記事LPとは?LPとの違いや成果を高める制作のコツ6つも紹介
「記事LPとはどういうものかよく分からない……」
「記事LPとLPの違いを教えてほしい」
このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
本記事では、記事LPの成果を高める制作のコツ6選を紹介します。
ランディングページ(LP)との違いも解説しますので、記事LPの導入を考えられている方は参考にしてみてください。
この記事の目次
記事LPとはメディアのコラムと類似する読み物型のランディングページ
記事LPとは、Webメディアにあるブログ風のランディングページ(LP)のこと。LPの前段階にあたるため、クッションページの役割を担います。
従来のような広告から通常のLPに直接遷移させる形ではなく、そのクッションとしてユーザーに提供されます。
記事LPとLPの違い
記事LPとLPの大きな違いは、内容です。
大前提として、記事LPもLPも「ユーザーに具体的なアクションを起こしてもらう」といったゴールは変わりません。
しかし、LPは推したい商品やサービスの強みや特徴、価格など、紹介に特化した内容に対し、記事LPは、ブログ風の読み物として情報の提供や悩みの解決をしたうえで商品購入につなげる役割があります。
広告から突然LPに遷移しても、知識がないユーザーがそのまま商品を買うとは限りません。記事LPは、ユーザーを教育しつつ、そのままアクションにつなげられるページです。
記事LPとコラム記事の違い
記事LPとコラム記事の違いは、大きく目的が異なります。
記事LPの目的は前述したとおり、具体的な商品やサービスへのアクション(購入や登録)につなげることです。一方、コラム記事の場合は、ユーザーの悩みや疑問解決に導くことが主な目的となります。
ユーザーの悩みや疑問解決をさせるだけでは、疑問が解決しない内容は多々あるでしょう。そこから商品購入や資料請求への導線を整備していれば、記事LPとして成立します。
つまり、ユーザーの悩み解決コンテンツは、記事LPとしては機能しません。
記事LPの作成で期待できる効果
では、記事LPの作成で期待できる3つの効果を紹介します。
- 広告感が薄く離脱率が低い
- LPへ遷移する前に期待感の向上が図れる
- 顕在層だけでなく潜在層へのアプローチもできる
広告感が薄く離脱率が低い
記事LPで期待できる最大の効果は、広告感が薄く離脱率が低いことです。
記事LPはブログやコラムのような読み物のフォーマットを採用しており、LP特有の画像が連なる形式ではありません。テキストの間に図解が入る形となるため、毛嫌いされにくいです。
またユーザーニーズを的確に捉えた有益なコンテンツなら、読み進めてくれるため、離脱率も低くなります。
記事LPは、ユーザーの関心度を高めながら、商品やサービスへのアプローチを行う効果的な手法です。
LPへ遷移する前に期待感の向上が図れる
記事LPは、クッションページとして悩みに対する共感や解決方法といった、教育を行えるため、LP遷移時に期待感を与えられます。
広告からいきなりLPに遷移させる場合、1枚のクリエイティブだけで購入意欲を掻き立てなければいけません。しかし、高額な商品になればなるほど、なかなか購入意思は固まらないでしょう。
そこで記事LPを間に挟むことで、十分な情報を伝えたうえでLPに遷移できます。ユーザーの関心度を高めた状態で、LPを当てられる可能性を高められます。
顕在層だけでなく潜在層へのアプローチもできる
記事LP内に、ユーザーの潜在的なニーズにも焦点を当てれば、潜在層へのアプローチにもつながります。
潜在層とは、自社の商品やサービスを認知していないユーザーのこと。記事LPに遷移した段階では、商品やサービスは知られてません。
記事LPは悩みの話題から入るため、商品を知らない方でも読み進めていくうちに解決策を提示され、そこで商品を知る流れとなります。
LPから一歩俯瞰した内容を提供することで、漠然と興味を持ったユーザーに対しても無理のないアプローチができます。
記事LPの制作手順7ステップ
それでは、記事LPの制作手順を7ステップで紹介します。
- 記事LPの目的を明確化する
- ターゲット顧客・ペルソナを設定する
- 構成を作成する
- ライティングする
- デザインを施す
- 記事内容をチェックする
