.14
  • 記事公開日:2023.10.27

PMP広告とはどんな広告?3つの種類とメリットをわかりやすく解説

この記事のポイント

・PMP広告とは、広告主と掲載媒体を限定したクローズドな取引市場(プライベートマーケットプレイス)で扱われる広告
・純広告の「柔軟性のなさ」とRTB広告の「掲載先不明リスク」の両方の欠点を解消した広告手法
・種類はクローズドオークション・プリファードディール・プライベートディールの3つで、優先権とコストが異なる
・ブランドイメージを損なうリスクが低く、オーディエンスデータでの精緻なターゲティングも可能
・PMP広告市場は成長傾向にあり、特に動画広告の比重が今後さらに高まる見込み

「最近よく耳にするPMP広告とは一体どういった特徴のある広告なの?」
「PMP広告を運用して期待できる効果や成果は?」

PMP広告は、近年における市場価値の拡大で注目を集めるWeb広告の一種です。プライベートエクスチェンジとも呼ばれています。

PMP広告のポイントは、一般的な広告として活用されている「純広告」や「RTB広告」の懸念点を解消していること。ブランドイメージの構築とターゲティングを同時に実現できます。

では、そんなPMP広告はなぜ注目をされているのでしょうか。

そこで本記事では、PMP広告についてわかりやすく解説していきます。主な種類や純広告・RTB広告との違いも詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の目次

PMP広告とは媒体と広告主を限定した広告

PMP広告とは、媒体と広告主を限定して配信されるクローズドな広告のことです。「Private Market Place」と呼ばれる、媒体と広告主が絞られた広告取引市場で扱われています。

リスティング広告をはじめとする現在のWeb広告の多くは、広告の掲載に「RTB」という仕組みを採用したオークション形式を利用しています。この形式には、広告主側が、自社の広告がどのような媒体に掲載されるのか分からないという問題点がありました。

そこで、媒体と広告主が限定されたPMPという取引市場が誕生し、現在ではより信頼性の高い媒体へ出稿できます。

PMP広告市場は成長傾向にある

PMP広告の市場は成長傾向にあります。ここでは、PMP広告の市場規模と、その成長の背景について解説します。

PMP広告の市場規模

PMP広告市場は成長傾向にあり、今後も安定した成長性が期待されます。

2017年に株式会社AJAが実施した調査では、2017年にはPMP取引市場規模は2016年比約2倍の125億円となっており、2021年にはそのさらに3倍を超える見通しが立てられています。

2026年時点の調査では、日本のプログラマティック広告市場は2026年に約276億米ドル(約4兆円規模)に達すると予測されており、そのうちPMP(プライベートマーケットプレイス)取引はプログラムマティック広告支出の約28%を占め、2024年の22%から拡大しています。

特に動画広告やコネクテッドTV広告において、PMP取引の比重が高まっています。

出典:AJA、国内プライベートマーケットプレイス市場調査を実施

同調査では、PMP広告の中https://aja-kk.co.jp/news/189でも特に動画広告の比重が高くなると見込まれています。

実際、YouTubeやInstagram、TikTokといった媒体の需要が高まっていることからも分かる通り、Web広告の中でも動画広告の比重は高まりつつあります。

PMPでも同様に、動画広告の比重が今後も高まっていくでしょう。

PMP市場が成長している背景

PMP広告の市場が成長している背景としては、従来の広告取引方式の問題点が指摘されています。

RTBと呼ばれる従来の広告取引方式では、広告主側が広告の掲載される媒体を事前に把握できませんでした。そのため、質の低いサイトや悪質なサイト、公序良俗に反するサイトに掲載されてしまうことが問題点として指摘されることも少なくありません。

そこで、広告主と掲載媒体が限定されたプラットフォームとしてPMPが登場します。

PMPによって、自社の広告が品質の低いサイトや悪質なサイトに掲載されることがなくなり、自社のブランドイメージを棄損するリスクを回避できるようになりました。

従来の広告取引の問題点を解消する形で登場したことで、PMP市場は成長傾向にあると考えられます。

PMP広告と純広告・RTB広告との違い

それでは、より具体的に「純広告」と「RTB広告」という従来のWeb広告とPMP広告の違いを解説します。

純広告との違い

「純広告」とは、テレビや新聞、看板などの広告と同じように、特定のメディアの特定の広告枠を買い取る形式で取引される広告形態です。Web広告が誕生した当初は純広告による配信が一般的で、広告主はさまざまな媒体のPV数などをチェックしながら、どの枠を買い取るかを検討していました。

純広告は、広告を掲載する媒体を指定できたり、枠さえ買い取れば確実に配信できる、という点ではPMP広告と共通しています。しかし純広告には、PMP広告のような柔軟な運用はできないというデメリットもあり、成果分析をふまえて期間や費用を調整する、といったことはできません。

RTBとの違い

「RTB(Real Time Bidding)」は、Web広告の入札方式の一種です。RTBでは、広告のインプレッションが発生するたびにオークションが行われ、最も高い金額のついた広告が配信されます。

