認知広告とは?7種類のWeb広告や効果測定のKPIを網羅解説
「認知広告とは何か知りたい」
「商品やサービスの知名度を高めるために認知広告を活用したい」
「認知広告で成果を上げるためにおさえておきたいポイントを知りたい」
広告といっても、認知度の向上や成約の獲得、売上アップなど、目標とするゴールに応じて使い分けが大切です。
そこでこの記事では、下記について徹底解説します。
- サービスを認知させるにはWeb広告が適している理由
- 企業におすすめな認知広告3選
- 認知広告で成果を出すための指標
この記事を読めば、おすすめの認知広告や認知広告の効果上昇のポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
認知広告とは認知度の向上を目的とした広告のこと
認知広告とは、広告主のサービスや商品の認知度を高める広告のこと。認知度だけでなく、商品やサービスのアピールにもつながります。
認知度を高めるといっても、魅力や良さを知ってもらう必要があります。「A商品には〇〇の機能がある」「B商品はこういったシーンで役立つ」といった訴求ができれば、いざ必要になった時に「そういえばあの商品使えそうだな」と感じ、購入のきっかけにつながるでしょう。
実際に、企業が認知広告を出すとブランドや企業の認知度向上だけでなく、その企業の商品やサービスの価値を宣伝できます。
認知広告は商品を知らない潜在層だけでなく、商品を購入しようか迷っている顕在層にも影響力があります。
認知広告と獲得広告との違い
認知広告は、商品やサービスに関する認知度の向上を目的とした広告です。
一方で、獲得広告はサービスのコンバージョン獲得、売上アップが目的になります。
認知広告では、広告が表示された回数であるインプレッション数やCTS(広告がクリックされた回数)が重要であるのに対し、獲得広告はコンバージョン数や売上が重要になります。
広告のジャンル | 宣伝目的 | 広告の重要指標 |
---|---|---|
認知広告 | 広告主の商品やサービスの認知度や理解度の向上 | インプレッション数広告クリック数 |
獲得広告 | 広告主の商品やサービスの売上や購入の増加 | コンバージョン数売上広告費用対効果 |
認知広告と獲得広告を上手く使い分けることで、商品やサービスを知ってもらうところから購入に至るまでのマーケティングを推進できます。
認知広告にWeb広告がおすすめできる4つの理由
認知広告として、Web広告をおすすめする4つの理由を紹介します。
- 低コストにおさえられる
- 詳細なターゲティングができる
- さまざまな配信手段で多くの接点を持てる
- 配信から効果測定までできる
それぞれについて詳細に説明していますので、ぜひご覧ください。
1.低コストにおさえられる
Web広告は、低コストで抑えることができます。
広告種類 | 費用相場 |
---|---|
Web広告 | 1ヶ月あたり10万円以下~50万円程度 |
雑誌広告 | 1件あたり約50~250万円 |
テレビCM | 東京キー局で15秒のCM1回あたり40~80万円 |
特にクリック型の課金形態なら、ユーザーがアクションを起こすまで費用は発生しません。
このようにサービスの認知が目的で、費用を抑えたい場合にWeb広告はとても適しています。
2.詳細なターゲティングができる
Web広告は、宣伝先のユーザーを細かく設定できます。
宣伝したいユーザーの年代や性別、検索履歴、デバイス、位置、曜日・時間帯などを詳細に設定して配信できるからです。
詳細なターゲティングにより、必要以上の費用をかける心配もないでしょう。
3.さまざまな配信手段で多くの接点を持てる
Web広告では純広告や動画広告、リスティング広告等のさまざまなジャンルの広告で宣伝できます。
配信デバイスもスマホやタブレット、PCなどさまざまです。
現代の人は、スマホやPCを多数の人が使用するため、こういったデバイスで配信すれば認知度を爆発的に拡大できます。
4.配信から効果測定までできる
Web広告には、配信から分析・効果測定までできるメリットもあります。
広告の種類によってはユーザーのデータを集めることができ、データの分析により効果的な改善を行えます。
そのため、効率よく集客力の向上が見込めます。
このように、コスパのいいPDCAサイクルを回せることもWeb広告の強みです。
認知広告で活用できる広告は7種類
認知広告として活用できる主な広告は、以下の7選です。
- 純広告
- 動画広告
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- タイアップ広告
- タクシー広告
広告説明 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
純広告 | 特定のメディアの広告枠を買い取り、表示させる広告 | ・運用の手間がかからない ・認知度拡大につながる ・信用やブランドが高まる | ・多少費用がかかる ・細かくターゲットを絞って発信ができない |
