【広告CSV変換】Google広告のcsvをYahoo!広告csvに変換する方法、ツールの紹介
Google広告のキャンペーン、広告グループ、広告、キーワードを、同様な構成で Yahoo! 広告に入稿したい、という場面がしばしばあります。
これまでは、リスケット というwebツールを用いて、Google広告エディタから出力した csv を Yahoo! 広告用の csv に変換することで、Google 広告と同じ内容を Yahoo! 広告に反映させていました。これは非常に便利で、助かる場面も多かったです。
しかしながら、リスケットがシステムリニューアルに入ることにより、Google → Yahoo! の csv 変換が使えない状態に。(再度使えるようになる時期は、今のところ未定です)
これでは非常に不便なので、これまでリスケットがやってくれていた Google → Yahoo! の csv 変換を、Excel VBA (Excel作業を自動化するプログラミング) を用いて、変換ツールを社内で作成しました。
本記事では、その変換ツールの内容を紹介しながら、Google広告のcsvをYahoo!広告csvに変換する方法を解説していきたいと思います。
この記事の目次
Google広告をYahoo!広告にインポートする方法
Yahoo!広告の公式ヘルプページ : CSV(TSV)ファイルのデータをインポートする によると、以下の3つの方法で Google 広告を Yahoo! 広告にインポート可能です。
- Yahoo! キャンペーンキャンペーンエディタからエクスポートしたcsvファイルを、インポートする
- Yahoo! の csv 形式に合わせて手動作成した csvファイルをインポートする
- Google 広告エディタからエクスポートしたcsvファイルをインポートする
3番の方法を使えば、Google広告のキャンペーン、広告グループ、広告、キーワードを Yahoo! にそのまま入れることは可能なのですが、
- 広告名の設定
- キャンペーンタイプの設定
- キャンペーン開始日の設定
- URLパラメータの修正
を手動で修正する必要が生じます。
Google広告では「広告ラベル(単に、ラベル と呼ばれることもある)」をつけて広告を管理することができ、Yahoo! では対応する概念として「広告名」が存在しますが、これらは自動で変換されるわけではないので、csvをインポート後、手動で修正する必要があります。なお、Yahoo! に広告文を入れる際には広告名を入力することが必須です。
キャンペーンタイプは、Google と Yahoo! で異なる部分があるので、こちらも手動でYahoo! 用の設定に手動修正する必要があります。
キャンペーン開始日はGoogle広告とYahoo! 広告の両方に存在する設定項目ですが、Yahoo! に広告をインポートする以前の日付からGoogleのキャンペーンが開始されていると、「開始日が今日以前になっている」というエラーが生じるので、こちらも手動修正する必要が生じます。
URLパラメータについては、Yahoo! 広告経由でのサイト流入を Google Analytics で解析する場合、「&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc」というようなutmパラメータを誘導先URLに付与する必要があります。
広告やキャンペーンの数が数十個程度なら手動で修正するほうが早いですが、弊社でも携わることがある大規模な広告アカウントでは、csvの行数が1000行を超えることもあります。
上記の変換を、これまではリスケット で自動変換できて便利だったのですが、リニューアルで使えなくなって不便なので、代替となるツールを自社でつくってしまった、という次第です。
類似の変換サービス
Google広告をYahoo! 広告に変換する、という操作はweb広告業界では割と頻度の高い業務なので、類似のツールが提供されている場合があります。
その一つが、Keyword marketing がこちらのページで提供している、
Google Ads EditorのCSVファイルを、Yahoo!広告(キャンペーンエディター)用のCSVファイルに一括変換するツール
http://inhouse.niche-marketing.jp/service/tips/tool/csv.html
です。
Yahoo! 広告csv変換 Excelマクロ(VBA) の詳細
操作画面
操作画面は、以下のように作りました。
開始日を入れる部分に入力された日付を、Yahoo! に変換した後の広告開始日に反映させています。これは、先程紹介した「広告開始日が今日以前に日付になってしまうのを修正する手間をなくす」処理に相当します。
CSV インポート のボタンを押せば、ファイル選択画面が立ち上がり、変換前の Google広告 csv のファイルを選ぶことができます。最初は、「入力用シートのA1セルを左上として、CSVの内容をコピペして貼り付ける」という仕様を考えていたのですが、数千行を超えるcsvの内容をコピペするとPCやExcelの反応が悪くなってしまったので、その不都合を回避するために、このような対処をしています。
CSV インポート のボタンが押されると、上記のような処理を行うExcel マクロが実行されるような設定がされています。
変換開始ボタンを押すと、Google 広告の csvの内容を Yahoo! 広告のものに変換するマクロが実行されます。(このマクロの処理内容についての詳細は、のちに説明します。)
なお、csv を貼り付けてない状態で「変換開始」ボタンを押すと、「csvがインポートされていません」というようなメッセージがダイアログボックスで表示されるようにしてあります。
これは、マクロ実行中に何かしらエラーが起こると、VBAのエラー画面に飛ばされてしまい、ユーザーにとっては気持ち悪いと思ったので、いくつかのエラーに対する例外処理をマクロの中に実装してあります。
このシートで変換が完了すれば、変換後の csv がExcel 別ウィンドウで立ち上がり、上記の画面が表示された変換ツールは、変換前と同じ元の状態に戻ります。
これにより、同一のマクロ有効Excelファイルを何度も使いまわしてGoogle → Yahoo! 変換 ができるようにしてあります。「1度使用したらリセットの操作をしないといけない」という手間を回避し、マクロ有効Excelファイルを使用前と同じ状態に戻すリセット動作を、プログラム中に組み込んでいます。
(続く…)
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