成果報酬型広告とは?メリット・デメリットや依頼時のポイントを解説
目に見える成果が出て、初めて広告費用が発生する成果報酬型広告。成果が出た分だけ広告費が増える仕組みになっており、無駄な予算をカットしつつ効果的な広告運用が期待できます。
とはいえ「実際に成果報酬型広告で結果は得られるのか」「結果的に費用が大きく嵩んでしまうのではないか」などと不安な点もあるでしょう。
そこで本記事では、成果報酬型広告の仕組みや費用相場、メリット・デメリットについて解説します。「費用を抑えた広告運用を依頼したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
成果報酬型広告とは成果発生時のみ代理店に支払うタイプの広告
まず、成果報酬型広告の仕組みや、アフィリエイト広告との違いについて解説します。
成果報酬型広告の仕組み
成果報酬型とは、資料請求や商品購入、会員登録など、目に見える成果が発生して初めて報酬が発生する仕組みです。 成果が出なければ、基本的に費用を支払う必要はありません。「広告費をかけたのに成果が出なかった」という事態を避けられます。
無駄な費用を削減できるうえに、成約数や販売数を成果地点に設定することで、売上を確実に確保できるのも特徴の1つです。
アフィリエイト広告との違い
アフィリエイト広告とは、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と呼ばれるサービスを経由して広告を出稿する方法です。
成果報酬型とアフィリエイト広告とでは、それぞれに決定的な違いはありません。
大きな違いとして挙げられる点は、企業と広告代理店が直接取引するか、ASPを経由するかといった出稿方法です。
アフィリエイト広告では、ASPを経由するため手数料が発生するものの、広告代理店とのやり取りを短縮できるため手間がかからないのが特徴です。
成果報酬型広告の費用相場
成果報酬型広告の費用相場は、取り扱う商材の数%ほどが相場とされています。
例えば、10,000円の商材を取り扱う場合で計算してみましょう。
成果報酬として10%が設定されている場合、成約1件につき10,000÷10=1,000円が手数料になります。よって、月間で100件獲得すると、1,000円×100=100,000円が成果報酬になります。
ただし、資料請求や問い合わせ獲得など、商材によってコンバージョンの成果地点が異なるため、一概には言えません。
実際には広告代理店側と擦り合わせを行い、成果報酬を決定していきます。
成果報酬型広告のメリット3つ
成果報酬型広告のメリットは、次の3つです。
- 無駄なコストを抑えられる
- 広告のプロに効率よく運用をお任せできる
- 費用対効果が明確になる
それぞれ詳しく解説していきましょう。
1.無駄なコストを抑えられる
成果報酬型広告のメリットで特に注目すべき点が、無駄なコストを抑えられることです。
クリック型広告の場合、広告がクリックされるたびに費用がかかりますが、必ずしも成果が発生するとは限りません。成果報酬型広告と比較すると1回あたりの発生費用は安いものの、誤クリックや興味本位のクリックが発生するリスクもあります。1件あたりの広告費は安価でも、成果が発生しないまま広告費ばかり積み重なる可能性もあるでしょう。
一方、成果報酬型広告の場合は、広告がクリックされただけでは費用は発生しません。赤字になるリスクが低く、安定した広告運用が期待できます。
2.広告のプロに効率よく運用をお任せできる
成果報酬型広告の広告代理店は、企業の売上を伸ばさなければ自社の売上も伸びないビジネスモデルになっています。他の広告形態と比較すると、広告代理店の担当者の熱量は高い傾向にあると言えるでしょう。
過去の実績が豊富な広告代理店であれば、広告運用の知見がない企業でも成果につながる働きをしてもらえる可能性が高いです。
なお、広告代理店によっては、運用を丸投げOKとしているところもあるため、社内リソースやノウハウがない企業は依頼を検討してみても良いでしょう。
3.費用対効果が明確になる
成果報酬型広告では、発生した成果に応じて必要な費用が決まるため、費用対効果を計測しやすいという特徴もあります。費用をいくらかけると、どれだけの成果が得られるのか、明確になりやすいのは広告運用をするうえでは重要なポイントです。
広告形態によっては、成果を得るまでに発生した費用にバラツキが見られたり、実施タイミングによって成果に差が出たりするケースも珍しくありません。費用対効果を見ながら広告運用できるので、経営全体のバランスを考えた広告戦略も立てられるでしょう。
成果報酬型広告のデメリット3つ
成果報酬型広告のデメリットは、次の3つです。
- 成果地点までの難易度が高いとコストが上がる
- コンバージョンの質が低下する恐れもある
- 効果が出るまでに時間がかかる
デメリットもおさえておきましょう。
1.成果地点までの難易度が高いとコストが上がる
成果報酬型広告は、成果地点までの難易度が高いとコストが上がる傾向にあります。売りたい商品・サービスの単価が高い、成約させるのが難しいといったケースでは、成約時の手数料が高くなりがちです。
