ディスプレイ広告は3種類!フォーマットやターゲティングも解説
Web広告は多種多様であり、目的に応じて適切な形式を選ぶことが重要です。ディスプレイ広告は、視覚的なアピールが得意な広告形式です。
ユーザーにメッセージを届け、商品やサービスの認知拡大に効果的なため、これから運用したい方も多いでしょう。
本記事ではディスプレイ広告の種類からフォーマットやターゲティングについて詳しく解説します。ディスプレイ広告を上手に運用するために、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリケーションの広告スペースに表示される広告のこと。主に、画像やテキスト、動画、音声を活用して配信できます。
サイトに応じて掲載されるコンテンツ連動型広告とも呼ばれ、ユーザーの興味関心や行動履歴によって配信されるため、まだ自身でも気づけていない潜在顧客にアプローチできます。
画像や動画のバナー形式で配信すれば、ユーザーの目に触れやすく効果的な認知拡大が見込めるでしょう。
また、クリック単価が安く、コストを抑えながら配信できます。
ディスプレイ広告は3種類
ディスプレイ広告には、下記の3種類あります。
- GDN(Googleディスプレイネットワーク)
- YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)
- YouTube広告
それぞれ解説していきます。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)
Googleディスプレイネットワーク(GDN)は、Googleが提供するディスプレイ広告サービスのこと。GmailやYouTubeをはじめ、約3,500万のWebサイト・アプリに広告掲載ができます。
膨大な提携サイトへの配信に加え、ユーザーの趣向や興味に合わせた詳細なターゲティングができるため、効果的な配信ができるでしょう。
YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)は、日本国内のディスプレイ広告に特化したYahoo!が提供する広告サービス。Yahoo! JAPANのポータルサイトやYahoo!ニュース、提携サイトなどに配信できます。
Yahoo! JAPANは信頼できる法人サイトとしか提携していません。よって、不適切なサイトへの掲載リスクを防ぎ、効果的な広告配信が期待できます。
YouTube広告
YouTube広告は、YouTubeのトップ画面や動画視聴時の下部に配信される広告サービスです。
YouTubeは、2023年時点では全世界で25億人の月間アクティブユーザー数を誇る最大級の動画配信プラットフォーム。日本国内でも、6,500万人の月間アクティブユーザー数を誇ります。
年齢層も幅広く、あらゆる広告でも効果が期待できます。
特にインプレッションの拡大を目的とする場合に、YouTubeのディスプレイ広告はとても有効でしょう。
ディスプレイ広告の配信フォーマットは5種類
ディスプレイ広告の配信フォーマットは、下記の5種類あります。
- バナー広告
- レスポンシブ広告
- 動的ディスプレイ広告
- テキスト広告
- 動画広告
それぞれ解説していきます。
バナー広告
バナー広告は、サイトの端や上部、下部、コンテンツの途中部分に掲載される広告形式。画像や動画を使用したビジュアル訴求が特徴です。
シンプルなスタイルで設置しやすく、複数の形状や大きさのパターンを用意できます。
バナー広告は、視覚的にアピールできるため、認知度の拡大や信頼性の向上を期待できるでしょう。
レスポンシブ広告
レスポンシブ広告は、掲載スペースに自動調整して配信できる広告フォーマットです。
広告サイズは、枠に応じて自動で調整される上、組み合わせも最適化されます。よって、違和感なくWebサイトに浸透させながらアプローチができるでしょう。
広告主は、短時間で短時間であらゆる広告スペースに対応したクリエイティブを作成でき、効率良く広告を展開できます。
動的ディスプレイ広告
動的ディスプレイ広告は、ユーザー情報や広告枠をもとに最適な商品情報を配信できる広告フォーマットです。
動的ディスプレイ広告は、バナー広告のような詳細な作り込みは必要ありません。リスト形式で提供されるため、多数の商品を扱うECショップに適しています。
また、ユーザーの検索履歴や閲覧履歴、アクセス履歴といった過去のアクションから、作成されるため、関連度の高い配信が期待できるでしょう。
テキスト広告
テキスト広告は、画像や動画を使用せずに、テキストのみで作成される広告フォーマットです。
テキストのみなので、制作に多くの時間や手間はかかりません。比較的容易に作成できるでしょう。
動画広告
動画広告は、5秒〜1分程度の動画形式でのみ表示される広告フォーマット。映像と音声で配信できるため、視認性が高く、ユーザーの興味関心を惹きつけられます。
動画広告は、長さやファイルサイズによって読み込み時間に影響されるため、注意しなければいけません。
魅力的な動画コンテンツを制作し、ターゲットユーザーに対して効果的なメッセージを混ぜることで、ブランドの認知度向上や商品・サービスのプロモーションを行えます。
ディスプレイ広告の課金形態
ディスプレイ広告の課金形態は、下記の3種類あります。
- クリック課金
- インプレッション課金
- コンバージョン課金
それぞれ解説していきます。
クリック課金
