BtoB向けMeta(Facebook)広告完全ガイド!運用のコツや事例も紹介
BtoB企業にとって、Meta(Facebook)広告は非常に適した媒体です。
ターゲティング精度が高いうえに、リード獲得がしやすい仕組みが導入されているため、事業を拡大していくなら、やらなければ損といっても過言ではありません。
とはいえ、広告運用は知見やノウハウがなければ実践できません。
そこでこの記事は、Meta(Facebook)広告について網羅的に解説します。運用のコツや事例なども紹介しますので、運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
Meta(Facebook)広告がBtoB企業におすすめな理由

Meta(Facebook)広告がBtoB企業にとっておすすめの理由は、以下の5つです。
- BtoBでもモバイル検索が増えている
- コストを抑えて運用できる
- ビジネス層のユーザー割合が多い
- ターゲティング精度が高い
- リード獲得がしやすい
それぞれの詳細を見ていきましょう。
BtoBでもモバイル検索が増えている
Meta広告がBtoB企業におすすめな理由は、近年BtoBでもモバイル検索が増えているからです。
実際、ITコミュニケーションズがBtoB商材の購買行動についてのアンケートを確認すると、全体の49.7%がスマートフォンで閲覧したという結果でした。
参照:ITコミュニケーションズ「【BtoB商材の購買行動に関するアンケート調査】」
BtoBだからといって、スマートフォンの配信を抑制するのは時代の流れに合っておらず、Meta広告も効果的に活用できるシーンが増えています。
コストを抑えて運用できる
Meta広告は、コストを抑えて運用できるので、BtoB企業にもおすすめできます。
テレビやラジオのCMは、基本的に広告料が決まっており、顧客獲得単価が高くなるケースも少なくありません。
その点、Meta広告はクリック課金やインプレッション課金形式で配信できるので、コストを抑えられます。たとえば、クリック課金形式なら、クリックされなければ予算は消化されずに済みます。
コストを抑えて運用したいと考えるなら、Meta広告は非常に適した選択肢になるでしょう。
ビジネス層のユーザー割合が多い
ビジネス層のユーザー割合が多いのも、BtoB企業にMeta広告をおすすめできる理由の一つです。
Meta(Facebook)の特徴として、利用者は30〜50代のビジネス層が多く、BtoBのプロモーションを行うプラットフォームとしては相性が良いです。
実際に、総務省情報通信政策研究所が公表しているデータでも、Metaの利用率は30〜50代が多いという結果が出ています。
年代 | 利用率 |
---|---|
10代 | 10.0% |
20代 | 28.1% |
30代 | 44.4% |
40代 | 39.3% |
50代 | 32.6% |
60代 | 18.9% |
30〜50代はほかの年代とは異なり、利用率が3割を超えています。
ビジネス層を狙うなら、Meta広告は候補に入れておくべきでしょう。
ターゲティング精度が高い
BtoB企業にMeta広告をおすすめできる理由として、ターゲティングの精度の高さが挙げられます。
たとえば、X(旧:Twitter)では、意思決定者に絞ったターゲティングはできません。
その点、Metaはプロフィールに役職を記載できることに加え、オーディエンスセグメントで意思決定者であろう人物を設定可能です。
つまり、MetaならBtoB商材の顧客になり得る意思決定者に絞ってターゲティングができます。
リード獲得がしやすい
Meta広告は、デフォルトの状態でもBtoB企業がリードを獲得しやすい仕様になっています。
たとえば、以下のようなリード獲得に必要なボタンがあらかじめ用意されています。
- 申し込む
- 予約する
- お問い合わせ
- ダウンロード
- チケットを購入
- 今すぐ電話
- いいね!
- 保存する
- もっと見る
- イベントを見るなど
参照:Meta「Meta広告マネージャでは、どのようなCTAボタンを使用できますか」
目的に合わせてボタンを設置することで、効率よくリードを獲得できるでしょう。
BtoB向けのMeta(Facebook)広告運用で成果を高める7つのポイント