商品・サービスの種類によって、適した広告形態は異なります。無駄なコストを抑えられるのが魅力の成果報酬型広告ですが、場合によっては企業側の取り分が少なくなる可能性もあるので注意しましょう。
2.コンバージョンの質が低下する恐れもある
成果報酬型広告では、コンバージョンが発生して初めて広告代理店の収益が上がります。コンバージョンが発生しなければ広告代理店の売上が立たないため、広告代理店は成果をあげようと必死になるでしょう。
成果を上げるために広告運用に集中するのは良いことですが、コンバージョン発生を最優先にすると、中長期的に企業側が損をするリスクがあります。モチベーションの低い顧客に商品やサービスを届けた結果、継続購入してもらえなかったり、低評価につながったりする恐れもあるでしょう。
企業が中長期的に売上を伸ばし続けるためには、コンバージョンの質にもこだわらなくてはなりません。成果報酬型広告を依頼するときは、広告代理店の実績をよく確認するのが重要です。
3.効果が出るまでに時間がかかる
成果報酬型広告を依頼した場合、広告の効果が出るまでに時間がかかる場合があります。特にコンバージョンの質にまでこだわった広告運用では、そうでない運用よりも中長期的な目線が求められるでしょう。
「なるべく短期間で成果を出したい」という企業は、成果報酬型広告以外の広告形態も合わせて検討してみても良いかもしれません。広告予算も考慮しつつ、中長期的に売上を伸ばす方向性で広告運用するのがポイントです。
成果報酬型広告の広告代理店に依頼する5つのポイント
成果報酬型広告の広告代理店に依頼するときは、次の5点を意識しましょう。
- 広告掲載の形態を把握する
- 商材が成果報酬型広告と適切かチェックする
- 広告代理店の支援・運用実績を確認する
- 事前に適正価格を設定する
- 相見積もりで複数の広告代理店に相談する
それぞれのポイントを深掘りします。
1.広告掲載の形態を把握する
広告を使って自社商品・サービスを売る際は、どのような広告形態があるのか全体像を把握するのが大切です。一口に成果報酬型広告といっても、広告代理店との直接取引かASPとの取引かによって、適切な広告運用方針は異なります。
広告運用の経験がなく、形態の違いや費用感がわからない場合は、広告代理店に相談するのも選択肢の1つです。広告形態ごとの特徴を押さえたうえで、自社にとって最適な選択ができるように心がけましょう。
2.商材が成果報酬型広告と適切かチェックする
自社で売りたい商材と、成果報酬型広告との相性をチェックするのも重要なポイントです。商材と広告には相性の良し悪しがあり、どのような商材でも広告を打てば売れるわけではありません。
成果報酬型広告と相性が良いのは、安価で購買ハードルの低い商材です。高単価商材や購買ハードルの高い商材は、広告運用コストが高くなる傾向にあるので注意しましょう。
また、継続購入により利益を得るか、単発販売でも十分な利益が得られるかどうかも確認する必要があります。継続購入を前提とする場合は、成果報酬型広告との相性が悪い可能性もあるため、慎重に検討してください。
3.広告代理店の支援・運用実績を確認する
成果報酬型の広告代理店は複数あるものの、それぞれが得意とする分野はさまざまです。成果報酬型広告を依頼する際は、広告代理店の支援・運用実績を確認してから依頼しましょう。
相性の悪い広告代理店に依頼すると、広告運用コストが予想以上に大きくなったり、コンバージョンの質が低くなったりする恐れがあります。依頼先の広告代理店が過去にどのような商材を扱ってきたか、CPA(1件あたりのコンバージョンにかかる費用)はどれくらいか、きちんと確認しておきましょう。
4.事前に適正価格を設定する
広告代理店に依頼するときは、お互いに納得できる適正価格で取引を行うのがベターです。お金に関する認識の不一致は、後々大きなトラブルに発展しかねません。
成果報酬型広告では、商材単価の数%を報酬とするのが一般的です。しかし、サービス内容や扱う商材によって1件あたりの報酬設定は異なるため、広告代理店に丸投げするのではなく、しっかりと話し合う必要があります。
広告運用費用について少しでも疑問がある場合は、お互いに納得いくまで話し合うことが重要です。
5.相見積もりで複数の広告代理店に相談する
成果報酬型広告を依頼する際は、複数の広告代理店に相談して相見積もりをするのがポイントです。わずかな手数料差であっても、売上が伸びるほど利益に差が生じるため、慎重に決断する必要があります。
複数社で相見積もりすると、自社で扱う商材にかける広告費用の相場が見えてくるというメリットもあります。広告運用費用とサービス内容を天秤にかけて、納得できる広告代理店に依頼しましょう。
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まとめ:成果報酬型広告は初期段階のコストを抑えたいなら検討しよう
成果報酬型とは、資料請求や案件獲得など、目に見える成果が発生して初めて報酬が発生する広告形態です。 初期段階のコストを抑えられるため、金銭的なリスクを取らずに広告運用をすることができます。
成果報酬型広告の手数料は広告代理店によって異なるため、事前に相談したり相見積もりしたりするのが重要です。納得できる料金体系の広告代理店に依頼して、自社のビジネスを加速させましょう。