【5分で読める】Looker Studio(旧:Googleデータポータル)とYouTubeアナリティクスの連携をカンタン解説!
*2022年10月にGoogleデータポータルからLooker Studioに名前が変更されました。
様々なデータと接続して可視化できる Google データポータルで、Youtube アナリティクスの成果を可視化する方法について紹介します。
この記事の目次
YouTube Studio アナリティクスとは
YouTube Studio アナリティクスの詳細は、Google の Youtube ヘルプ に公式の情報が掲載されています。そこで説明されている最も簡潔な説明は、下記のとおりです。
YouTube アナリティクスでは、最新の統計情報とレポートでチャンネルや動画のパフォーマンスを確認できます。
YouTube Studio アナリティクスの概要
webアクセス解析で Google Analytics を使ったことがある人は操作などがイメージしやすいかと思われますが、Google Analytics の YouTubeバージョンです。
視聴回数の増加、チャンネル登録者数の増加、収益の増加を目指す上での現状分析のためには、YouTube アナリティクスで自チャンネルの現状を把握し改善ポイントを洗い出すことが不可欠です。
YouTubeアナリティクスで閲覧可能な、動画視聴に関する主要な指標は以下のとおりです。
動画の視聴者集客に関する指標
- 視聴者が YouTubeサイト(アプリ) のどの部分から動画にアクセスしたか?
- 動画をリンクで埋め込んだ外部サイトからの視聴状況
- 動画リンク画面の表示回数と、クリック・視聴された回数の割合
- 動画検索にヒットした際の検索語句
視聴者層に関する指標
- 視聴者の地域
- 年齢と性別
- 視聴時間帯
- 視聴者が閲覧した他の動画・他のチャンネル
Google Looker Studioとの連携
Google Looker Studio は、Google Analytics に関するデータを始めとした、Googles サービスや外部サービスと様々なデータ接続が可能です。
Google Looker Studioから「作成」→接続先データを選択する「データソース」→選択画面(下記画像)にから「YouTube アナリティクス」を選択→「承認」をクリックして簡単に連携できます。
Google Looker StudioにログインしているGoogleアカウントで作成されたYouTube チャンネルに関する情報を閲覧することが可能です。
Google Looker Studioで分析できるYouTube指標
Google Looker Studio × YouTube アナリティクスのデータ接続でどのような分析ができるのか、利用可能なデータソースの指標を紹介していきます。
視聴状況に関する指標
- 視聴回数
- Average Watch Time (平均視聴時間)
- Total Watch Time (合計視聴時間)
- 平均視聴率
動画の属性に関する指標
- 動画タイトル
- 動画の長さ
- 日時
- 日付
- 動画のリンク(URL)
- サムネイル (画像)
- サムネイルリンク (URL)
- 画像リンクサムネイル
- ライブ配信動画か否かの判定
上記のようなデータを組み合わせることで、「視聴回数を、動画のサムネイル (画像) ごとに表した表」を作ることができ、動画のサムネイルと動画成果を組み合わせた、分かりやすいレポートを作ることができます。
ユーザーからの動画評価に関する指標
- 動画から削除された高評価数
- 動画から削除された低評価数
- 動画に追加されたコメント数
- 動画に追加された高評価数
- 動画に追加された低評価数
- 動画の共有数
Youtube上でのユーザー行動に関する指標
- ユーザーが削除した登録チャンネル数
- ユーザーが追加したコメント数
- ユーザーが追加した登録チャンネル数
- 再生リストに追加された動画数
- 再生リストから削除された動画数
情報カードに関する指標
- 情報カードID
- 情報カードのクリック数
- 情報カードの表示回数
- 情報カードのタイプ
- 情報カードのティザーのクリック数
- 情報カードのティザーの表示回数
情報カードは、動画の途中にお知らせメッセージやURLを掲載することができるYouTubeの機能です。商品紹介に関する動画で販売サイトのリンクを情報カードとして挿入した際は、ユーザーがどの程度URLをクリックしたかを分析することができます。
アノテーションに関する指標
- アノテーションID
- アノテーションタイプ
- アノテーションのクリック数
- アノテーションのクローズ数
- アノテーションの表示回数
- クリック可能なアノテーションの表示回数
- クローズ可能なアノテーションの表示回数
情報カードと同様に、アノテーションも動画中に様々なリンクやメッセージを挿入することができるYouTube機能です。アノテーションの活用方法には、以下のようなものがあります。
- 動画内からのチャンネル登録
- 高評価、共有を促す
- 動画の目次(時間と見出し)の表示
- 関連動画、シリーズ動画へのリンク
動画内で「チャンネル登録」や「高評価」を促す部分が有効に働いているか、Googleデータポータル上で分析することができます。
Looker StudioでYouTubeアナリティクスするメリット
Google Looker Studioの最大の強みは、「データのモニタリングのためのダッシュボードを作れる」という点です。
データのダッシュボードとは、1つの画面上に重要な表やグラフを配置してデータを可視化し、データが意味する全体像をひと目で理解できるようにするためのものです。
Google Analytics や YouTube アナリティクスでは、様々な成果を見るために、アナリティクスツール上の画面を行き来する必要が生じます。
しかしながら Google Looker Studio上に表やグラフを配置してしまえば、定期的にモニタリングするYouTube動画の現状把握を、1つの画面を閲覧するだけで完結することができます。
データポータル上は、表やグラフの設定期間、集計のための切り口を様々に変えることができ、一度分析フォーマットを固めてしまえば、アナリティクスツールよりも詳細な分析が容易に可能になります。
また、オンラインでのマーケティングは、YouTube のみで完結するケースはむしろ稀で、webサイトへのアクセス、SNSのフォロワーなど、複数のプラットフォームにわたる様々な指標をチェックする必要があります。
このような、プラットフォームが異なる複数のデータを1つのダッシュボード上に集約できるのもGoogleデータポータルの強みです。
ダッシュボードを見るだけでデータの全体像をつかめる、というように、データに接するための心理的ハードルが下がれば、データが表す重要な変化にいち早く気づき、タイムリーな対応が可能となります。
動画レポートの例
弊社では、YouTube 動画集客を担当しているクライアント様向けに、下記のような動画レポートをGoogleデータポータルで作成し、共有しております。
上記の表の中には、「視聴維持割合 25% 50% … 」といった、Youtubeアナリティクスのデータに含まれない動画指標が盛り込んであります。
これは、YouTubeアナリティクスのデータに加え、Youtube広告のデータを連携させることで、チャンネル登録への流入+動画広告での成果 を分析可能にしています。
弊社Cyberhorn では、YouTubeを活用した集客サービスを行っておりますので、YouTube動画広告を検討されている方はぜひとも、お気軽にお問い合わせください。