【Facebook広告】広告数がページの上限になってしまった時の対処法!
Facebook広告を出稿していると、広告上限数に達する場合があるかと思います。
今回はそんな、「広告数の上限に達するとは何か?」からその時の対処法まで詳しく述べていきます。
もし、Facebook広告を出稿していて「広告数がまもなく上限に達します」と出ている方、広告上限を超えてしまった方への手助けになると幸いです。
この記事の目次
Facebook広告の広告上限数とは?
Facebook広告には、広告の上限数があります。
公式にFacebookが公表しているデータがありますので、下記を参照ください。
広告主の規模 | 広告数の上限 |
小~中規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が10万ドル未満) | 250件 |
中~大規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が100万ドル未満) | 1,000件 |
比較的大規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が1,000万ドル未満) | 5,000件 |
最大規模のページ(最も支出が多かった月の広告費が1,000万ドル以上) | 20,000件 |
「最も支出が多かった月」とは、過去12か月で広告費が多かった月の事を指します。
1ドル=100円、と仮定すると1,000万円の広告費を1ヵ月で使用すると広告数の上限が1,000件へ増加する、という事になります。
なぜ広告数の上限があるのか
なぜ、Facebook広告には広告数の上限があるのでしょうか。これも、Facebook社が理由を述べています。
『一度に大量の広告を掲載すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。通常、ページで一度に大量の広告を掲載すると、情報収集期間が終了する広告が少なくなり、配信システムによるパフォーマンスの最適化が完了するまでに消化する予算が増えることになります。』(FACEBOOK for Business ビジネスヘルプセンターより引用)
つまり、月額広告費1,000万円を超えない月額予算では250件を上回る広告を入稿しても成果が改善しない(改善に至るまで時間がかかる)ため、設けられた上限数であることが分かります。
つまり、昨今の運用型広告でよく言われる「最適化」をかけた状態にして広告成果を改善するためには、上記のルールに従ってください、ということになります。
上限広告数=入稿済み広告数ではない
これは、とても勘違いを生みやすい表記なのですが、Facebookが定めている「広告上限数」は入稿済みの広告全ての数ではありません。
「広告上限数」=配信中、ないし審査中の広告の合計
上記になります。つまり、最も分かりやすく言うと「オフ」の広告はカウントされません。また、キャンペーンや広告セット単位でオフになっている場合も配信中に該当しないため、この総数に含まれません。
参考に述べますと、純粋な「広告数」の上限は下記です。
- 広告セット内に最大50件の広告を入稿することが可能です。
- 最大5,000件の広告セットを入稿が可能です。
- 最大5,000件のキャンペーンを入稿することが可能です。
つまり、単純計算で50×5,000×5,000なので、12億個のほどの広告を入稿することが理論上可能です。つまり、250件の広告数を超えてしまったら古い広告から消えてしまう、などの心配をする必要はないことが分かります。
広告上限を超えてしまうと何が起こるのか
では、250件(月額広告1,000万円以下のケース)を超えてしまった場合、何が起こるのでしょうか。
これも、しっかりFacebook社のヘルプページに記載されています。
このページで1度に掲載または審査が可能な広告の最大数です。ページの上限に達すると、追加の広告を掲載したり、既存の広告への変更を公開したりすることはできません。(FACEBOOK for Business ビジネスヘルプセンターより引用)
なるほど、広告上限数に達してしまうと追加の広告を掲載することと、既存の広告に変更を加えることができなくることが分かります。
ここで1つ注意点が出てきたことにお気づきでしょうか。
広告上限数は「ページ」ごとに設定されている
広告の上限数はFacebookページごと、に設定されています。
1つのFacebookページに複数のアカウントが紐づいている場合、アカウント内の配信中、ないし審査中の広告が広告上限数を超えることが無いように注意が必要です。
また、最近ではiOS14のアップデートに関する対処として「ドメイン認証」を行う必要もありましたが、広告数の上限は「ドメイン」ごとでもない、という事も注意が必要です。
つまり、複数の代理店で1つのFacebookページを使用している場合、各代理店ごとにコミュニケーションをとり、各代理店が広告上限を超えないように注意する必要があります。
くれぐれも、アカウント内で250個以内だから大丈夫だ、とはならないケースがありますので留意が必要です。
広告上限数の確認方法
広告上限数について、超えないようにという論調で進めてきましたが、そもそも少なくとも250個の広告数を確認する、今いくつ広告が配信されているか分かる術はないのか?という疑問があると思います。
実は、Facebook社がページごとに今いくつ広告が配信されているか、調べることが可能になるように作成してくれています。
https://www.facebook.com/ads/ad_limits/
上記へアクセスすることで現在広告が各ページごとにいくつ配信されているかを調べることが可能です。
複数の代理店で管理している場合でも権限の付与を行うことで見ることが可能ですので、ぜひご活用くださいませ。
広告上限数を超えてしまうときの対処法
では、広告上限を超えてしまった場合どうすればよいのか。または、広告上限を迎えそうなときに新規の施策を行う必要が出た場合、どう対処すればよいか、を述べます。
方法① 広告を停止してしまう
一番シンプルかつ、その場で今今対処することが可能な手法は、「広告を停止してしまう」という手法になります。
これは、上記でも述べたように広告上限数は「配信中、ないし審査中の広告の総数」であるため、広告上限数を下回るように広告を停止することで、回避できます。
成果の悪い広告や、新規の施策が既存の物と被る場合は差替える感覚で旧広告を停止することで、新規の広告を配信することが可能です。
方法② 新規にFacebookページを作成する
繰り返し述べてきたことですが、広告上限数はFacebookページごとに設定されます。
つまり、新規にFacebookページを作成することで新規に広告配信することが可能です。
さらに、現状(2023年8月現在)ではFacebookページは1社につき1つしか運用できない、というポリシーはありません。
そのため、通常と同じ手順で作成することが可能です。
一方で、Facebookページが不承認になる可能性があるのではないか、という問題に対しての対処法は以下になります。
- Facebookページ作成の時はポリシーを遵守する
- 全く同一のページは作成しない
- 同じ企業でも異なるブランドで作成する
上記を守ることで、アカウントの停止やページの不承認を防ぐことが可能です。
もし、どうしても同一のページになってしまう場合は手順①の広告停止を選択する方が好ましいです。
終わりに
今回は、Facebook広告の広告上限数に関する対処法に関して説明しました。
細かく配信しようとすればするほど、広告数が増えてしまうこともあるかと思います。(Facebook社は細かく設定しない方が広告成果が出やすい、とも述べていますが、そうもいかない場合もあるかと思います。)
この記事がそんな方への一助になると幸いです。
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