- 記事を公開する
記事LPの目的を明確化する
最初に、記事LPの目的を明確化することが重要です。
記事LPを作成する前に、まずはゴールを明確にしましょう。ゴールとは、LPでユーザーにどんな行動をとってほしいかという事です。目的を明確にすることで、記事LPの構成やコンテンツの作成がスムーズに進みます。ゴールがはっきりしていると、記事LPの本文をどのように構築すべきかが明確になり、ユーザーに望むアクションも具体的になります。
ターゲット顧客・ペルソナを設定する
次に、ターゲット顧客・ペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは、「商品・サービスを利用するユーザーを具体的にイメージするための人物像」を指します。性別、年齢、家族構成だけでなく、趣味やライフスタイルなどのストーリーも含めて、人物像を明確に設定します。ペルソナを設定することで、年齢や性別だけでなく、居住地や職業、年収、家族構成などの細かいターゲティングが可能になります。これにより、ターゲットの心に刺さるような記事LPを作成することができます。
構成を作成する
記事LPの構成を作成する際は、以下のような流れで自社製品を訴求するストーリーを考えることが重要です。
問題提起、親近感、解決策、行動の手順で記載しましょう。
問題提起 | 具体的な悩みを提示し、ユーザーの興味を引きます。 |
親近感 | ユーザーの悩みに寄り添う形で自然に自社の商材を提供できるような文章にします。 |
解決策 | 具体的な解決手段として、自社の商材をアピールします。 |
行動 | ユーザーにアクションを促すため、購入や問い合わせを行動として提示します。 |
これらの構成で作成することにより、ユーザーが自身の問題を認識し行動して問題を解決しなければならない気持ちを醸成することができます。
ライティングする
記事LPのライティングでは読み飛ばし対策を行いましょう。記事LPをはじめ多くの文章はユーザーに読まれません。ほとんど読まれないユーザーに記事LPを読まれるためには、3つのポイントを意識しましょう。
- 一文一義
- 行頭と行末に注意
- デザイン
これらの対策を踏まえた記事LPを作成することで、読者の興味を引きつけ、読み飛ばしを防ぐ効果的な記事を提供できます。
デザインを施す
記事LPのデザインで意識すべき3つのポイントを考えてみましょう。
見出しをこまめに入れる | 読者の飽きを防ぐため、長い見出しは避けて、こまめに見出しを挿入して本文を分割します。 |
訴求部分を強調する | 重要なメッセージや訴求部分は、マーカーや太字などで視覚的に強調します。 |
画像を多めに差し込む | 画像を多用することで視覚的な興味を引きます。 |
記事LPにデザインを施すことでユーザーが視覚的に内容を理解できるので、読み飛ばし防止内容理解に繋がります。
記事内容をチェックする
ライティングが終了した後は、記事内容のチェックが必要です。誤字や脱字を見つけるだけでなく、文章全体の修正を行い、内容を練り上げる推敲作業が重要です。
推敲においては以下の点に留意します。
- 誤字脱字がないか
- 冗長表現は使用していないか
- パッと見て分かりにくい表現はないか
- 文章に統一性があるか
- 読みやすくかかれているか
- 記事全体で一貫性があるか
上記事項を意識して、記事内容をチェックして質の高い記事を作成しましょう。
記事を公開する
執筆が完了したら、次は記事を公開する段階に入ります。記事の公開前と公開後ではフォーマットに違いがあることから、公開前にプレビューを行い、内容の確認だけでなく、レイアウトの崩れがないかもチェックしましょう。特にモバイルユーザーをターゲットにしている場合は、スマホ表示で文章の読みやすさや行間も重要です。
成果を期待できる記事LPを制作する6つのコツ
では最後に、成果を期待できる記事LPを制作する6つのコツを紹介します。
- PASBECONAのテンプレートを活用する
- 読者ニーズから逆算して見出しをつける
- 目を惹く魅力的なタイトルをつける
- キスト以外に画像や図解で伝える
- CTAを複数箇所に設置する
- 訴求ばかりにならず情報を入れる
PASBECONAのテンプレートを活用する