BtoB向けのMeta(Facebook)広告運用で成果を高めるポイントは、大きく7つあります。
- コンバージョンポイントを整理する
- リード獲得広告を有効活用する
- 職業・役職ターゲティングを利用する
- インタレストターゲティングを活用する
- カスタムオーディエンスを活用する
- 類似オーディエンスを活用する
- クリエイティブにこだわる
費用や時間を無駄せず、着実に成果をあげたい場合は、しっかり目を通しておきましょう。
コンバージョンポイントを整理する
BtoB商材を用いてMeta広告を運用するなら、コンバージョンポイントを整理しましょう。
コンバージョンポイントを適切に設定できなければ成果は出ず、最悪の場合Meta広告からの撤退も考えなければなりません。
コンバージョンポイントを整理するにあたって大事なポイントは、ハードルの低さです。Metaの利用者は隙間時間で閲覧していることが多いので、最初から問い合わせのコンバージョンを設置しても、成約までは難しいでしょう。
そこで具体的には、無料セミナーや資料請求といったハードルの低いコンバージョンポイントを活用したリード獲得がおすすめです。
コンバージョンポイントを整理して、適切に活用できれば成果を高められるでしょう。
リード獲得広告を有効活用する
BtoB向けのMeta広告の運用効果を高めたいなら、リード獲得広告を有効活用してください。リード獲得広告は、クリックしてもLPに移動することなく、Meta上でフォーム入力が完結する広告です。
わざわざページを移動する必要がなく、Metaに登録している個人情報が自動的に入力されるので、コンバージョンしやすい傾向があります。
Meta広告の運用成果を高めたいなら、リード獲得広告の活用はもはや必須といえます。
職業・役職ターゲティングを利用する
Meta広告で運用成果を高めたいなら、職業・役職ターゲティングを積極的に活用してください。
BtoB向けの商材を扱う場合、意思決定権があるのは経営者あるいは役員の方です。そのため、職業・役職ターゲティングを利用して、経営者あるいは役員に絞ってターゲティングしたほうが効率よく成果をあげられます。
いくら一般社員にリーチしても、決定権がなければ決断してもらえません。成果を高めたいなら、職業・役職ターゲティングをうまく利用しましょう。
インタレストターゲティングを活用する
Meta広告の運用成果を高めるなら、興味関心(インタレスト)ターゲティングを活用するのもポイントです。インタレストターゲティングは、興味関心の観点からアプローチする方法のことです。
実際には、以下の8つの種類からターゲティングできます。
種類 | 具体例 |
---|---|
スポーツ・アウトドア | ・フットボール ・野球 ・釣りなど |
フィットネス・ウェルネス | ・ヨガ ・ピラティス ・筋トレなど |
レジャー施設 | ・テーマパーク ・水族館 ・映画館など |
家蔵と交友関係 | ・友人と楽しめるレストランやバー ・ホームパーティー用品など |
買い物・ファッション | ・衣料品 ・アクセサリー ・コスメなど |
興味・アクティビティ | ・音楽 ・本 ・ゲームなど |
テクノロジー | ・スマートフォンやPC ・AIなど |
ビジネス・業界 | ・ビジネス関連のニュース ・投資 ・会計など |
Metaのプロフィールに役職を記載していない人もいるので、インタレストターゲティングも活用するとより多くの方にアプローチしやすくなります。
カスタムオーディエンスを活用する
Meta広告のオーディエンスは限定的なターゲット設定と広いターゲット設定がありますが、後者の一つがカスタムオーディエンスです。
カスタムオーディエンスは、すでに自社ビジネスと何かしらの接点を持つユーザーに対して広告を配信できる機能を指しています。
たとえば、資料請求やWebサイトの訪問、Meta広告へのいいねといった接点を持つユーザーに再アプローチします。
類似オーディエンスを活用する
類似オーディエンスは、既存顧客に似た特性を有する、かつビジネスに関心を持っている可能性が高いと思われるユーザーに広告のリーチを広げる機能です。
類似オーディエンスを作るためには、ページのファンや作成済みのカスタムオーディエンスを使います。
類似オーディエンスと相性がいいのは、ターゲティングが終わっていないMetaユーザーに対して広告配信を希望するときです。
このような場合で、既存顧客やMetaページのファンと共通の特徴を持っている広告主のビジネスに興味や関心を示す可能性が高いユーザーへアプローチしたいときに使用すると効果的でしょう。
指定したソースオーディエンスから類似すると自動で判断されるMetaユーザーのターゲティングができるので、手間もかからず便利です。
クリエイティブにこだわる
Meta広告の運用成果を高めたいなら、クリエイティブにはこだわりましょう。
的確なターゲティング設定ができたとしても、クリエイティブの出来栄えが悪ければ、コンバージョンにはつながりません。
クリエイティブでこだわりたいポイントは、以下のとおりです。
- ユーザーの視線の動き
- 画像内のテキスト量
- 画質の良さ
- 色のコントラスト
- CTAの設置など
とはいえ、こうした効果の最大化につながるクリエイティブの作成は容易ではありません。Meta広告に強い広告代理店などに依頼して、質の高いクリエイティブを作成しましょう。
BtoB企業におけるMeta(Facebook)広告の活用事例5選

