どちらを選ぶ?リスティング広告とSEO対策の違いについて
今回は、リスティング広告とSEO対策の違いについて解説していきます。
まず初めに、結論から述べるとリスティング広告とSEO対策はその性質から、リスティング広告の方が良い!または、SEOの方が良い!という、どちらか一方が正しい、という事はありません。
リスティング広告・SEO対策はどちらもユーザーの検索行動をもとに集客するWEBマーケティングの手法ですが、その仕組み・成果までの過程が異なります。
本記事では、それぞれの性質と、この2手法の使い方、取り組み方について解説していきます。
この記事の目次
リスティング広告とSEO対策の違い
リスティング広告とSEO対策の違いについて、大きくまとめると下記になります。
特徴 | リスティング広告 | SEO対策 |
---|---|---|
即効性 | 〇 | × |
持続性 | △ | 〇 |
コントロール性 | 〇 | △ |
クリック率 | × | 〇 |
上記の違いについて、詳しく説明していきます。
即効性について
リスティング広告は『広告』のため、出稿を開始したタイミングから広告を表示させることが可能です。
そのため、非常に即効性が高い性質を持っており、WEBサイトが完成⇒即集客、が実施できます。
一方で、SEO対策の場合はブログなどのコンテンツを投稿し始めても最初は表示されにくいので、即効性という側面では効果が実感しにくいです。
このため、今すぐWEB集客を始めたいという場合はリスティング広告が最適となります。
持続性について
効果の持続性、という側面ですとリスティング広告はイマイチかも知れません。
理由としては『広告』という性質上、広告費を投下し続けなければ広告が表示されず、その時点で集客が止まるためです。リスティング広告を実施していることで、充分に採算が取れているケースであれば広告費を継続して投下することも問題無いかと思いますが、一時的に投下し、その後は他施策へ、という場合リスティング広告で見込める集客が無くなってしまう点がデメリットです。
SEO施策は、一度集客が見込めるコンテンツが完成していれば、その後新しいコンテンツが無くても継続的に集客することができます。
よって、持続性という点ではSEO施策の方が優れています。
コントロール性について
コントロール性とは、ここでは『表示のされ方』と『掲載箇所』の2点についてになります。
この2点に関しては、圧倒的にリスティング広告に軍配が上がります。
掲載箇所について
当然、SEO施策でもなるべく上位へ表示させるために修正はかけていきますが、100%ではないです。
一方で、リスティング広告の場合、極論どこの競合よりも高額な広告費を投下することで『最上位』への表示も可能です。
表示のされ方について
リスティング広告の場合、広告を入稿する、という表現を使うように表示も全てコントロールすることが可能です。
一方で、SEO施策の場合は下記の弊社コンテンツのようにコンテンツの一部が抽出される等、見え方が想定と異なる場合がりあります。
上記の点から、コントロール性という点ではリスティング広告に軍配が上がる形になります。
クリック率について
クリック率に関しては、リスティング広告の場合は一般的に2~5%が平均とされています。
よって、最上位に掲載したとしても、5%程度のクリック率となります。
クリック課金という料金体系上、デメリットにはならないですが、SEO施策の場合の最上位表示と比較すると一目瞭然です。
SISTRIX社が発表しているデータによると、Google検索で1位になると、クリック率は28.5%にも上ります。
10位になってしまうと、2%程度になってしまうため、上位表示される必要がある、という制約はつきますが、クリック率に関しては圧倒的にSEO施策に軍配が上がります。
どちらを使えば有効なのか?
性質に関して述べたところで結論リスティング広告とSEO施策のどちらを選択、使用するべきなのか、について解説していきます。
結論から述べてしまうと、どちらも大切です。
理由としては、いまWEB集客を希望している、ということはすなわち、いま、WEBでは集客できていない、となります。
つまり、短期的な成果が期待できるリスティング広告が必要です。
一方で、中長期的なWEB集客を実施するのであれば、当然リスティング広告一本に頼っていては、かなり難しい状況になる可能性も高いです。
このために、SEO施策も不可欠となります。
よって、短期的にリスティング広告で集客を図りつつ、長期的な目線でSEO施策も始めるのがベストであるといえるかと思います。
おわりに
今回は、リスティング広告とSEO施策の違いについて解説しました。
結論としては、どちらも大切で、言うなればWEB集客が自動車とするならば『前輪』と『後輪』くらい担う役割が血がます。(前輪がリスティング広告、後輪がSEO施策になります。)
WEB集客の底上げする、という点では後輪のSEO施策が非常に大切になりますし、WEB集客の方向性を決める・変更するという点では前輪のリスティング広告がカギを握ります。
本記事がこれからWEB集客を行う方の手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。