【リスティング広告】アカウント自社持ち、代理店所持のメリット・デメリット
リスティング広告を出稿する際に、広告アカウントを誰が所持するか、で悩むことはありませんか。
今回は、そんなリスティング広告を代理店に運用を依頼する場合に発生する『アカウント所持者』問題について解説していきます。
媒体によって、メリット・デメリットが若干異なりますので、媒体ごとにも合せて解説していきます。
この記事の目次
広告アカウントの所持者とは?
広告を自社で保持する、または代理店に所持してもらう、とはどういう事でしょうか。
これは、非常に簡単で『誰が広告アカウントを作成するか』で左右されます。
例えば、広告主側で広告アカウントを開設した場合、広告アカウントの所持者は広告主になります。
これは、所有権を誰かに譲渡しない場合、代理店にアクセス権を付与したとしても所有者は広告主のまま、という事になります。
広告アカウントの所有者ができる事は、基本的に『広告アカウントへのアクセス権の管理』と『支払い方法の選択』です。
では、広告主が広告アカウントを所持する場合と、代理店が所持する場合のメリット・デメリットは何か、を解説していきます。
代理店に広告アカウントを開設してもらうメリット・デメリット
まずは、リスティング広告開始時に広告代理店に広告アカウントを開設、所持してもらう場合のメリット・デメリットについて解説していきます。
まずは、メリットから触れていきます。
何を重視するか、によってこの広告アカウントを誰が所持するか、が決まっていきます。
広告代理店に広告アカウントを開設してもらう場合のメリット3選
広告代理店に広告アカウントを開設してもらうメリットは3つです。
- 広告配信までの作業を全て一任できる
- 広告費用の支払いを立替えてもらえる場合がある
- 広告の利用制限が無い
それぞれについて解説していきます。
広告配信までの作業を一任できる!
リスティング広告を初めて出稿する場合や、リスティング広告に対して、リソースをなるべく割きたくない場合は、広告アカウントは代理店に開設してもらう方が良いかと思います。
理由としては、①設定ミスを防げる、②広告アカウントの開設方法を調べる必要が無い、③広告アカウントの管理が不要である。
上記の3点になります。
特に、設定ミスを防ぐことができる事は、代理店に開設を委託するうえで非常に大切な要素となるかと思います。
また、代理店にアカウント開設を依頼することで、広告主も代理店側もリソースを減らすことができるため、なるべく早く出稿したい場合も代理店で広告アカウントを開設した方が良いと思います。
広告費用の支払いを立替えてもらえる!
広告アカウントへの入金管理などのお金周りの管理に関しても、代理店側が代行してくれます。
立替え、という形となるため、月末締めでWEB広告の出稿費用、運用代行手数料がまとめて経理処理をしたい場合はこの手法が最も工数を削減することができるかと思います。
また、Google広告、Facebook広告へ広告を出稿する場合はクレジットカード払いが前提なので、(銀行振り込みができない。)これらの支払い方法に法人として対応できない場合も、代理店に依頼した方が良いかと思います。
広告の利用制限が無い!
これは、Facebook広告で特に言える事ですが、それぞれの広告アカウントの信用度によって、月額で出稿することができる広告費の利用制限がかかる場合があります。
これが、広告代理店に依頼することで、基本的には上限金額が無いアカウントを所持している(代理店用のビジネスマネージャーを所持している)ため、初めてのWEB広告で月額30万円投下したいのに、アカウント制限によって実施できなかった、という事を避けることが可能です。
広告代理店に広告アカウントを開設してもらう場合のデメリット
ここからは、広告代理店にアカウントを開設してもらう上で生じるケースがあるデメリットについて解説していきます。
一方で、下記に記載するデメリットに対応できる代理店ももちろんあるため、代理店選びの指標の1つ、とも言えるかもしれません。
- アカウント情報を閲覧させてもらえない可能性がある
- 契約終了後、広告配信データを渡してもらえない可能性がある
アカウント情報を閲覧できない場合がある
これは、各代理店のスタンス等によって変動します。また、最近では基本的に依頼すればアカウント情報はどこの代理店でも確認させてもらえるかと思います。
しかし、中にはアカウントの情報を一切開示しない代理店もあります。
ここだけ切り取ると、アカウント情報を見せない代理店=悪い代理店、のように捉える風潮がありますが、アカウントは一切見せてもらえないけど、毎月100件CVを獲得してくれる代理店と、全アカウントを開示してくれるけど、CV0件の代理店でしたら、圧倒的に前者が良いかと思いますので、ここだけで判断する必要はないかと存じます。
※もちろん、請求の利用明細すらない、という場合は一度考えた方が良いのかもしれませんが。。。
契約終了後、広告配信データを消されてしまう?
これは、実際に弊社へもご相談いただいたことがある内容ですが、広告アカウントを代理店で作成し、広告運用がうまくいかず、代理店の変更(リプレイス)を告げたところ、過去配信したデータを全て消去された、というケースがあります。
代理店側の考えとしては、自社の運用技術流出を避けるため、という内容ですが、広告配信データを消されていしまうと、折角出稿した広告配信データが全てロストしてしまうため、なぜ失敗だったのか、等の分析が行えなくなってしまいます。
これは、広告主様にとってマイナスでしかないことなので、注意が必要かと存じます。
おわりに
今回はWEB広告を出稿する際に、広告アカウントは誰が保持するべきなのか、について解説しました。
結論としましては、何を求めるか、になるかと思います。
せっかく代理店に依頼するのだから、成果だけ知りたくて、他は委任したい、であれば当然広告アカウントも代理店に開設してもらった方が良いかと存じます。
逆に、しっかり広告出稿アカウントの内容までも把握したい場合は、自社で広告アカウントを開設する方が良いかと存じます。
今回の記事が、これから広告出稿をする方の一助になると幸いです。