クリック課金は、ユーザーが実際に広告をクリックした場合にのみ費用が発生する形態です。
広告が表示されても費用は発生しません。「クリックする=関心度の高いユーザーを集められる」ことから、コンバージョンに直結しやすい課金形態と言えます。
クリック課金では、広告主がクリック単価を入札し、高単価の広告が優先的に配信されます。よって競争が激しいキーワードや市場では、クリック単価が高くなるでしょう。
なお、入札単価や広告の品質が広告表示の評価に影響を与えるため、広告主は適切なクリック単価と品質の向上に注力する必要があります。
インプレッション課金
インプレッション課金は、広告の表示回数に応じて費用が発生する課金方式です。
ユーザーが閲覧するWebページやアプリの画面上で1,000回の表示回数ごとに発生します。インプレッション課金は、商品やサービスの認知拡大を目的とする際に活用されます。
新商品やサービスなど、まだ認知の浅い商品に有効でしょう。
コンバージョン課金
コンバージョン課金は、広告の表示に対して設定した最終目標や成果が達成された時にのみ広告費用が発生する課金方式です。
インプレッションやクリックでは、費用は発生しません。事前に設定したコンバージョン目標の達成時に発生し、コンバージョン1件における費用も自由に設定できます。
ただし、「過去30日間にコンバージョン数が100件以上」「コンバージョンの90%が、広告のクリックから7日以内に発生」などの制約があります。
条件をクリアしていないと利用できないため、満たしているか確認しましょう。
ディスプレイ広告のターゲティング種類
Googleディスプレイ広告とYahoo!ディスプレイ広告のターゲティング種類をそれぞれ解説します。
GDNのターゲティング
GDNのターゲティングは11種類あります。
ターゲティング | 主な項目・内容 |
---|---|
ユーザー属性 | 年齢や性別、世帯年収など |
アフィニティカテゴリー | ユーザーの興味やライフスタイルに基づくカテゴリ |
カスタムセグメント | キーワードやURL、アプリを指定して配信 |
購買意向の強いオーディエンス | 購買意欲が高いユーザーに対する配信 |
カスタマーマッチ | 自社の保有する顧客リストをもとに配信 |
ライフイベント | 人生の節目や重大イベントに基づく配信設定 |
データセグメント(リマーケティング) | 過去にWebサイトやアプリの訪問ユーザーに配信 |
類似セグメント | 既存顧客やターゲットユーザーに似た属性を持つユーザーへの広告設定 |
トピック | 特定のトピックに関連するサイトやアプリに配信 |
プレースメント | 特定のWebサイトやアプリを指定して配信 |
キーワード | 特定のキーワードと関連高いWebサイトやアプリに配信 |
GDNには、さまざまなターゲティング方法があるので、広告ごとに最適な設定を行いましょう。
YDAのターゲティング
YDAのターゲティングは、大きく11種類あります。
ターゲティング | 主な項目・内容 |
---|---|
性別ターゲティング | 男性・女性・不明で設定 |
年齢ターゲティング | 18歳~19歳、25歳~29歳など |
オーディエンスリストターゲティング | サイトリターゲティングなど4つのリストに対し配信 |
サーチキーワードターゲティング | 指定したキーワードの検索履歴があるユーザーに対して広告配信 |
オーディエンスカテゴリーターゲティング | 「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」を選択して配信 |
サイトカテゴリーターゲティング | 特定のカテゴリーに関連するWebサイトやアプリに広告配信 |
プレイスメントターゲティング | 事前に作成したサイトのリストに広告配信 |
地域ターゲティング | 特定の地域やエリアを指定 |
曜日、時間帯ターゲティング | 特定の曜日や時間帯に広告を配信 |
デバイスターゲティング | 配信デバイス(スマートフォン・PCなど)を指定 |
コンテンツキーワードターゲティング | 特定のキーワードに関連するWebサイトや記事で広告配信 |
YDAでは、ユーザーや配信するタイミングなどを詳細に設定したターゲティングが行えます。
ディスプレイ広告とリスティング広告の違い
では最後に、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いを紹介します。
主な5つの違いを下記の表にまとめました。
ディスプレイ広告 | リスティング広告 | |
---|---|---|
配信場所 | Webサイトの広告枠 | 検索結果の上部 |
広告形式 | テキスト・画像・動画 | テキスト |
ブランド認知・イメージ形成 | ブランドイメージに効果的 | 検索意図に即した広告表示 |
単価 | 安価 | 高価 |
ユーザー層 | 潜在層 | 顕在層 |
それぞれ狙うターゲット層や費用面などが異なるため、適切な広告を選択して運用しましょう。
まとめ:ディスプレイ広告の種類を把握して目的ごとに使いこなそう
ディスプレイ広告は、Web上で視覚的なアピールができる広告形式であり、商品やサービスの認知拡大に効果的です。
ただし、適切な種類の選択やターゲティングの設定が欠かせません。
ぜひ本記事を参考に、効果的なディスプレイ広告の運用を実現させて、認知度拡大や売上向上につなげていきましょう。