RTB広告の場合、純広告と違って柔軟な運用が可能となりますが、オープンオークション型のRTBでは、PMP広告のように掲載先や配信枠を事前に限定・合意しにくい場合があります。そのため、適切な配信先管理やブランドセーフティ対策を行わない場合、自社のブランドイメージを損なうリスクがあります。

PMP広告の代表的な3つの取引形態

PMP広告には、主に3つの取引形態があります。ここでは、それぞれの仕組みや特徴を解説します。

  1. Invitation Only Auction(クローズドオークション)
  2. Unreserved Fixed Rate(プリファードディール)
  3. Automated Guaranteed(プライベートディール)

Invitation Only Auction(クローズドオークション)

「Invitation Only Auction」は、参加できる広告主と媒体が限定されたクローズドオークションです。

入札方式としてはRTBが採用されるため、厳密な意味ではRTB広告の一種ではあるものの、参加者が限定されているため、一定の品質が保たれた媒体に広告を配信できます。

Invitation Only Auctionは参加者が限定されていないオープンな広告市場に対して優先権があるため、良い広告が流れてしまう前に優先的に入札できるのが特徴です。

もちろん、優先的に入札できる分コストは多少上がります。

Unreserved Fixed Rate(プリファードディール)

「Unreserved Fixed Rate」は、オークションを行わず、媒体社と広告主があらかじめ合意した固定単価で広告枠を取引する仕組みです。

オークション形式ではないため、配信にかかるCPMを事前に把握しやすいというメリットがあります。

また、Invitation Only Auctionと同じく、オープンなRTBオークションよりも優先的に広告枠へアクセスできるため、狙ったメディアや広告枠に配信しやすい点も特徴です。ただし、配信量が保証されるわけではないため、必ず広告が掲載されるとは限りません。

プレミアムな広告枠を対象とする場合は、オープンオークションよりコストが高くなる傾向があります。

Automated Guaranteed(プライベートディール)

「Automated Guaranteed」は、Unreserved Fixed Rateと同じく固定単価で取引されますが、在庫予約ができる仕組みです。事前に在庫予約ができるため、他の取引形式に対して最も高い優先権があります。

もちろん優先権が高い分コストも高くはなりますが、信頼性の高いメディアでの高い成果が期待できます。

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PMP広告のメリット3つ

では最後に、PMP広告のメリットを3つご紹介します。

  1. ブランドイメージを損なうリスクが低い
  2. 複数の広告枠へ効率的に配信できる
  3. オーディエンスデータでのターゲティングができる

ブランドイメージを損なうリスクが低い

PMPで広告配信することで、ブランドイメージを損なうリスクを軽減できます。そもそもPMP広告の市場規模が拡大している背景には、悪質なサイトや公序良俗に反するサイトへの広告掲載によるブランドイメージの棄損といった問題点がありました。

自社の広告が悪質なサイトに掲載されていては、ブランドイメージに大きく傷がついてしまい、せっかく広告を出稿しても逆効果です。

そこでPMPを利用すれば、事前に広告が出稿されるメディアを把握したうえで配信ができ、ブランドイメージを損なわれるリスクを高確率で回避できます。

複数の広告枠へ効率的に配信できる

PMPでは、複数のメディアや広告枠に対して、条件を設定しながら効率的に広告配信を行えます。

固定単価で特定の広告媒体に広告を出稿できるため、複数の広告媒体に対して横断的に出稿でき、一媒体にかける費用もRTB広告ほどかかりません。

PMPはRTBよりも確実に広告枠やインプレッションを獲得でき、優良サイトにのみ配信できるため、費用対効果が高いのもポイントです。

オーディエンスデータでのターゲティングができる

PMPには、純広告と違い、オーディエンスデータを用いたターゲティングができます。

純広告の場合、事前に媒体の様子をチェックできるメリットがあります。しかし、決められた条件の元で広告を配信するため、配信の経過をチェックしながらターゲティングすることはできません。

一方、PMP広告はオーディエンスデータを用いたターゲティングができるため、より高い広告効果を期待できます。

PMP広告は、ブランドイメージを損なわずに配信できるだけでなく、オーディエンスデータでのターゲティングができます。つまり、PMP広告は、純広告とRTB広告という2つの広告形態の欠点を解消した広告取引の仕組みといえます。

PMP広告の成功パターン:運用手順・ターゲティング・クリエイティブ最適化

PMP広告で成果を安定して伸ばすには、広告枠を確保して配信するだけでなく、商材や目的に合わせた配信設計と、データをもとにした継続的な改善が重要です。特に、どのディールや配信面を選ぶか、どのユーザーに届けるかによって、広告の到達状況や効果は大きく変わります。

また、ビューアビリティやフリークエンシーなどの指標を確認しながら、クリエイティブやメッセージを調整することも欠かせません。

ここでは、PMP広告を効果的に運用するための配信設計、ターゲティング、効果測定、クリエイティブ改善のポイントを解説します。

配信設計(ディール選定→配信面→オーディエンス)

