Pinterest(ピンタレスト)は他のSNSと何が違う?
今回は、『Pinterest ビジネス向け活用ウェビナー:初級編』に参加してきましたので、そちらで得られた情報をお伝えさせていただく内容になります。
これから、Pinterest(ピンタレスト)の運用を考えている方の参考になれば幸いです。
この記事の目次
Pinterest(ピンタレスト)の特徴とは?
Pinterestは現在300万件が「ピン」がされており、日々利用者数が増加し続けている媒体です。
そんな、Pinterestは『ディスカバリーエンジン』で検索した内容を視覚的に伝達すること、です。
これは、他のSNSと非常に大きな違いで、どちらかというと、Googleの画像検索に近い、という感覚があります。
そんなピンタレストの最大の特徴は以下の3つです。
- SNSだが、人と繋がるための媒体ではない
- 検索行動を前提とした、のSNSである
- 「未来」に着眼したSNSである
SNSなのに、人と繋がることが目的ではない?
他のSNS(Twitter、Instagram、LINEなど)は、フォローしている人の近況が分かったり、その人伝える最新情報などをキャッチアップするために利用する側面が非常に強い、オンライン上での「人」と「人」を繋ぐという機能が前提にあるSNSかと思います。
しかし、Pinterestは検索した内容を視覚的に知るために使用するSNS媒体のため、フォロー数、フォロー、フォロワーという価値が非常に低くなります。
つまり、必然的に「人」と繋がる必要が無い、という媒体になります。
検索行動を前提としたSNSとは?
一般的なSNS、つまりTwitterやInstagramなどは、自身が投稿したり、他の利用者が投稿したものを見る、というのが通常の使用方法になります。
何か、特定の情報が必要な場合は『検索』を行いますが(いわゆる、#検索)、開くたびに検索することは無いかと思います。
一方で、Pinterestは何かを調べる時に活用するためのSNSになっています。
つまり、ユーザー行動の前提が『検索』にある、という点が他のSNSとの大きな違いです。
ゆえに、前述した『人と繋がる』とは一線を画したSNS媒体といえるかと思います。
未来に着眼したSNS。。。?
Pinterestは『未来』に着目したSNSになる、とのことです。
これだけ聞くと、どういう意味だ?となりますが、他のSNSと比較すると差が良く分かります。
というのも、Twitterの「なう」やInstagramのストーリーズでは、今している現時点での内容、または過去に行った場所などを投稿することが一般的です。
一方で、 Pinterestはユーザーがユーザー自身が興味を持っている事柄について『検索』して情報収集するためのSNSと定義されています。
そのため、ユーザー自身の生活等がよりよくなるために利用している、という理由から『未来』に着目したSNSという媒体説明になります。
Pinterestを運用するうえで抑えるべき要所!
ここからは、 Pinterestを運用するうえで大切だ、と媒体側が説明していることをまとめていきます。
先ほどから、「検索」を連呼しているため、Google検索などの検索エンジンと何がちがうのか、という点も含めてお伝えしていければと思います。
購入に結び付くSNS媒体、それがPinterest
ピンタレストによると、ピン(投稿)を見たユーザーがその後実際に、その商品を購入したことがある、と回答した割合は80%以上というデータがあります。
このデータは非常に脅威的で、現在時点での話ではありますが、ピンタレストユーザーは非常に購買意欲が高いユーザーが多く活用している、と言えます。
このことから、昨今ではECサイトのアカウント運用が非常に多くなっているそうです。
ECサイトで、広告費などの宣伝費用を節約したい方はぜひ、検討されてみてはいかがでしょうか。
ただし、ここで1点、ピンタレストは純粋な「クリエイティブ」で勝負する(説明テキストが表示されるのは、そのクリエイティブへユーザーが興味を示した場合のみ)となりますので、商品をどう見せるか、に関しては非常に大切になってきます。
1投稿がロングラン?
ピンタレストのピン(投稿)は、平均して100日程度ユーザーへ表示され続けるそうです。
Instagramのストーリーズなどが24時間で消滅するのとは大きく異なります。
つまり、大量にコンテンツをローンチするより、100日間興味を持ち続けてもらう、永く惹き続ける投稿をする方が効果的だ、という事になります。
一方で、検索、という観点から考えると、100日は非常に刹那的です。
一般的なSEO対策が3~6か月、長期視野だと12か月以上かけるという観点からも、「検索」軸としては非常に刹那的だ、という事が良く分かるかと思います。
指名・ブランド名の検索は全体の3%
検索を基調とするSNSですが、Googleなどの検索エンジンと大きく異なる点はこのポイントになります!
例えば、あなたが「自動車」をGoogleで検索する場合、何パーセントの人が「自動車」と検索するでしょうか。
大多数の人が「トヨタ」「日産」「BMW」など特定のブランド名、またはもう少し検討が続いている人ならば、商品シリーズ名を検索するかも知れません。
しかし、ピンタレストで検索するユーザーが「自動車」せいぜい、「ワゴン」などの検索になります。
つまり、一般キーワードの検索割合が97%を占めていることになります。
これは、非常に興味深いです。
購入割合が高いユーザーが、一般キーワードで検索する、という事は商品の見せ方次第で、その市場に非常に影響力があるブランドを差し置いて、自社商品が先に検討してもらえる可能性が高い、ということになります。
おわりに
今回は、ピンタレストさん主催のセミナーを拝聴させていただいた内容をもとに、ピンタレストの現在のユーザー情報などを簡単にまとめさせていただきました。
参考にしていただければ幸いです。