クリニックのSNS活用法4選!運用の必要性やメリット・デメリットも解説
近年は、SNSを活用した集客事例を多数見られるようになりました。
クリニック経営でも、SNSを集客ツールにできないかと考える方が多いでしょう。
そこで本記事では、クリニックのSNS活用法や運用する際のメリット・デメリットを詳しく解説します。
SNSを活用して集客アップにつなげたい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
クリニックのSNS運用は効果的
「そもそもクリニックがSNS運用をする必要はあるのか」と気になる方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、クリニックにおいてもSNS運用は効果的です。その理由は、クリニックの施設数が増加傾向であることがあげられます。
厚生労働省が行った「医療施設調査(令和3年)」によると、病院やクリニックの施設数は右肩上がりに増加しています。
また、総務省による「令和4年版 情報通信白書」の調査によると、各年齢層で6〜8割以上がSNSを利用している(したことがある)ことがわかっています。
つまり、競合が増加しているクリニック業界は、SNSを効果的に活用していかないと経営を続けていくのは厳しいといえるのです。
クリニックがSNS運用する6つのメリット
クリニックがSNS運用をするメリットは、以下の6つがあげられます。
- 無料で利用できる
- 患者さんに安心感を与えられる
- 最新情報を手軽に届けられる
- ブランディングにつながる
- ホームページへの導線になる
- スタッフ採用に役立てられる
順番に解説します。
SNS運用のメリット1.無料で利用できる
まず、SNSは無料で利用できるのが魅力です。
クリニックは競合が多いため、集客の導線を増やしていく必要があります。
広告運用による集客は費用が発生しますが、無料で利用できるSNSであれば誰でも気軽に始められるでしょう。アカウントも10分程度で開設できます。
SNS運用のメリット2.患者さんに安心感を与えられる
患者さんに安心感を与えられる点も魅力です。
初めてのクリニックに来院する患者さんは、不安を感じている方も多いでしょう。
しかし、SNSを活用すれば、院内やスタッフの雰囲気を伝えられます。またSNSは、投稿に対して「いいね」や「コメント」でコミュニケーションを取ることも可能です。
ホームページの情報だけでは不安を感じている患者さんを集客につなげられるのは、SNSの大きな特徴と言えます。
SNS運用のメリット3.最新情報を手軽に届けられる
SNSは、リアルタイムに情報を届けることが可能です。
診療時間の変更や急な休診日のお知らせなどは、SNSを活用すれば手軽に行えます。
ホームページの場合、記載しても患者さんは気がつかずに来院される可能性があります。加えて、外注している場合は編集を依頼しなければ変更ができないケースもあるでしょう。
SNSは、リアルタイムの情報更新もすぐに行えます。
SNS運用のメリット4.ブランディングにつながる
競争の激しいクリニック業界では、ブランディングによる差別化戦略が重要です。
その際にSNSで継続的なコンテンツ投稿をしていれば、それがブランディングにつながるケースがあります。
例えば、「院内の雰囲気が好み」「この院長さんのいるクリニックに行きたい」などが挙げられます。またコンテンツ投稿において「中の人の文章が面白い」と人気を集める要因になるでしょう。
SNS運用のメリット5.ホームページへの導線になる
インターネット時代における集客は、いかにホームページのアクセスを増やすかが重要です。
SNSアカウントにホームページのリンクを掲載しておけば、投稿を見たユーザーがホームページへ遷移してくれる可能性があります。
特にSNSは拡散力が強いツールですので、継続的に正しく運用していけばホームページのアクセスや来院数の増加が期待できるでしょう。
SNS運用のメリット6.スタッフ採用に役立てられる
SNSは、患者さんを集めるツールだけでなく、スタッフを採用する際にも役立ちます。というのも、SNSを利用するのは患者だけでなく、クリニックで働きたいと考えている方もいるからです。
院長の経営理念やスタッフの昼休憩の様子などを投稿し、アカウント内に採用ページを用意しておけば採用活動のコストも下げられるでしょう。
また、SNSから応募を決意する方は自院に愛着を持っているはずです。そのため、採用後も一生懸命に働いていただけるとともに、その姿に感銘を受けた患者さんがクリニックに愛着を持つきっかけにもなります。
スタッフの採用は、ブランディングにも大きな影響を与えるため、採用を目的としたSNSの活用もおすすめです。
クリニックがSNS運用する3つのデメリット
クリニックのSNS運用はメリットが大きいのですが、以下の3つにあげられるデメリットには注意が必要です。
- 運用に知識が求められる
- スタッフの負担が増える
- 炎上リスクがある