ここからは、BtoB企業におけるMeta(Facebook)広告の活用事例を5社紹介します。
- サイボウズ株式会社
- 株式会社ユビレジ
- 株式会社マネーフォワード
- 株式会社キャスター
- 株式会社ウィルオブ・コンストラクション
他社のMeta広告の活用事例を知ることで、自社で運用する場合のこともイメージしやすくなるでしょう。一つずつ見ていきます。
サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社は、クラウドツールである「Kintone」を普及させる目的でMeta広告を活用しました。
企業のワークフローあるいは業務プロセスに悩む意思決定者をペルソナに設定し、広告配信の際にセグメントを細かく絞ったうえで、「30日間無料お試し」の申し込みを促進しました。
結果、無料トライアルの申し込み数は2倍を達成しています。
株式会社ユビレジ

株式会社ユビレジは、クラウドPOSレジの「ユビレジ」を提供するIT企業です。
株式会社ユビレジはMeta広告を活用して、以下の目的を達成しようと試みます。
- サービスの認知度向上
- リードの獲得
- 資料請求
そして、目的達成のために以下の条件を設定しました。
- 職業でのセグメント
- カスタムオーディエンス
- 既存リストに類似したオーディエンス
結果、株式会社ユビレジの認知度は爆発的に向上し、現在は3万店舗以上で導入されるに至っています。
株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワードは、「クラウド会計plus」の新規顧客獲得を目指してMeta広告を活用しました。訴求方法はサービス資料のプレゼントです。
- 「どのくらい業務が効率化される?」
- 「どのくらいコストを削減できる?」
BtoB企業の担当者の興味をひく上記のような言葉をうまく使って、訴求力を向上させて成果を高めました。
株式会社キャスター

株式会社キャスターは、「CASTER BIZ」という経理作業代行サービスを提供する会社です。サービスの認知度向上と導入数増加のために、Meta広告を活用しました。
これまでにサービスを導入した会社のロゴを掲載したり、1,000社以上が導入したという具体的な数字を盛り込んだりして、訴求力を高めています。
株式会社ウィルオブ・コンストラクション

株式会社ウィルオブ・コンストラクションは、「施工管理求人ナビ」を運営しています。転職潜在層のリード獲得のために、Meta広告を活用しました。
MAツールを使用して配信したいユーザーを抽出したうえで、メッセンジャーに誘導してボットを活用して連絡先、希望勤務地といった情報を記入できる仕組みを採用しています。
BtoB向けMeta(Facebook)広告で広告代理店を活用するメリット

では、BtoB商材のMeta(Facebook)広告運用で、広告代理店を活用するメリットを大きく3つ紹介します。
- アカウントの開設から出稿までお任せできる
- ターゲットに的確にアプローチできる
- マーケティング施策の強化につながる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アカウントの開設から出稿までお任せできる
BtoB向けMeta広告で広告代理店を活用すると、アカウントの開設から出稿まですべてお任せできます。
Meta広告を配信するためには、アカウント設定やクリエイティブ作成などのさまざまな業務が発生します。自社でアカウントの開設から出稿まで行うとなれば、かなりのリソースを割くことも覚悟しなければなりません。
その点、広告代理店に任せれば、アカウント開設から出稿までの業務に対して自社のリソースが大きく割かれることもないでしょう。結果、リソースを本業に集中できます。
ターゲットに的確にアプローチできる
BtoB向けMeta広告で広告代理店を活用すると、適切な戦略立案でターゲットへ的確にアプローチできるメリットがあります。
BtoBは、BtoCと比べると潜在ユーザーが少ない傾向にあり、広告配信のターゲット設定は難しいです。そのため、自社にMeta広告運用に関するノウハウがなければ、適切なターゲット設定ができないこともあるでしょう。
その点、広告代理店を活用すれば、ターゲットに対して的確なアプローチが可能です。
マーケティング施策の強化につながる
マーケティング施策の強化につながる点も、BtoB向けMeta広告で広告代理店を活用するメリットの一つです。
代理店の中には、Meta広告に限らず動画広告やリスティング広告など、他の施策も並行して支援可能な会社があります。複数のマーケティング施策を依頼できれば、会社全体の集客やブランディングを強化できるでしょう。
BtoB向けMeta(Facebook)広告に強みがある代理店を選ぶ方法

