純広告とは?6つの種類やメリット・デメリットを分かりやすく解説
特定メディアの広告枠を買い取り、掲載する広告を純広告と呼びます。一口に純広告といってもさまざまな種類があり、成果を最大化するためには最適な広告を選ばなければなりません。
そこで本記事では、純広告の種類や契約形態、メリット・デメリットについて解説します。短い期間かつ低コストで成果を出すためにも、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
純広告とは
純広告とは、特定のメディアにある広告枠を買い取って配信する広告のこと。広告主が事前に広告枠を予約して購入するため、予約型広告と呼ばれることもあります。
純広告は不特定多数に配信するものが多く、雑誌や新聞、テレビCMなどのマス広告に近い手法といえます。検索広告やディスプレイ広告などの運用型広告とは対照的な手法といえるでしょう。
純広告は6種類
純広告には、以下の6種類があります。
- テキスト広告
- バナー広告
- 記事広告
- 動画広告
- メール広告
- ジャック広告・リッチ広告
それぞれの特徴を解説します。
テキスト広告
テキスト広告とは、インターネット広告の一種で、文字情報のみで構成される広告です。検索エンジンの検索結果やWebページ内の広告枠、メールマガジンなどに掲載されます。
テキスト広告は、次のような仕組みで機能する広告です。
- 商品やサービスのキャッチコピー掲載
- 文字情報に興味を持った人が広告をクリック
- 広告主のWebサイトにアクセスしてもらう
テキスト広告は、主にWebサイト内のスペースや広告枠に掲載されます。
バナー広告
バナー広告とは、Webサイトやアプリにアクセスした際に、ページの上部または下部に表示されるバナー状の広告です。
テキストだけでなく、画像・動画・アニメーションが用いられているものも多く、ユーザーへの印象づけが強いのが特徴です。
バナー広告は、Google広告やYahoo広告などの広告サービスでも配信できます。ユーザーが広告をクリックすると、広告主が指定したランディングページへと遷移して、コンバージョンにつながるという仕組みです。
記事広告
記事広告とは、新聞や雑誌、ニュースサイトなどのメディアに掲載される記事型の広告です。一般的な広告ページとは異なり、紹介する商品や事柄についての詳細が記事の体裁をなしています。
記事広告は、一見すると広告とはあまり思われません。ユーザーからの信頼度が高まりやすいのが特徴です。
記事広告の種類はさまざまありますが、インタビュー形式や体験レポート形式のものがよく見られます。
動画広告
動画広告とは、動画をクリエイティブに使用した広告です。テレビCM・屋外広告・電車内広告など、さまざまな形で存在します。
動画広告は、映像・音声・文字による強い訴求力、SNSでの高い拡散性から、集客力が高い広告といわれています。クリック率や費用対効果も高く、他の広告と比べて効果的であるケースが多いでしょう。
近年はYouTubeをはじめとした動画プラットフォームの成長により、動画広告の需要が高まっています。動画視聴人口が加速度的に増加しており、動画広告の需要は今後も高まり続けることが予想されるでしょう。
メール広告
メール広告とは、商品やサービスを宣伝・販売するために、電子メールで情報発信する広告手法です。既存顧客や見込み客に直接広告メッセージを届けることができる方法で、古くから使われてきた方法の1つです。
メール広告は、消費者が事前に登録した情報に基づいて配信されるため、詳細なターゲティングをもとに広告を配信できます。自宅や職場など、ユーザーが落ち着いた状態で広告を閲覧できるので、情報量が多い広告にも適しています。
ジャック広告・リッチ広告
ジャック広告とは、1つの広告主が広告枠を占拠して、特定の商品・サービスに関する情報のみを届ける方法です。壁・車体・駅構内など特定エリアに統一した広告を掲載することで、広告の存在感を強調できます。
リッチ広告とは、音声や動画など、データ量が大きく目を引きやすい表現方法を使って訴求する方法です。静止画やテキストだけのジャック広告とは異なり、よりインパクトのある広告掲載方法です。
純広告の契約形態7つ
純広告の契約形態には、次の7種類があります。
- 期間保証型
- 配信数保証型
- インプレッション保証型
- インプレッション課⾦型
- クリック保証型
- クリック課⾦型
- 成果報酬型
一つひとつの特徴を詳しく解説します。
期間保証型
純広告の期間保証型は、契約した期間中、広告を掲載する契約形態です。決められた期間中は掲載が約束されていますが、広告の表示数やクリック数は保証されません。
期間保証型では、ユーザーの閲覧数やクリック数が少なくても料金は変わらず、費用対効果が低くなる可能性もあるでしょう。製品やイベントプロモーションなど特定期間に集中して出稿するなど、単発での掲載が有効です。
配信数保証型
配信数保証型の純広告とは、広告の配信数によって費用が決まる形態です。あらかじめターゲティングして情報を配信できるため、ボリュームのある情報を効果的に届けられる手法といえます。
配信数保証型広告は、記事広告で使われることの多い費用形態です。コンバージョンに近い個人にセグメントして広告を配信できるので、費用対効果が高い傾向にあります。
インプレッション保証型
インプレッション保証型とは、広告の表示回数を保証する純広告の料金形態です。広告主は、一定回数の広告表示数を決めて契約し、インプレッション数が多いほど多くの費用を支払います。
インプレッション保証型は、広告を見てもらうことを目的とした認知度向上の広告に適しています。他の契約形態と比較するとコンバージョン率は低いものの、認知度向上には効果的な方法といえるでしょう。
インプレッション課⾦型
インプレッション課金型とは、広告が表示されるたびに料金が発生する広告掲載方法です。広告がクリックされたかどうかに関係なく、広告が表示されるたびに特定の金額が広告主に請求されます。