順番に解説します。
SNS運用のデメリット1.運用に知識が求められる
SNSは、誰でも手軽に始められますが、運用知識がないとなかなか成果が出ません。というのも、最初はどのアカウントもフォロワーがいないため、コンテンツ投稿をしてもほとんど見てもらえないからです。
フォロワーを増やしていくためには、露出を増やすための知識、ユーザーの共感を得るための投稿を作る知識など、あらゆる知識やスキルが求められます。
SNS運用に力を入れるのであれば、体制づくりから始めましょう。
SNS運用のデメリット2.スタッフの負担が増える
SNS運用はフォロワーを増やすことが重要であるため、すぐに効果が現れるわけではありません。
運用知識を身につけて、継続的に更新していくことで徐々にフォロワーが増えていきます。そのため、SNS運用をする際は、コンテンツを作成するスタッフに少なからず負担がかかってしまいます。
またSNSは投稿だけでなく、コメントの返信やDMによる問い合わせ対応も必要です。
人的リソースも含めて、運用体制を整えることが大切です。
SNS運用のデメリット3.炎上リスクがある
SNSは、拡散力が魅力の一つとお伝えしました。
ただし、この拡散力が悪い方向に働くと、炎上してしまうリスクがあります。
例えば、不適切な投稿をしてしまったり、ユーザーの気分を損ねるコメントをしてしまったりすると、一気にマイナスイメージが広がってしまいます。
炎上してしまうと、集客力の回復が難しくなってしまいますので、運用を任せる場合は適切な人材選びが重要です。
クリニック向けSNSは4種類|活用方法も紹介
SNSはさまざまな種類があるため、どれを活用するべきか迷う方も多いでしょう。
そこで、クリニック視点からのSNSの種類と活用法を4つ紹介します。
- LINE公式アカウント
- X(旧Twitter)
それぞれ特徴が異なりますので、自院に合ったSNSを活用してみてください。
1.LINE公式アカウント
LINEは、連絡ツールとして使い慣れている方が多いのが特徴です。
LINE公式アカウントの活用方法は、以下があげられます。
- キャンペーンやクーポンなどの配信
- 定期検診などを促すDM配信
- チャット自動返信機能によるお問い合わせ対応
- Web予約システムとの連携
LINEは、普段から使い慣れている方が多いため、メールよりも開封率が高い傾向にあります。特にWeb予約システムの手軽さから来院を決めてくださる患者さんも多いため、積極的に利用したいSNSツールです。
ホームページやチラシ、他のSNSアカウントにORコードを掲載しておくといいでしょう。
2.X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、文章がメインコンテンツであることから、誰でも手軽に投稿しやすいSNSです。
Xの活用方法は、以下があげられます。
- 診療時間の変更や休診日のお知らせ
- シーズンやトレンドを交えたお役立ち情報の配信
- 院内スタッフの小ネタ配信
- 患者さんの感想投稿への返信
Xは、リアルタイム状況や気軽なネタを配信するのに適しています。特にリポスト機能による拡散力の強さが魅力で、フォロワーさんが親切心で情報を広めてくれたり、何気ない投稿がバズを生んだりすることもあります。
企業アカウントでは「中の人」が人気を集めるケースも多いため、人柄の伝わるゆるい投稿作成を心がけるといいでしょう。
3.Instagram
Instagramは、画像や動画がメインコンテンツであるため、ブランディングにつながりやすいSNSです。
Instagramの活用方法は、以下があげられます。
- 院内やスタッフの様子を伝える
- 最新設備の導入をアピールする
- リールに採用に役立つ情報をまとめておく
- ストーリーズで駅からのアクセス方法を動画で伝える
Instagramは画像や動画がアカウント内に綺麗に並ぶため、患者さんや求職者の方が院内の雰囲気を感じ取りやすくなっています。
リール(最大90秒の動画視聴機能)に情報をまとめることもできるため、採用活動にも利用しやすいです。またストーリーズ(24時間で投稿が消える機能)はXのようなリアルタイムの状況配信に適しています。
4.Facebook
Facebookは40〜50代の利用者が多く、実名登録制であることが特徴のSNSです。
Facebookの活用方法は、以下が挙げられます。
- 院内やスタッフの雰囲気を伝える
- 季節に合わせた予防治療などを促す
- イベント参加などの報告をする
Facebookは若年層の利用者が少ない傾向にありますが、実名登録制ということも相まって炎上しにくいSNSとなっています。
画像や動画投稿、いいねやシェアによる拡散機能なども備わっているため、SNSのメリットを受けながら安心して利用できるのが魅力です。
クリニックがSNS運用する5つの活用ポイント
クリニックがSNS運用をする際の5つのポイントもまとめました。
- 受付や待合室にQRコードを設置する
- 更新頻度を維持する
