Google広告のデマンド ジェネレーション キャンペーンがアップデート
2025年1月30日にGoogleより、Google広告のデマンドジェネレーションキャンペーンのアップデートが発表されました。
Demand Genでパフォーマンスを向上させる新しい方法
https://blog.google/products/ads-commerce/new-demand-gen-features-2025/
大きなトピックとしては下記の4点です。
- Googleディスプレイネットワークへ配信先が追加
- 広告表示先を選択可能に
- YouTube広告の動画アクションキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンへ移行
- 販促向けに新機能を提供
この記事の目次
Googleディスプレイネットワークへ配信先が追加

いままで、デマンドジェネレーションキャンペーンでは基本的に下記に露出していました。
- YouTube
- Gmail
- Discover
今回のアップデートで上記に加え、Googleディスプレイネットワークへ配信先が追加されました。
これまでGoogleディスプレイネットワークへ配信するためにはGoogleディスプレイ広告のキャンペーンを別途作成する必要がありましたが、今後はデマンドジェネレーションキャンペーンからも配信可能になるため、追加作成する必要が無くなる可能性があります。
上記より、CV目的で配信するとクリック単価が高騰する場合もあったデマンドジェネレーションキャンペーンのクリック単価が広告枠が増加することで低下する可能性があるかと思います。
広告の配信先を選択可能に

今回のデマンドジェネレーションキャンペーンのアップデートでおそらくデマンドジェネレーションキャンペーンを活用していた運用者にとって待望の広告出稿先の選択、が新規に追加されることになりました。
これにより、Discover配信に対してはこのクリエイティブ、Gmail面に対してはこの広告、といった出し分けが可能になると見込まれます。
また、新規に追加されたGoogleディスプレイネットワークへの配信面に対し不安がある場合はチェックを外すことで広告配信を避けることも可能です。(出稿しないと分からないですが、Googleディスプレイ広告の出稿面にムラがありコントロールに苦心した運用者の方も多かったはずです。)
さらに、一律YouTube広告として掲載面が全て選択されてしまうのではなく、YouTube広告のインストリーム面、フィード面、ショート面を選択することができる点も特筆ポイントです。
YouTube広告の動画アクションキャンペーンが移行
Googleファインド広告からデマンドジェネレーションキャンペーンへ移行された際にデマンドジェネレーションキャンペーンで動画広告が入稿できるようになったため、いずれ統合されるのでは?という話はあったかと思いますが、ついにYouTube広告のCV目的配信で活用する動画アクションキャンペーンが2025年7月には自動的に現在の動画アクションキャンペーンが移行されることが発表されました。
現状のGoogleの発表(ニールセンの調査)では、動画アクションキャンペーンと比較して、デマンドジェネレーションキャンペーンはROASが58%高い、という結果もあるとのことで移行するだけで成果が上がる可能性があります。
さらに、現状の動画アクションキャンペーンの最大の課題が動画ネットワークとYouTubeへ配信される割合をコントロールすることができないことでしたが、このデマンドジェネレーションキャンペーンのアップデートによりYouTube面だけ、を選択することが可能になりますので、運用しやすくなるのではないかと思います。
これまでの学習を引き継いで動画アクションキャンペーンをデマンドジェネレーションキャンペーンへ移行したい方は2025年3月より利用可能となるアップグレードツールを適用することが推奨されています。
販促向けに新機能を提供
最後に4つ目のトピックとしては、Googleマーチャントセンターを紐づけているユーザーにとって新しい広告手法が1つ増えることになります。

デマンドジェネレーションキャンペーンの広告からユーザーが直接商品の詳細が見れるような機能を実装することで、CVRが高まる可能性があります。ECサイトの広告を実施している場合はP-MAX広告と並走させる新しい機能として検討する価値があるかも知れません。
また、実店舗の在庫状況をリアルタイムで表示する機能も実装され、オンライン上の販促だけでは無く、オフライン(実店舗)の販促、集客も促す機能が実装される見込みです。
おわりに
今回はGoogleから新規に発表があったGoogleデマンドジェネレーションキャンペーンの新機能のトピックをまとめました。
直近のGoogle広告のアップデートがどんどん自由に触ることができる箇所が減少する案内ばかりでしたが、今回は掲載面が選択可能、ということで、運用者の運用力が広告結果に反映されそうで、楽しみです。
サイバーホルンではGoogle広告の運用代行も承っております。
Googleデマンドジェネレーションキャンペーン以外でも、お困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。