【Facebook広告】ダイナミッククリエイティブの出稿方法と特徴とは?
今回は、Facebook広告の数多ある広告出稿形式の中からダイナミッククリエイティブについて解説します。
ダイナミッククリエイティブを活用することでより効果的な広告配信が可能になる可能性が高いため、ぜひ活用ください。
この記事の目次
ダイナミッククリエイティブとは?
ダイナミッククリエイティブとはFacebook広告の広告出稿の手法の1つになります。
簡単に述べてしまいますと、Googleディスプレイ広告レスポンシブ広告にかなり近い出稿形態となっており、見出し、メインテキスト、リンクの内容とクリエイティブを複数入稿することができ、ユーザーへはFacebookが判断する最も有効な組み合わせが表示される、という仕組みです。
ここで、ダイナミッククリエイティブの最も優れている点(入稿する意味)は何か、という事に関しましては、クリエイティブのテストをしていると広告数が多くなってしまい、ページの広告上限へ達してしまうことがあるかと思います。しかし、ダイナミッククリエイティブは入稿したクリエイティブが全てセットで1つの広告とカウントされるため、広告数の抑制に繋がります。
さらに、テキスト、見出しが同じでクリエイティブのみ異なる場合はダイナミッククリエイティブが最高の選択肢になりえます。
なぜなら、基本的にインプレッション課金であるFacebook広告では、最も成果が出ると思われる広告を多く表示することが成果最大化への近道になりうるためです。
ダイナミッククリエイティブの出稿方法について
ダイナミッククリエイティブの出稿方法は下記の通りです。
ダイナミッククリエイティブの出稿手順①
ダイナミッククリエイティブを使用するための広告キャンペーンを作成する。
キャンペーン選択の中で、ダイナミッククリエイティブが使用できないキャンペーンは「メッセージ」になります。
ダイナミッククリエイティブを使用する際には、他のキャンペーン目的を選択しましょう。
※カタログ販売、来店数の増加キャンペーンでは実証していません。
ダイナミッククリエイティブの出稿手順②
キャンペーンの作成が完了したら、次は広告グループを作成します。
今回のダイナミッククリエイティブは広告グループ単位で設定する仕組みとなっております。
よって、同じ広告グループの中にダイナミッククリエイティブの出稿と異なる、通常の広告セットを入稿することは出来ません。
設定方法は簡単で、下記画像の項目を「オン」へ変更することで設定が完了します。
ダイナミッククリエイティブの出稿手順③
早速ですが、ダイナミッククリエイティブ広告を出稿していきましょう!
入稿の仕方は非常に簡単です。
メディア(クリエイティブ)を選択し、メインテキスト、見出し、説明を設定することで完了します。
入稿数は下記の通りです。
- メディア(クリエイティブ)は10個入稿可能です。
- 見出しは5つまで入稿できます。
- メインテキストも5つまで入稿可能です。
- 説明も5種類まで設定することが可能です。
ダイナミッククリエイティブでは、上記の入稿したメディアと見出し、メインテキスト、見出し、説明でユーザーが最も反応するアセットを自動的に作成し、広告配信する、という設定になります。
なので、入稿する際にきをつけることは、各メディア(クリエイティブ)と見出し、メインテキスト、説明がどの組み合わせでも齟齬が発生しないように気を付ける必要があります。
ダイナミッククリエイティブの入稿は上記で完了です。
ダイナミッククリエイティブのメリット・デメリット
ここでは、ダイナミッククリエイティブを入稿することのメリット・デメリットについて説明していきます。
メリットについて
ダイナミッククリエイティブのメリットは明白です。
Facebook広告、Instagram広告ではメディア(クリエイティブ)によって成果が大きく変動することが広く知られております。
そこで、メインテキスト、見出し、説明は1パターンのみを設定しメディアごとの成果差を検証する際に便利です。
というのも、もしクリエイティブの成果をダイナミッククリエイティブを活用せずに行うとすると、メディア(クリエイティブ)の数だけ広告セットを入稿する必要があり、Facebookページごとの広告上限がある現状では、アカウントによっては広告数の上限に達してしまう可能性もあるためです。
そして、Googleディスプレイ広告では各アセットによる成果を明確に知ることは困難ですが、ダイナミッククリエイティブでは、各クリエイティブ別の成果が分かる仕組みになっております。
確認方法は下記の通りです。
「内訳」⇒「ダイナミッククリエイティブ要素」⇒成果を知りたい要素を選択するすることでメディア(クリエイティブ)別の成果を見ることができます。
また、最も成果が出るように最適化がかかるため、現状成果の良いクリエイティブや見出しなどで設定することでさらに成果の向上を見込むことができる場合もあります。
デメリット
便利で設定の難易度も高くないダイナミッククリエイティブですが、デメリットあります。
1つ目はFacebook社もヘルプで述べている事ですがA/Bテストには不向き、という点です。
本来、A/Bテストとは同じ配信量にて成果差を図る物ですが、ダイナミッククリエイティブでは均等に配信するわけではないため、成果差が見れる=A/Bテスト、ではないことが分かります。
2つ目はFacebook社は最適化がかかるため、高い成果を見込むことができる、と述べておりますが、これは必ずしもそうとは言い切れません。
まず、前述したとおりメディア(クリエイティブ)ごとに配信量が異なります。
上記は実際にダイナミッククリエイティブを出稿した際の表示回数になりますが、5つのクリエイティブのうち60%以上が1つのクリエイティブへ偏っています。
実は、同上のメディア(クリエイティブ)を通常の広告セットで配信した場合に成果が良かったものの配信量が減少している、ということが起きており、Facebookの最適化=成果が良い、とは言い切れないこともあります。
また、最も大きいデメリットはメディア(クリエイティブ)ごとにメインテキストを設定することができないため、全く異なるクリエイティブの場合を入稿したい場合、メインテキストが凡庸的になってしまうことで、広告効果の最大化が図れないケースも生じます。
ダイナミッククリエイティブを有効に使うには?
ダイナミッククリエイティブのメリット・デメリットを上述しましたが、ダイナミッククリエイティブを有効に使用するには下記の手法がお勧めです。
- 動画コンテンツの1シーン変更による成果差を検証
- バナー画像の文言の1部変更
- メディア(クリエイティブ)の色違いによる成果差の検証
動画コンテンツの場合、最初の見出しの言葉を変更する、最後の行動訴求の文言を変更するだけで成果が劇的に改善される場合があります。これを検証するには、ダイナミッククリエイティブを活用することが最も簡易的で有効です。
同様に、バナー画像の文言変更も大きく成果が分かれます。一般的に下記のように言われています。
定価¥10,000の商品が「30%引き」「¥3,000円オフ」とキャンペーンを行った場合、クリック率が高いのクリエイティブは「¥3,000円オフ」になります。一方で、CVRが高いのは「30%引き」になるといわれています。
これは「30%引き」に反応するのは、すでに広告商品やその定価をなんとなく知っており、30%オフならお得だなと考えクリックするためです。
こういった「文言の検証」を行う際にも、ダイナミッククリエイティブを活用すると非常に便利かと思います。
おわりに
今回はFacebook広告のダイナミッククリエイティブの出稿方法から活用方法について説明しました。
Faceboook広告では日々、新機能が実装されており、またiOS14.5のリリースに伴い広告出稿を行う際に「ドメイン認証」が必須となりました。
Facebook広告出稿に関する悩みが、本記事で1つでも解消されたら幸いです。
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