- 院長やスタッフの雰囲気を発信する
- マニュアルを作成して少人数で運用する
- SNS広告を利用する
順番に解説します。
SNS運用のポイント1.受付や待合室にQRコードを設置する
SNSを始めたばかりの時期はフォロワーがいないため、少しでも患者さんに知ってもらう施策が必要です。
受付や待合室にQRコードを設置しておけば、患者さんが興味本位で登録してくれるかもしれません。
特にLINE公式アカウントは「予約システムの手軽さ」を伝えることで登録してもらいやすい媒体ですので、ぜひ実施してみてください。
SNS運用のポイント2.更新頻度を維持する
SNS運用では、更新頻度が重要な要素となります。というのも、更新頻度が少ないとユーザーの印象に残りにくいからです。
印象に残りにくいことはフォロワーが増えにくいことを意味しますので、最初は更新頻度を高く維持することが求められます。
「バズればフォロワーが増える」という思考になりがちですが、バズる投稿はそう簡単に作れるものではありません。
人間の心理学では「何度も接触する相手に興味を示す」という法則がありますので、バズを狙うよりも毎日更新する方が上手くいきやすいといえます。
「クリニックの仕事が忙しくて更新頻度を維持できない」という場合は、SNS運用代行を利用するのがおすすめです。
SNS運用のポイント3.院長やスタッフの雰囲気を発信する
SNS運用をする際は、院長やスタッフの雰囲気が伝わる投稿作成をしましょう。
院内の雰囲気や最新設備の情報、健康に関するお役立ちコラムを伝えるのも大事ですが、それだけではファンが増えることはありません。正直、今はサービスの質だけで差をつけづらくなっているからです。
人は感情によって動く性質がありますので、「体温」を感じるような投稿を心がけましょう。
SNS運用のポイント4.マニュアルを作成して少人数で運用する
SNS運用は、炎上のリスクがあるとお伝えしました。またブランディングをする上では統一感も重要な要素です。
そこでSNSを運用する際は、投稿の質がブレないようにマニュアルを作成し、かつマニュアルをしっかり守れるように少人数で運用するのが望ましいです。
院内でSNS運用担当者・チームを決めるといいでしょう。
知見のある担当者にお任せして、マニュアルや体制づくりをしてください。
SNS運用のポイント5.医療広告ガイドラインに注意する
クリニックがSNS運用をする際は、医療広告ガイドラインの遵守が求められます。
医療広告ガイドラインとは、医療機関における広告規制のルールが記載されているものです。
例えば、以下の内容は広告で禁止されています。
- 顧客の口コミ・体験談
- ビフォーアフターの写真
- 他のクリニックとの比較
- 費用の強調
- 顧客に誤解を与える表現
SNSでも、宣伝目的と特定されれば広告扱いとされるケースがあります。もし違反してしまうと、罰金や業務停止命令が下される可能性があるためご注意ください。
医療広告ガイドラインに遵守できているかどうかを確認し、運用することが大切です。
SNS運用のポイント6.SNS広告を活用する
SNSで集客成功を狙う場合は、アカウント運用だけでなく「SNS広告の運用」もしましょう。
SNS広告とは、タイムライン上に表示できる広告を指します。費用を払うだけでターゲティングした層のタイムラインに広告を設置できるため、アカウントが育っていない初期段階は活用するのがおすすめです。
数万円〜数十万円の費用はかかりますが、近年のSNS利用者数や狙ったターゲットにのみ配信できる点を考えると、費用対効果は高いといえるでしょう。
数あるWeb広告の中でも得られる効果は絶大であるため、SNSによる集客改善を狙うのなら積極的に活用してみてください。
クリニックのSNS広告運用ならサイバーホルンにお任せ
クリニックの集客改善には、SNS広告運用がおすすめです。
しかし、SNS広告運用で成果を上げるには、知識や経験が求められます。ターゲットに沿ったコンテンツ作成や効果検証などを適切に行わなければなりません。
そこで、SNS広告運用の実施を検討されているのなら、ぜひ私たちサイバーホルンにご相談ください。
サイバーホルン株式会社では、SNS広告やリスティング広告など、さまざまなWeb広告の運用代行を承っております。
初期費用や最低広告費用は一切かからず、契約期間に縛りもありません。運用代行手数料のみでご利用いただけます。
クリニックのニーズに沿ったクリエイティブ制作も行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:クリニックはSNSを有効活用して集客につなげよう
クリニックは施設数が右肩上がりに増加しており、競合に負けないためにはSNSを有効活用することが求められます。
SNSを通じてクリニックのファンを獲得できれば、競争に巻き込まれることなく経営を続けられるでしょう。
SNSは現代に最適な集客ツールですので、ぜひアカウント運用・広告運用の両方を積極的に活用してみてください。