動画広告 | 動画で宣伝する広告 | ・たくさんの情報をリアルに伝えられる ・ストーリー性を持たせられる ・出稿後の効果を検証しやすい | ・制作のコストがかかる ・スキップされやすい ・動画の質で印象が左右される |
リスティング広告 | 特定のキーワードで検索したユーザーの検索結果の上位に表示されるテキスト形式の広告 | ・顕在層に訴求ができる ・検索結果の上位に表示されやすい ・即効性がある | ・費用がかかる ・継続的な運用と見直しが必要 ・専門的な知識や経験を要する |
ディスプレイ広告 | Webサイトの広告枠に掲載される画像やテキスト、動画等で形成した広告 | ・潜在層にアプローチできる ・視覚的に訴求できる ・リマーケティングができる | ・コンバージョンを獲得しにくい ・効果測定が難しい |
SNS広告 | SNSを使用して出稿する広告 | ・潜在層の掘り起こしができる ・細かくターゲティングができる ・顧客にダイレクトに宣伝できる | ・運用にコストがかかる ・内容によって炎上する可能性がある |
タイアップ広告 | メディアと広告主が提携し、メディアに出稿してもらう広告 | ・ユーザーの信頼を獲得しやすい ・あらゆる層にアプローチできる ・検索結果の上位表示で拡散力が高い | ・出稿するまで時間と費用がかかる ・広告内容を完全にコントロールできない |
タクシー広告 | タクシーの乗客に見てもらうタブレット等で宣伝する広告 | ・動画を最後まで見てもらいやすい ・BtoB決済者や高所得者にリーチしやすい ・視聴率が高い | ・配信料金が高い ・多くの人には見てもらえない |
以下でそれぞれの広告について詳細に解説しています。
純広告
純広告とは、費用を支払えば、Yahoo! JAPANやMSNといったメディアに掲載できる広告です。
そのメディアを使用するだけで目につくため、多くの人に宣伝できたり認知度を効果的に拡大できたり等のメリットがあります。
一方で、広告掲載に多少の費用がかかるデメリットがあります。
また、メディアに掲載されるので、宣伝先のユーザーを設定できないので注意しましょう。
動画広告
動画広告とは、画像ではなく動画で商品やサービスを宣伝する広告です。
動画で宣伝するため画像よりたくさんの情報を伝えられ、閲覧者の興味を引きやすいです。
また、商品説明をストーリーで発信することもできるため、ユーザーによってはダイレクトに心情に呼びかけることもできます。
一方、制作コストやマンパワーが多くかかるので注意してください。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo! JAPANで検索したときに、検索結果の上位に表示される広告です。
そのユーザーが検索すると検索に応じた広告が表示されるため、サービスに関心のある利用者に宣伝できます。
しかし、リスティング広告を運用するためには専門的な知識や経験が必要になるので留意しましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とはWebサイトやアプリの広告枠に設置される広告のことです。
画像やテキスト、動画で広告を設定できるといったメリットがあります。
一方で、クリックされるだけで広告費を消化しやすい、効果を分析しづらいなどの注意点があります。
SNS広告
SNS広告とは、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、LINEなどのSNSで宣伝する広告になります。
SNSはほとんどの方が使っているため認知度を拡大しやすいです。
また、宣伝先のユーザーを細かくターゲティングできるメリットもあります。
しかし、運用のコストがかかるといった注意点もあります。
タイアップ広告
タイアップ広告とは企業とメディアが提携し、商品やサービスをGoogle等のメディアに掲載する広告です。
純広告との違いは、純広告はメディアの広告枠を買い取って掲載しているのに対し、タイアップ広告はメディアの記事と同じように掲載されます。
メディア掲載されるため認知度拡大にはたけていますが、「広告費が高い」「掲載するまでに時間がかかる」といったデメリットがあります。
タクシー広告
タクシー広告とは、タクシー内にあるタブレットなどで広告を配信する手法です。
タクシーは、値段が高いため富裕層や経営者が利用するメリットがあります。影響力や裁量権を持つ人にダイレクトに商品やサービスを宣伝することができるでしょう。
また、タクシーの乗車中に流れるため、落ち着いて最後まで視聴してもらえる可能性が高いです。
しかし、「見る人が限られる」「広告掲載費用が高い」などのデメリットもあります。
企業が認知広告をする際のおすすめ広告3選
企業におすすめの認知広告は、以下の3つです。
- 動画広告
- SNS広告
- 純広告
企業の紹介やブランド力向上の参考にしてください。
1.動画広告
動画広告は、企業の商品やサービスの紹介におすすめです。
商品の誕生秘話やストーリーを動画で細かく宣伝できるからです。テキストや画像に比べて、情報量が多く、ユーザーにも届けやすくなります。