PMP広告で成果を出すには、まずディール(PMP取引)を選定し、配信したい媒体カテゴリ・面種・デバイス・フォーマットを明確にします。
次にDSP側でオーディエンスデータを使い、リーチを広げるのか、特定セグメントに絞るのかを設計します。
PMPは「面が良い」だけで成果が出るわけではないため、広告主の商材やファネルに合ったターゲティングと、配信面の文脈を一致させることが重要です。

運用で見るべき指標(ビューアビリティ・フリークエンシー・到達)

PMP広告はブランドセーフティを担保しつつ配信量を確保できる反面、限定在庫ゆえに配信が偏るとフリークエンシーが上がりやすいケースがあります。

ビューアビリティ、オンターゲット率、到達人数、配信先のSSP別・面別の差分を確認し、ディールID単位で配信調整することが基本です。

クローズドオークション型の場合は入札強度(CPM)と配信量のバランスを調整し、プリファードやプライベートディールの場合は在庫消化率とKPIの乖離を見て設計を見直します。

クリエイティブとメッセージの最適化(動画・静止画・LP)

PMP広告は媒体文脈に沿ったクリエイティブが機能しやすく、特に動画広告との相性が良いです。
媒体ごとのユーザー体験に合わせて、冒頭の訴求、尺、テロップ、商品理解の順序を変え、DSP側での配信データをもとに改善します。

静止画でも、面のサイズやフォーマットに合わせた複数バリエーションを用意し、PMP advertisingとしての強みである高品質面での表現力を最大化すると、CTRや視聴指標だけでなく、指名検索や再訪などにも波及しやすくなります。

この記事のQ&A

Q1. PMP広告とは、どのような広告ですか?

PMP広告とは、「Private Market Place(プライベートマーケットプレイス)」と呼ばれる、参加できる媒体と広告主が限定されたクローズドな取引市場で売買される広告です。従来のオープンなRTB(リアルタイム入札)では、広告主が自社広告の掲載先媒体を事前に把握できないという課題がありました。PMPでは出稿先が限定されているため、信頼性の高い媒体を選んで配信できる点が特徴です。

Q2. 純広告やRTB広告と比べて、PMP広告は何が違うのですか?

純広告は特定メディアの広告枠を買い取る形式のため掲載先は確実ですが、成果を見ながら期間や費用を調整するような柔軟な運用には向きません。一方RTB広告は柔軟に運用できるものの、配信枠を事前に指定・把握できず、ブランドイメージを損なうリスクを抱えています。PMP広告は「掲載媒体を限定できる」という純広告の利点と、「オーディエンスデータを使ったターゲティングができる」というRTBの利点を組み合わせた仕組みだと整理できます。

Q3. PMP広告は費用が高くなるのでしょうか、安く抑えられるのでしょうか?

記事では、PMPは限定された枠に優先的に入札・出稿できる分、オープンなオークションと比べて単価(コスト)は多少上がると説明されています。その一方で、固定単価型の取引であれば配信コストを事前に把握でき、複数媒体へ横断的に出稿しやすい点がメリットとされています。単価の安さよりも、優良な媒体に確実に配信できることによる費用対効果で判断する考え方です。なお、具体的な最低出稿金額やCPMの相場は媒体・DSPごとに異なり、記事内には記載がありません。

Q4. PMP広告の3つの取引形態は、どのように使い分ければよいですか?

PMPは、招待制のオークションで入札する「Invitation Only Auction」、オークションを行わず固定単価で取引する「Unreserved Fixed Rate」、固定単価に加えて在庫(配信枠)の予約ができる「Automated Guaranteed」の3種類に分かれます。掲載量やタイミングを確実に押さえたいキャンペーンほど優先権の高い形態が適しますが、その分コストは上がります。予算の見通しを立てやすくしたい場合は固定単価型、コスト効率を優先する場合は招待制オークション型、というのが基本的な考え方です。

Q5. PMP広告はどのような広告主・商材に向いていますか?

ブランドイメージの毀損を避けたい企業や、掲載面の質を重視する商材との相性が良い手法です。記事でも、悪質なサイトや公序良俗に反するサイトへの掲載を避けられる点、および純広告では難しいオーディエンスデータでのターゲティングが可能な点が主なメリットとして挙げられています。逆に、掲載面を問わず低単価で広く配信量を確保したい場合は、オープンオークションのほうが適する場面もあります(この点は記事外からの補足です)。

まとめ:PMP広告でRTBのデメリットをなくして高品質な広告表示を実現しよう

PMP広告は、広告主と配信媒体を限定したクローズドな取引市場で扱われる広告です。

根幹をなすといっても過言ではないターゲティング広告は、ブランド毀損といった重大なリスクを抱えていました。広告主側はどのような媒体に配信されるかわからないため、少なからず不安はあるでしょう。

そうした課題もクローズドな配信ができるPMP広告では、ブランドイメージを損なわずに、高い費用対効果を期待できます。

急成長を見せるPMP広告の動向を追いながら、活用を検討してみてください。

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