BtoB向けMeta(Facebook)広告に強みがある代理店を選ぶにあたって、大事なポイントは以下の3つです。
- BtoB向け広告の運用実績があるか確認する
- サービス・業務範囲を確認する
- 料金体系が明確か確認する
代理店選びに失敗すると、いくらMeta広告を出稿しても成果は期待できません。代理店選びに失敗しないように、選ぶ方法をチェックしておいてください。
BtoB向け広告の運用実績があるか確認する
代理店を選ぶときは、BtoB向け広告の運用実績があるか確認しましょう。BtoBとBtoCは、ターゲットや取るべき戦略が異なります。
そのため、いくらBtoCで実績がある広告代理店でも、BtoBでの実績がなければ望んだ成果を得られない恐れがあります。
代理店を選ぶ前に、BtoB向けMeta広告の運用実績があるか確認してください。自社と近い業種、業界での運用実績があると尚よいでしょう。
サービス・業務範囲を確認する
BtoB向けMeta広告に強みがある代理店を選ぶ際は、サービスや業務範囲をチェックしてください。
代理店によって、サービスや業務範囲は異なります。しっかり確認せずに選ぶと、希望するサービスに対応していなかった……ということになりかねません。
あらかじめ任せたい業務範囲を明確にしておくと、広告代理店選びもスムーズに進むでしょう。
料金体系が明確か確認する
料金体系が明確かどうかも、BtoB向けMeta広告に強みがある代理店を選ぶ際には重要です。
料金体系が明確ではない代理店は、費用面で後々トラブルに発展する可能性があります。また、追加の費用が発生して想定よりもコストが嵩むこともあるでしょう。
初期費用はいくらなのか、オプションはあるのかなど、料金については細かく確認しておくことをおすすめします。
Meta(Facebook)広告以外にBtoB企業が検討したい広告

Meta(Facebook)広告はとても魅力的ですが、BtoB企業が検討したい広告はほかにもあります。
- リスティング広告
- YouTube広告
Meta広告と併用することで、より効率よく成果をあげられる可能性があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告は、Googleをはじめとした検索エンジンで特定のキーワードを検索すると、スポンサー枠として上部に表示されます。
リスティング広告の魅力は、コンバージョン率が高いことです。検索エンジンを使って調べる人は、何らかの悩みを解決したいと考えていることが多いため、コンバージョン率が高くなる傾向があります。
Meta広告で認知度を高めて、リスティング広告でコンバージョンを獲得するといった使い分けも可能です。
YouTube広告
YouTube広告は、文字どおりYouTube上に表示される広告です。
動画は、画像や文章の5,000倍もの情報量を伝えられるといわれており、ユーザー数の多いYouTube広告は大きな注目を集めています。
YouTube広告には、以下の3つの配信先があり、使い分けることで効率よく成果をあげられます。
- インストリーム広告/バンパー広告
- ディスカバリー広告
- マストヘッド広告
Meta広告と併用すれば、短期間でサービスや商品の認知度を向上させられるかもしれません。
BtoBのMeta(Facebook)広告運用ならサイバーホルン

Meta(Facebook)広告は、BtoB企業におすすめです。
しかし、Meta広告を運用するためには専門的な知識やノウハウが必要です。もしノウハウがない状態で運用すれば、成果が出ないだけではなくMeta広告から撤退も余儀なくされるでしょう。。
そこで、自社に専門的な知識やノウハウがない場合は、広告代理店に依頼することも検討してみてください。
サイバーホルン株式会社は、BtoB向けのMeta広告に強い広告代理店です。初期費用や最低広告出稿額もなく、契約期間の縛りもありません。そのため、広告代理店の活用が初めての場合でも、安心してご依頼いただけます。
さらに、Meta広告以外にも、リスティング広告やYouTube広告、LP制作なども手掛けており、ニーズに合わせて提案可能です。
BtoB商材の集客や認知度拡大を考えているなら、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:BtoB企業ならMeta(Facebook)広告を活用して効率よく集客しよう

Meta(Facebook)広告は、コストを抑えて運用できるほか、ビジネス層のユーザー割合が多いので、BtoB企業にもおすすめです。
コンバージョンポイントを整理したり、リード獲得広告を有効活用したりするなど工夫すれば、Meta広告の運用成果を最大化できるでしょう。とはいえ、自社に運用ノウハウがない場合、簡単には成果が出ないのも事実です。
そこで、BtoB向けMeta広告に強みがある代理店への依頼も検討しましょう。代理店を選ぶときは、BtoB向け広告の運用実績があるか、料金体系が明確かなどを確認してください。
BtoB企業だからこそ、Meta広告をうまく活用して効率よく集客しましょう。