また、企業の認知度や商品、サービスの理解力を上げるのにも適しています。
2.SNS広告
SNS広告は、誰もが利用しているX(旧Twitter)やInstagramなどのプラットフォーム内で配信できるため、認知拡大に努めたい企業にピッタリです。
各SNSによってユーザー数は異なりますが、年々利用者数は増加傾向にあります。
詳細なターゲティングにより、関心のあるユーザーに自社の商品やサービスを訴求できます。
3.純広告
純広告は、大手メディアに掲載すれば膨大な人数に閲覧してもらえるため、企業が認知広告を出すのに向いています。
また、メディアに掲載してもらえれば企業のブランドや信用の向上や確立にもつながります。
ただ、広告費用が高いため、比較的まとまった予算のある企業なら運用しやすいでしょう。
認知広告で成果を図るためのKPI・指標
認知広告で確認すべきKPI・指標は、次の7つです。
- インプレッション数
- リーチ数
- クリック数
- シェア数
- ブランドリフト数
- サーチリフト数
- ダウンロード数
効果を出し続けるためにも、上記の7つは意識して計測しましょう。
1.インプレッション数
インプレッション数は、広告が利用者に対して表示された回数です。
同じ閲覧者がA広告を3回閲覧した場合、インプレッション数も3になります。
インプレッション数が低い場合は配信先やデバイスを見直すなどの改善をしましょう。
2.リーチ数
リーチ数は、実際に利用者が広告をみた回数になります。
リーチ数は、デバイスやブラウザから回数をカウントするため、ユーザーが同じデバイスやブラウザから広告を3回視聴しても回数は1になります。
したがって、インプレッション数とリーチ数を比較すれば、「同じユーザーが何回も広告を見ているのか」等を正確に分析することができます。
インプレッション数とは少し意味が異なりますので注意してください。
3.クリック数
クリック数は、実際に広告がユーザーにクリックされた回数になります。
クリック数が少ないということは、コンバージョンにつながっていないことを指します。
インプレッション数が多いものの、クリック数が少ない場合は、余計に費用がかかっている可能性がありますので注意しましょう。
4.シェア数
シェア数は、広告がシェア・引用された回数を指します。
シェア数が多ければ、多くの人がそのサービスに興味を持ち、拡散されたことがわかります。
シェア数が低い場合は、ユーザーの心を揺さぶるようなサービスではない可能性がありますので、配信先を変えるといった改善をしましょう。
5.ブランドリフト数
ブランドリフトとは、広告を見たユーザーに対し、アンケート等の調査を行うこと。そのサービスの認知度や購買意欲がどの程度上がっているのかを確認することを指します。
アンケートを実施するため、閲覧者にどういった印象を与えたのかを詳細に調べることができます。
6.サーチリフト数
サーチリフトとはブランディング広告を配信したあとに、そのサービスについて実際にどのくらい検索されたかを調べることです。
ブランドリフト数とサーチリフト数を併用することで詳細な分析ができるようになります。
7.ダウンロード数
ダウンロード数は広告や資料等をダウンロードした回数になります。
個人に対してはシェア数が影響力を意味しますが、企業に対してはこのダウンロード数が企業の関心を数値化したものに近いです。
認知広告で認知度拡大するならPDCAを回すことが大切
認知広告で認知度を拡大するためには、PDCAを回すことがとても大切です。
PDCAをしっかりしないと、無駄な費用がかかってしまったり、関心のある人に広告が掲載されなかったりするからです。
PDCAを回すにあたって、以下のポイントをよく分析するようにしましょう。
- どこでユーザーが広告から離脱しているのか
- 広告のどの表現がよくないのか
- どういった宣伝にユーザーが惹きつけられているのか
PDCAサイクルを回せば、集客が効率的に行えますので怠らないことが重要です。
認知広告を運用するならサイバーホルンにお任せ
動画広告やSNS広告などの認知広告を運用するなら、サイバーホルンにお任せください。
広告運用は、大きな宣伝効果がありますが、上手な運用は簡単にできるものではありません。広告運用のスキルや経験を持っている人もそう多くはないでしょう。
サイバーホルンでは、リスティング広告やSNS広告など、クリエイティブ制作から運用までトータルで代行して承っております。
初期費用や最低契約期間、最低広告費はありません。広告運用の相談や依頼なら、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:認知広告で商品やブランドの認知度拡大を目指そう
認知広告は、企業の商品やサービスの紹介だけでなく、ブランド力や企業の認知度向上が期待できます。
認知度を向上させられたら、商品・サービスの成約につながる施策を打ち、売上向上にもつながるでしょう。
効率のいい宣伝のためにも、ぜひ認知広告を上手く活用してみてください。