インプレッション課金型の広告は、予算の見積もりを出しやすいというメリットがあります。広告を掲載する媒体によって単価は異なるものの、インプレッション数はある程度事前に計算できるため、予算に合わせた広告運用ができるでしょう。
クリック保証型
クリック保証型純広告は、広告のクリック回数を保証する契約形式です。指定のクリック回数に達するまで広告が掲載されるため、問い合わせや購入などのコンバージョンを目的とした広告運用に向いています。
クリック保証型純広告を運用するときは、誘導先のサイトやLPが最適化されていることが重要です。広告がクリックされても成果につながらないと、目標に達するまでの期間が長くなる恐れがあります。
クリック課⾦型
クリック課金型は、広告のクリック数に応じて料金が発生する課金方式です。広告がクリックされない限り、費用は発生しません。よって、無駄な広告費を抑えられる方法といえます。
クリック課金型の純広告は、なるべくコストを抑えて広告運用したい人におすすめの手法です。クリック単価は競合数や広告運用方法によって変わるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
成果報酬型
成果報酬型とは、成果に応じて報酬を支払う方式です。成果が出た分だけ広告費を支払う仕組みであるため、無駄な広告費が発生する心配がありません。
成果地点の設定方法は、主に以下の通りです。
- 商品やサービスの購入
- 無料お試し登録
- アプリのインストール
- 資料請求
しっかりと成果につなげる広告運用をしたい方におすすめの契約形態です。
純広告のメリット4つ
純広告には、以下4つのメリットがあります。
- 費用を支払えば必ず掲載できる
- 短期間で成果が期待できる
- 運用コストを抑えられる
- 潜在層のユーザーにアプローチできる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
費用を支払えば必ず掲載できる
純広告は、費用を支払えば必ず掲載できるのが最大のメリットです。アプローチできるユーザーの数やコンバージョン率は、広告の種類によって異なるものの、ユーザーに対して確実に情報を届けられます。
希望の場所に広告を掲載したり、特定の媒体を選んで広告を出稿したりできるので、ユーザーへの理解を深めるほどコンバージョンにつながりやすくなるでしょう。商品やサービスの認知拡大を図りたいときの有効な手段の1つです。
短期間で成果が期待できる
純広告を掲載すると、短期間で成果が期待できるといったメリットもあります。純広告の種類にもよりますが、契約をしてから広告出稿までの期間が比較的短いのが特徴です。
特定のメディアに掲載できるため、サイトをよく閲覧するユーザーからクリックされる可能性を高められるでしょう。新商品や新サービスのリリース直後など、認知度を向上させたいときは純広告を利用すると効果的です。
一時的に費用がかかるものの、「0→1」を達成するまでの期間を短縮できるでしょう。
運用コストを抑えられる
商品・サービスの特性に合わせた純広告を選択すると、広告運用のコストを抑えられるメリットが期待できます。ターゲット層の特性を抑えておくと、より低いコストで広告運用ができるでしょう。
広告運用コストを抑えつつ成果を最大化するためには、広告の種類ごとの特徴を理解するのも大切です。商品・サービスの特性によって最適な広告の種類は異なるため、使い分けできると費用対効果も高められるでしょう。
潜在層のユーザーにアプローチできる
潜在層のユーザーにアプローチできるというのも、純広告を利用するメリットの1つです。広告により、ユーザーに対して主体的に情報を届けることで、それまで興味がなかったユーザーが見込み客になる可能性があります。
商品やサービスのリリース直後は認知度が低く、本来は見込み客になる可能性のあるユーザーでも、そもそもそのもの自体を知られていません。商品・サービスの認知度向上のためにも、純広告の活用は効果的です。
純広告のデメリット2つ
純広告には、以下2つのデメリットがあります。
- まとまった費用が必要になる
- 顕在層へのアプローチはしづらい
まとまった費用が必要になる
純広告を運用するためには、まとまった費用を用意しなければなりません。少額から広告運用する方法もあるものの、ある程度は費用をかけないと成果につながりにくいのが現状です。
純広告の運用で重要なのは、広告掲載が終了した後も安定して売上が上がる状態を作ることです。新規獲得が安定するまでは広告掲載を続けることを想定しておくと、費用対効果の良い広告運用ができるでしょう。
顕在層へのアプローチはしづらい
純広告の掲載は、潜在層向けのアプローチ方法です。
自社商品やサービスに合わせて細かくターゲティングするのが難しいため、すでに商品・サービスを認知している顕在層を対象とするなら、刺さりにくい手法といえます。
メール広告のような、顕在層に効果的にアプローチできる方法もありますが、多くの純広告は潜在層向けのアプローチ方法といえるでしょう。広告の費用対効果を高めるためには、ユーザーの特性にも注目しなければなりません。
純広告の活用方法
純広告は、メディアの広告枠を買い取り、一定期間広告を配信する広告形態です。商品やサービスをまだ知らない潜在層に認知してもらうための広告に向いており、次のような方法で活用できます。
- インパクトを与える
- 魅力を分かりやすく伝える
- 自由度の高いデザインを活用する
- アクセスが多く知名度の高い媒体に広告を掲載する
- ブランディング効果を狙う
- キャンペーン開催の告知に活用する
- リアルでのプロモーションと連携させる
上記のような活用方法を駆使することで、純広告の効果をさらに高められるでしょう。
まとめ:純広告を活用して短期間かつ低コストで成果を目指そう
純広告とは、特定のメディアの広告枠を買い取り、バナーなどを掲載する広告形態です。さまざまな種類があり、商品やサービスの特性に合わせて最適な手法を選ぶことで、認知度アップが期待できます。
とはいえ、純広告を活用して短期間かつ低コストで成果を出すためには、ユーザーの特性も考慮しなければなりません。最適な広告を活用して、成果を最大限に高めましょう。