記事LPの制作において成果をあげるコツとして、PASBECONAのテンプレートを活用することが有効です。PASBECONAテンプレートは、記事LPの基本構成として使われることで、効果的なコンテンツを提供する手助けとなります。
PASBECONAテンプレートは、以下のように構成されています。
Problem(問題) | 読者の問題や課題を明確に提示します。 |
Affinity(親近感) | 読者に共感を持ってもらえるような表現やエピソードを盛り込みます。 |
Solution(解決) | 問題への解決策や提案を明確に示します。 |
Benefit(利得) | 提供する商品やサービスの利点やメリットを明確に伝えます。 |
Evidence(証拠) | 裏付けるデータや具体的な事例を示します。 |
Contents(内容) | コンテンツの詳細な内容を伝えます。 |
Offer(提案) | 具体的な提案や呼びかけを行います。 |
Narrow(適合) | ターゲットとなる読者層を絞り込みます。 |
Action(行動) | 読者に具体的な行動を促します。 |
PASBECONAテンプレートを活用することで、記事LPの基本構成をしっかりと考えることができます。しかし、必ずしもこのテンプレート通りに作成する必要はなく、自身のコンテンツに合った調整を行うことが重要です。
読者ニーズから逆算して見出しをつける
記事LP制作において、読者のニーズから逆算して見出しをつける方法は以下のステップで進めます。
・ターゲットオーディエンスを特定し、その読者層のニーズを理解する。
・重要なニーズや課題を洗い出し、読者が知りたい情報を整理する。
・読者の興味を引く簡潔で魅力的なキャッチフレーズを考える。
・見出しとコンテンツの整合性を確認し、読者の目線に立って内容を見直す。
これらのステップを踏んで、読者のニーズを把握し、ターゲットオーディエンスに対して有益な情報を提供する見出しを作成します。
読者の関心を惹きつけることで、記事LPの効果を高めることができます。常に読者のフィードバックを意識し、コンテンツの改善をしましょう。
目を惹く魅力的なタイトルをつける
記事LP制作において、目を惹く魅力的なタイトルをつけましょう。
魅力的なタイトルのポイントは以下の通りです。
- 2フレーズに分ける
- 記号を活用する
- 具体的な数字の訴求を入れる
これらのポイントを意識して、ターゲットオーディエンスの興味を引く魅力的なタイトルを作成しましょう。タイトルは広告のクリエイティブやLPのファーストビューのキャッチコピーとして重要な役割を果たすため、工夫と研究を重ねながら最適なタイトルを見つけることが大切です。
テキスト以外に画像や図解で伝える
記事LPの政策では、画像や図解を積極的に取り入れましょう。
記事LPとはいえ、テキストだけでは良質なコンテンツとは言えません。ユーザーは、基本長文をすべて読まないうえに、テキストだけではどこが重要なのか分かりにくいでしょう。
画像や図解で視覚的に分かりやすくしてあげれば、ユーザーの理解促進につなげられます。よりイメージが持ちやすくなるので、その後のアクションも起こしやすくなるでしょう。
CTAを複数箇所に設置する
記事LP制作においてはCTAを複数設置するようにしましょう。
CTAを複数箇所に設置するポイントは以下の通りです。
・CTAの配置を工夫する・押しが強すぎない程度に配置する
・リンクのデザインに注意する
・A/Bテストを実施する
これらのポイントを意識して、複数のCTAを効果的に配置することで、ユーザーがスムーズに目的のページへ導かれる記事LPを制作することが重要です。
なお、CTAは通常LPを導線として設置してください。
訴求ばかりにならず情報を入れる
記事LPでは、商品やサービスへの訴求ばかりではいけません。売り込みのような記事になり、離脱される恐れが高まるからです。LPとの差別化点も無くなるでしょう。
商品やサービスの情報は、2〜3割程度で問題ありません。
読者に有益な情報を提供することを念頭に置きつつ、その解決策として商品やサービスにつなげる導線を築きましょう。
まとめ:効果的な記事LPを制作してLPへの導線につなげよう
記事LPは広告感が薄く、顕在層だけでなく潜在層へのアプローチもできます。記事LPを上手く利用すれば、LPへ関心が高い状態で遷移できます。本記事を参考に、記事LPの作り方を覚え、自社のコンバージョン率を上げていきましょう。